30/07/2026
「運動した方がいい」と分かっている。
それでも続かない。
パーキンソン病の方から、
「めんどくさい」
「続かない」
「自主トレができない」
「他のことを優先してしまう」
そんな声を聞いたことはありませんか?
私たちは、これを「やる気がない」「意識が低い」だけで説明することはできないと考えています。
近年では、パーキンソン病ではドーパミン系の変化だけでなく、
・報酬を感じにくくなる
・実行機能(計画・開始・切り替え)の低下
・未来の利益より目先の刺激を選びやすくなる
・認知的負荷が高いと行動に移しにくくなる
といった脳機能の変化が、運動の継続にも影響することが報告されています。
さらに、COM-Bモデルでは行動は
能力(Capability)
機会(Opportunity)
動機づけ(Motivation)
この3つが揃って初めて起こるとされています。
つまり、
「運動してください」
だけでは行動は変わりません。
私たち医療者に求められるのは、
✔️ なぜ続かないのかを評価すること
✔️ 「できない理由」を探すこと
✔️ 小さな成功体験を積み重ねられる環境をつくること
✔️ 患者さん一人ではなく、家族や周囲も含めて支援すること
ではないでしょうか。
「続けられない」の背景を理解すると、関わり方も変わってきます。
皆さんは、運動継続が難しい患者さんに対して、どのような工夫をされていますか?
ぜひコメントで教えてください💬
保存して、日々の臨床でご活用ください。
参考文献(一部)
・Tomlinson CL, et al. Lancet Neurology. 2012.(運動療法の有効性)
・Michie S, et al. Implementation Science. 2011.(COM-Bモデル)
・Kehagia AA, et al. Movement Disorders. 2010.(実行機能障害)
・Cools R. Nature Reviews Neuroscience. 2006.(ドーパミン・報酬学習)
・Pessiglione M, et al. Nature Reviews Neuroscience. 2006.(報酬系と意思決定)