27/04/2026
📝今回のテーマ
ニキビは世界的にどのくらい広がっている?
最新の疫学データから見えてくること
「ニキビって多いんですか?」と外来でもよくご質問いただきます。
実は世界規模で見ると、ニキビは非常に多くの方が悩む疾患です。
今回は204カ国・31年分のデータを分析した大規模研究をご紹介します。
✅結論
今回の研究からわかるポイントは次の3つです。
・ニキビは世界中で増加傾向にあり、特に10〜14歳での増加が顕著です
・15〜19歳でニキビに悩む人が最も多く、女性は男性より約25%多い傾向があります
・先進国ほど多い傾向がありますが、発展途上地域でも急速に増加しています
✅解説
この研究では、世界204カ国・地域を対象に1990年から2021年までの31年間にわたってニキビの動向を追跡しました。2021年時点で、10〜24歳の若者では10万人あたり約9,800人がニキビに悩んでいます。1990年の約8,560人と比べると、この30年で大きく増加していることがわかります。年齢別では15〜19歳が最も多く、次いで増加スピードが速いのが10〜14歳という低年齢層です。ニキビの「低年齢化」が世界的に起きていることを示す結果といえます。性別では、女性は男性より約25%多くニキビに悩んでいることが明らかになりました。地域別では西ヨーロッパで最も多く、北アフリカ・中東では増加のスピードが最も大きいという違いも見られました。ニキビは「よくある肌荒れ」と思われがちですが、この研究ではQOL(生活の質)や自己肯定感に与える影響も定量化されており、医学的にも生活の質に関わる重要な疾患として位置づけられています。食生活の西洋化や生活習慣の変化が背景にある可能性も指摘されており、ニキビはいまや世界共通の課題となっています。
✅当院の方針
ニキビは世界的に増加している疾患であり、「そのうち治る」と放置するのは得策ではありません。当院では、年齢・性別・肌質・生活環境に合わせて、外用薬・内服薬・スキンケア指導・施術を組み合わせた個別治療を行っています。「思春期だから仕方ない」と諦めずに、まずはお気軽にご相談ください。
✅論文紹介
今回参考にした論文はこちらです。
Zhu Z, Zhong X, Luo Z, et al. Global, regional and national burdens of acne vulgaris in adolescents and young adults aged 10-24 years from 1990 to 2021: a trend analysis. Br J Dermatol. 2025;192(2):228-237.
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