東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科 集中治療部門

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東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科 集中治療部門 当科は、現在14床のICUを有しており、その全患者を集中治療科が中心となって管理をしています。米国式集中治療を身につけた指導医の下、重症患者の管理を、各専門科・コメディカルと連携して行っています。

「患者さんの希望を尊重する」医療ではほとんど反論の余地がない言葉です。ただ、「患者さんの希望を尊重する」ことと、「希望された治療を行う」ことは同じではありません。今回は、JAMA Network Openに掲載された、生命維持治療をめぐる医...
23/08/2026

「患者さんの希望を尊重する」

医療ではほとんど反論の余地がない言葉です。
ただ、「患者さんの希望を尊重する」ことと、「希望された治療を行う」ことは同じではありません。

今回は、JAMA Network Openに掲載された、生命維持治療をめぐる医療者のモラルジストレスについての論文から、ヘルスケア・コンシューマリズムというテーマを取り上げました。

論文には、「病院はホテルや遊園地、レストランのようには運営できない」「この病院では患者を亡くならせない」といった、かなり強烈な発言も登場します。

患者さんを「消費者」と考えること。
病院が発信するメッセージが患者さんや家族の期待に与える影響。
そして、希望を尊重することと、医学的に何を勧めるかということ。

あまり詳しくない概念だったので、勉強になりました。

こんにちは、東京ベイ・浦安市川医療センター(TBMC) 集中治療部門のフェローです。 可能なら顧客の希望を尊重したい。 私は人を相手に商売をしたことは、学生の頃のダイエーのレジのバイトと、ラケットショップのバ.....

年を取ることには、どうしても体力の低下とかで、できなくなることのイメージがあります。でも、知っていることや経験が増えることで、昔は見えていなかったものが見えるようになることもある。子どものバスの塗り絵を見て感じたこと、90歳を超えてから絵を...
16/08/2026

年を取ることには、どうしても体力の低下とかで、できなくなることのイメージがあります。

でも、知っていることや経験が増えることで、昔は見えていなかったものが見えるようになることもある。

子どものバスの塗り絵を見て感じたこと、90歳を超えてから絵を習い始めた祖父が描いたナス、そして「象の真似をして」と言われて「パオーン」と言わなかった2歳の子どもの話から、歳を重ねることについて考えてみました。

「年を取ると、世界の解像度が上がる」

こんにちは、東京ベイ・浦安市川医療センター(TBMC) 集中治療部門のフェローです。 今日は自称ちょっと良い話。 先日、当直明けに部長と話していて、こんな話がありました。 「年を取ると涙もろくなるのは、前頭葉の....

先日、富山で開催された日本医学教育学会に参加してきました。Etienne Wengerの講演を聞くことが一つの目的だったのですが、内容は難しく、体感では85%くらい理解できず……。一方で、昔の上司や同僚との雑談から「教育の非対称性」という言...
09/08/2026

先日、富山で開催された日本医学教育学会に参加してきました。

Etienne Wengerの講演を聞くことが一つの目的だったのですが、内容は難しく、体感では85%くらい理解できず……。一方で、昔の上司や同僚との雑談から「教育の非対称性」という言葉が出てきて、こちらは妙に頭に残りました。

怒られたことや助けてもらったことは何年たっても覚えているのに、伝えた側は案外覚えていない。逆に、何日もかけて準備したレクチャーで、何が相手に残ったかは分からない。

教える側が伝えたいことと、教わる側に残るものは一致しない。そんな「教育の非対称性」について、レクチャーへの自分なりの距離感も含めて書きました。

こんにちは、東京ベイ・浦安市川医療センター(TBMC) 集中治療部門のフェローです。 先日、富山で開催された日本医学教育学会に参加してきました。 今回どうしても聞きたかったのが、Etienne Wengerの講演です。Wengerといえ...

