聚楽内科クリニック

聚楽内科クリニック これからの人生120年を元気に過ごしていただけるように皆さまをサポートします👨‍⚕️

14/09/2026

第76回は、前回の「睡眠は休む時間ではない」を一段深めて、「眠っている間、脳は何をしているのか」にして、シリーズとしてつなげます。
前回画像の「海馬 → 大脳皮質」という構図は方向性として良いですが、「海馬から大脳皮質へ記憶がそのまま移される」と断定するより、現在の理解では、NREM睡眠中に海馬と新皮質の協調した再活性化が起こり、新しい記憶が長期的な知識ネットワークへ統合・再編成されていく、という表現がより正確です。特に徐波、睡眠紡錘波、海馬sharp-wave rippleの時間的協調が重要と考えられています。

Culture of Recovery 07都市が回復する社会Cities Designed for Recovery私たちはこれまで、都市を「便利にする」ことを考えてきました。速く移動できること。�多くの人が働けること。�24時間、買い物...
13/09/2026

Culture of Recovery 07
都市が回復する社会
Cities Designed for Recovery
私たちはこれまで、都市を「便利にする」ことを考えてきました。
速く移動できること。�多くの人が働けること。�24時間、買い物や食事ができること。�情報が途切れないこと。
都市は、効率と生産性を高めるために進化してきました。
でも、医師として人の身体を見ていると、最近もう一つの問いを考えるようになりました。
都市は、人を回復させることができるだろうか。

朝、目を覚ます。
満員電車に乗る。
一日中、画面を見る。
会議が続く。
食事は急いで済ませる。
夜になっても街は明るい。
スマートフォンから情報が流れ続ける。
そして、眠る直前まで脳は刺激を受けています。
一つひとつは小さな負荷です。
しかし私たちの身体は、そのたびに反応しています。
自律神経。�睡眠。�ホルモン。�代謝。�免疫。�そしてミトコンドリア。
人間の身体は、都市の外側に存在しているわけではありません。
私たちの身体も、都市環境の一部として生きています。

都市に必要なのは「ストレスをゼロにすること」ではない
ストレスそのものが、すべて悪いわけではありません。
歩く。
働く。
考える。
人と出会う。
新しいことに挑戦する。
こうした刺激は、生命にとって必要です。
問題は、
刺激を受けたあとに、回復する時間と場所があるか。
なのだと思います。
これは身体と同じです。
健康な身体は、
Stress → Response → Recovery
という循環を繰り返します。
しかし、
Stress → Stress → Stress → Stress
となれば、やがて回復が追いつかなくなる。
もしかすると都市にも、同じことが言えるのではないでしょうか。

A City Needs Recovery Capacity.
都市にも「回復できる設計」が必要です。
たとえば、
自然に歩きたくなる道。
木陰で少し休める場所。
昼間に自然光を浴びられる環境。
夜には暗くなる街。
静けさを取り戻せる空間。
健康的な食事を無理なく選べる環境。
年齢に関係なく身体を動かせる場所。
そして、人と人が自然につながれる場所。
それらは単なる「快適さ」ではありません。
人間が本来持っている回復のリズムを支える社会インフラ
として考えることもできると思います。

病院だけが健康をつくる場所ではない
医師として長く診療をしてきました。
しかし、診察室で患者さんと接することができる時間は、人生のほんの一部です。
その人の健康を毎日つくっているのは、
家です。
職場です。
学校です。
道路です。
公園です。
食事をする場所です。
そして、
その人が暮らしている街そのものです。
だから未来の健康を考えるなら、
「どんな病院をつくるか」だけでは足りない。
「どんな街なら、人は回復しながら生きられるのか」
という問いも必要なのではないでしょうか。

「長く生きられる都市」から「長く回復できる都市」へ
Longevityというと、
「何歳まで生きられるか」
を考えがちです。
しかし、私がいま関心を持っているのは、
何歳まで回復できるか。
です。
80歳になっても歩ける。
疲れたら休み、また動ける。
病気になっても、もう一度日常へ戻れる。
人とつながり続けられる。
何かを失っても、もう一度人生を立ち上げられる。
そんな人を増やすためには、
医療だけではなく、
人が暮らす環境そのものにRecoveryという視点を入れる必要がある。
私はそう考えています。