東京ベイICUのnoteを更新しました。今回は『Withholdの解像度を上げる:NoET、Withholding、Withdrawalの違い』というタイトルで、現場でよく直面する「緩和」と「治療の差し控え」について書いています。「治療を続...
02/08/2026

東京ベイICUのnoteを更新しました。
今回は『Withholdの解像度を上げる:NoET、Withholding、Withdrawalの違い』というタイトルで、現場でよく直面する「緩和」と「治療の差し控え」について書いています。

「治療を続けるか、緩和にするか」という話題になると二者択一になりがちですが、実際のICUでは、人工呼吸器などを続けながら苦痛を取る「Concurrent Care」が基本になります。

がん領域などでは時間経過とともに緩和の比重が増える図が有名ですが、良くなったり悪くなったりを繰り返すICUでは、一直線の時間ではなく、凸凹な病の軌跡(disease trajectory)で考える方がしっくりきます。

その中で、つい同じ言葉でまとめてしまいがちな「Withhold」をどう捉え、患者さんのGoals of Careにどう向き合うか。No escalation(NoET)、Withholding、Withdrawalの違いを交えながら、ベッドサイドでの考えを整理してみました。

お時間のある時に、ぜひ読んでみてください

こんにちは、東京ベイ・浦安市川医療センター(TBMC) 集中治療部門のフェローです。 今日は緩和の話。 「治療を続けるか、緩和にするか…」 こんな話になると、「治療を続けるか、やめるか」の二者択一かと考えがちで....

東京ベイのICUでは、約3か月ごとに他科や他院からのローテーターが替わります。最初は紙に図を書いて5分かけて説明していたことが、2か月目には口頭の確認になり、3か月目には数秒で通じるようになる。そして、ようやくツーカーになった頃にお別れ。ま...
26/07/2026

東京ベイのICUでは、約3か月ごとに他科や他院からのローテーターが替わります。

最初は紙に図を書いて5分かけて説明していたことが、2か月目には口頭の確認になり、3か月目には数秒で通じるようになる。

そして、ようやくツーカーになった頃にお別れ。また新しいローテーターがやってきて、同じ話を最初から。

試しにLINEで「FAST HUG」と検索してみると、歴代のグループに同じような投稿がずらりと並んでいました。

季節が変わるたびに、なぜ同じことを教えているのか。Wengerの「shared repertoire」という考え方にも触れながら、3か月ごとに繰り返されるICUの日常について書きました。

次のタームに向けて、コピペの準備はできています。

こんにちは、東京ベイ・浦安市川医療センター(TBMC) 集中治療部門のフェローです。 夏になりましたね。 暑い、暑すぎです… 先日沖縄に行ったのですが、沖縄もやっぱり暑かったです。 でも沖縄は車移動だから、結構ず...

日本集中治療医学会 第10回関東甲信越支部学術集会に参加し、「院内CALS普及に向けたCode Heartの実践と課題」という演題で発表しました。当院では、開心術後の患者さんの急変に備え、通常のACLSとは異なる初動を行うCode Hear...
19/07/2026

日本集中治療医学会 第10回関東甲信越支部学術集会に参加し、「院内CALS普及に向けたCode Heartの実践と課題」という演題で発表しました。

当院では、開心術後の患者さんの急変に備え、通常のACLSとは異なる初動を行うCode Heartを運用しています。今回の発表では、ICUチームが確実に初動対応できるようにシミュレーションを継続することに加え、一般病棟や夜間の当直医も対象患者を認識し、迅速に応援を要請できる院内体制の重要性を紹介しました。

自分の発表以外では、循環器内科医と集中治療医による若手クロストークや、脳波・循環モニタリングの講演が特に印象に残りました。どれも内容が濃く、もう少し発表者やフロアと議論する時間があれば、さらに面白かったと思います。

学会参加の報告をnoteに書きました。

こんにちは、東京ベイ・浦安市川医療センター(TBMC) 集中治療部門のフェローです。 2026年7月11日、日本集中治療医学会第10回関東甲信越支部学術集会に参加するため、松本へ行ってきました。 まず率直な感想ですが、松.....

ICUの回診について書きました。当院では、朝の回診が3時間ほどかかることがあります。各診療科と方針を擦り合わせながら患者さんを診ていくので、どうしても長くなりがちです。一方で、回診は教育の場でもあります。Teachingを減らせば短くなるか...
12/07/2026

ICUの回診について書きました。

当院では、朝の回診が3時間ほどかかることがあります。各診療科と方針を擦り合わせながら患者さんを診ていくので、どうしても長くなりがちです。

一方で、回診は教育の場でもあります。Teachingを減らせば短くなるかもしれませんが、それで本当に良いのかという悩みもあります。

今回は、カナダや国際調査のデータも交えながら、当院がどのように朝回診・夕回診を行っているのか、そして「回診を短くしたい。でもTeachingは減らしたくない」という都合の良い悩みについて、少し肩の力を抜いて書いてみました。

こんにちは、東京ベイ・浦安市川医療センター(TBMC) 集中治療部門のフェローです。 当院のICUの回診は長くなりがちである。 プレゼンターが最初に身体所見、検査所見などの所見を話し始め、そのあとシステム別にアセ.....

「悪くなったら挿管しますか?」「本当にいいんですね?」こうした質問を繰り返すことは、丁寧なコミュニケーションではありませんよね。重大な治療方針を家族に丸投げするのではなく、医療者は医学的な見通しや自分たちの考えを示し、患者さんが大切にしてき...
05/07/2026

「悪くなったら挿管しますか?」
「本当にいいんですね?」

こうした質問を繰り返すことは、丁寧なコミュニケーションではありませんよね。

重大な治療方針を家族に丸投げするのではなく、医療者は医学的な見通しや自分たちの考えを示し、患者さんが大切にしてきたことを踏まえて一緒に考える必要があります。

そして、家族と何を話し、どこまで話し合いが進んだのかも、医療者間で引き継がなければなりません。

家族に丸投げしない。会話もリセットしない。

ICUでのShared Decision Makingと、コミュニケーションの申し送りについての話です。

こんにちは、東京ベイ・浦安市川医療センター(TBMC) 集中治療部門のフェローです。 全然関係ないのですけど、当院持続脳波モニタリングをするため脳波計が3台あります。結構フル稼働しているのですけど、ヘッドセッ.....

今回の記事では、slow codeについて書きました。slow codeとは、形としては蘇生を行っているように見えるものの、実際には十分な蘇生を意図していない対応を指します。ICUでは、CPRを行うかどうかだけでなく、CPRで期待できること...
28/06/2026

今回の記事では、slow codeについて書きました。

slow codeとは、形としては蘇生を行っているように見えるものの、実際には十分な蘇生を意図していない対応を指します。

ICUでは、CPRを行うかどうかだけでなく、CPRで期待できること、期待しにくいこと、そしてno CPRが何を意味するのかを、できるだけ具体的に共有することが重要になります。

Critical Care Medicineの論文とeditorialをもとに、ICUで避けて通れない倫理の話として考えてみました。

こんにちは、東京ベイ・浦安市川医療センター(TBMC) 集中治療部門のフェローです。 やっているフリというのは、昔から私たちが波風を立てずに生きていくために、何かと役に立つスキルですよね。 学生時代、授業を聞.....

ICUで見落としてはいけない苦痛について書きました。人工呼吸器管理中の患者さんが、鎮静薬や鎮痛薬で落ち着いて見えることがあります。痛みや呼吸苦が和らいでいることは、とても大切です。一方で、「苦しくなさそうに見える」ことと、「苦痛がない」こと...
21/06/2026

ICUで見落としてはいけない苦痛について書きました。

人工呼吸器管理中の患者さんが、鎮静薬や鎮痛薬で落ち着いて見えることがあります。

痛みや呼吸苦が和らいでいることは、とても大切です。

一方で、「苦しくなさそうに見える」ことと、「苦痛がない」ことは同じではありません。

患者さんが何を大切にしてきたのか。
今の医療は、その人の価値観や尊厳に沿っているのか。

ICUにおける緩和や全人的苦痛について考えた記事です。

こんにちは、東京ベイ・浦安市川医療センター(TBMC) 集中治療部門のフェローです。 先日、回診でこんな話題が出ました。 人工呼吸器管理中の患者さんがいる。 鎮静薬や鎮痛薬が使われていて、表情は穏やか。 呼吸器と...

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