From Smart City to Recovery City
これまで未来都市は、
Smart City
という言葉で語られてきました。
AI。
データ。
自動運転。
エネルギー効率。
もちろん、どれも重要です。
でも、その先にもう一つあってもいい。
Recovery City
テクノロジーによって人をもっと働かせる都市ではなく、
テクノロジーも自然も医療も教育も使って、人間が回復できる都市。
効率だけではなく、余白がある。
活動だけではなく、休息がある。
光だけではなく、暗闇がある。
つながるだけではなく、静かになれる。
都市そのものが、
Activity ↔ Recovery
という生命のリズムを守ってくれる。
そんな街です。

Culture of Recovery
これまで、このシリーズでは、
Individual → Medicine → Aging → Family → Organization → Education
と、Recovery Capacityの視点を少しずつ社会へ広げてきました。
そして今回は、
City
です。
回復を個人だけの責任にしない。
「もっと寝ましょう」
「もっと運動しましょう」
「ストレスを減らしましょう」
と言うだけではなく、
そうできる環境を、社会の側にもつくる。
そこまで進んで初めて、
Culture of Recovery ― 回復の文化
が形になっていくのではないでしょうか。

MITO RISING Perspective
A healthy city is not only a city where people can live longer.
It is a city where people can recover.
そして私は、こう考えます。
The future of cities is not only smart.
The future of cities is restorative.
人を消耗させ続ける都市から、
人が何度でも回復できる都市へ。
それが、
Cities Designed for Recovery
という未来です。
MITO RISING
Hope is Recovery.�Recovery is Life.

MITO RISINGA Manifesto for the Future of MedicineMedicine has always evolved.From superstition to science.From symptom r...
12/09/2026

MITO RISING
A Manifesto for the Future of Medicine
Medicine has always evolved.
From superstition to science.
From symptom relief to molecular biology.
Each generation has changed the way we understand life.
Now, a new question stands before us.

What if aging is not simply time?
What if health is not merely the absence of disease?
What if recovery is the true measure of life?

We believe that life is more than molecules.
Life is energy, information, adaptation, and self-organization.
Every heartbeat.
Every breath.
Every memory.
Every act of healing.
Emerges from a living network that never stops communicating.

We believe that mitochondria are more than powerhouses.
They help coordinate the biological networks that sustain recovery.
They do not fight.
They connect.
They adapt.
They help life become life.

We believe that inflammation is not the enemy.
The true danger begins when recovery can no longer bring inflammation to an end.

We believe that medicine must move beyond disease.
The future is not only to diagnose, not only to treat, but to restore Recovery Capacity.

This is our vision.
We do not seek to conquer aging.
We seek to restore the capacity that allows life to recover, adapt, and flourish.

MITO RISING Manifesto
Aging is not time.
Recovery is not repair.
Life is self-organization.
Mitochondria do not fight.
Recovery is the future of medicine.
This is MITO RISING.

MITO RISING Perspective 10

Dr. Shigeki Takemoto�MITO RISING

11/09/2026

オートファジー=単なるゴミ掃除ではなく、「分解・選別・再利用」によって細胞を更新する動的な品質管理システムとして描くと、MITO RISINGの「回復力」というテーマがさらに明確になります。
オートファジーとは、
単なる「大掃除」ではない。
壊す。�選ぶ。�再利用する。�そして、つくり直す。
生命は、
古いものをただ捨てるのではありません。
その一部を、
次の生命へつないでいく。
Autophagy is not simply cellular cleaning.�It is cellular renewal through recycling.
細胞は、
つくるだけでは生きられない。
片づけるだけでも生きられない。
Build.�Maintain.�Recycle.�Renew.
その循環があるから、
生命は、
何度でも立ち上がることができる。
回復する力を、�細胞のリサイクルから。
MITO RISING.

11/09/2026

【Q&A Shiggekky 第76回】
前回は、私たちのミトコンドリアにも独自のDNA、mtDNA(ミトコンドリアDNA)があることをご紹介しました。
今回は、その続きです。
ミトコンドリアが強いストレスや損傷を受けると、本来ミトコンドリアの中にあるmtDNAが、細胞質へ漏れ出すことがあります。
すると細胞は、
「本来ここにないはずのDNAがある」
と異常を感知します。
ここで大切なのは、
「自分のDNAか、他人のDNAか」だけではない。
「本来どこにあるものが、どこに現れたか」も重要だということです。
細胞質に現れたmtDNAは、状況によって
🚨 DAMP(Damage-Associated Molecular Pattern)
つまり、細胞の中から発せられる「非常ベル」のような役割をします。
そして、そのDNAを感知する代表的な仕組みの一つが、
cGAS–STING pathway
です。
大きな流れで見ると、
Mitochondrial damage�↓�mtDNA leakage�↓�cGASによるDNAの感知�↓�STING activation�↓�炎症シグナル�↓�Inflammatory response
となります。
でも、ここで一番お伝えしたいのは、
炎症そのものが「悪」なのではない
ということです。
炎症は、感染や損傷を知らせ、修復を始めるために必要な生命防御反応です。私の新書でも、炎症は単純な「原因」や「結果」ではなく、傷害を知らせ、修復を始めるために必要な反応として整理しています。
健康な身体では、
Damage → Signal → Response → Repair → Resolution → Recovery
と進みます。
必要なときに反応し、�原因を処理し、�修復し、�炎症を終わらせ、�そして元へ戻る。
問題は、ミトコンドリアの損傷が続き、危険信号が鳴り続けることです。
Mitochondrial damage�↓�mtDNA leakage�↓�Inflammation�↓�Further mitochondrial damage�↓�More danger signaling...
こうして「終われない炎症」のループに入ってしまう可能性があります。
私はここに、慢性炎症や老化を考える重要なヒントがあると思っています。
「炎症を起こす力」だけでなく、
「炎症を終わらせる力」があるか。
この“戻る力”こそ、私が考える
Recovery Capacity
です。
今回の第76回で、最も伝えたい言葉はこれです。
mtDNA is not the enemy.�Persistent danger signaling may be the problem.
mtDNAが危険なのではない。
「危険信号」が鳴り続け、元へ戻れなくなることが問題なのかもしれない。
これは、10月8日発売の新書�『回復力を取り戻す!―「ミトコンドリア回復医療」という新しい健康学』�でお伝えしたい考え方にもつながっています。本書では、ミトコンドリアを単なる「発電所」ではなく、生命の回復ネットワークの中でエネルギーと情報を結びつける重要なハブとして捉えています。
そして次回、第77回は――
🔬 「cGAS–STINGって何?」
細胞は、どうやって�“そこにDNAがある”�と気づくのでしょう?
さらに一歩、細胞の中へ入ってみたいと思います。
Aging is not time.�It is the loss of Recovery Capacity.
#ミトコンドリア #慢性炎症

09/09/2026

SFミトコンドリアマン® 第4話「自律神経編」
Series 76|犯人は「切り替え不能」だった。

セルロンの夜空。
前回現れた紫色の波が、少しずつ太くなっていく。
一本。
二本。
やがて無数の光の糸となり、心臓、血管、肺、そして街全体へつながっていることが見えてきます。
細胞たちが空を見上げます。
「あれは……何?」
紫と青の光が集まり、巨大な人影をつくり始める。
姿は一定しない。
光そのものが、人の形になったような存在。
The Conductor
「調律者」

08/09/2026

How well can you recover?
あなたの身体は、どれだけ回復できるのか。
もしそれを科学的に捉えることができれば、老化医学の見方は大きく変わるかもしれません。

08/09/2026

MITO RISING|Recovery #08
「空腹は、なぜ細胞を強くするのか?」
前回の「食べることは、ミトコンドリアへの情報である。」から、そのまま反転させる構成。
今回は「空腹=健康」「断食=若返り」と単純化せず、栄養が入ってこない時間も細胞にとって一つの代謝シグナルであり、適応・再利用・品質管理へ切り替わる契機になり得る、という科学的に慎重な台本にします。
#ミトコンドリア  #栄養  #断食

住所

東区西原1-11-31 プラチナマンション聚楽B棟1F
Kumamoto-shi, Kumamoto
861-8029

営業時間

月曜日 09:00 - 18:00
火曜日 09:00 - 18:00
水曜日 09:00 - 18:00
木曜日 09:00 - 18:00
金曜日 09:00 - 18:00

電話番号

+81963872277

ウェブサイト

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