おぐの相談室

おぐの相談室 「おぐの相談室」は強度行動障害研修、及び精神障害相談支援研修を修了した相談支援専門員が担当する相談支援事業所です。

20/07/2026

猛暑時のエアコンも重要ですが、時には快適な汗をかいて暑熱順化を促して欲しい。

筆者が子供の頃はエアコン無しでも元気に遊んでいましたが、近年は気温が上昇したとは言え「エアコン依存」の方が増えている様です。
省エネエアコンが普及して、諸通知により社会的にエアコンをつけるハードルが下がっている事もエアコン依存度を高める要因と思われます。
生活面では在宅ワークが増えて、気密性の高い住宅の為に熱が逃げにくく、防犯の為に窓を閉めきる意識が高まった事も関係しています。

エアコン依存の方は身体が暑さに慣れる「暑熱順化(しょねつじゅんか)」が困難になっていると言われており、特に発達障害の若い方に多い様に感じられます。
暑熱順化ができない弊害としては、いざ外に出たときに上手く汗をかけず、体内に熱がこもりやすくなり、熱中症のリスクが逆に高まるという皮肉な結果を生みます。
働いている汗腺が少ないと、ミネラル分が多く含まれた蒸発しにくい汗をかくようになり、不快感や体臭の原因にもなります。

エアコンに当たり過ぎる弊害として代表的なのはクーラー病(冷房病)でしょう。
自律神経のバランスが崩れ、慢性的なだるさや胃腸の不調、そして頭痛・肩こり等の症状が引き起こされます。
更に身体が冷えると血流が悪くなり、細胞の代謝が落ちて、むくみやすくなったり、太りやすくなったりします。
乾燥により皮膚等のバリア機能が低下する事でカサつき、肌荒れやドライアイ等の原因になり、逆に乾燥を防ごうとして皮脂が過剰に分泌される皮膚炎等も発生し易くなります。
喉や鼻の粘膜が乾燥すると、ウイルスや細菌を追い出す繊毛(せんもう)の動きが鈍くなり、感染症にかかりやすくなります。

最近は医療機関や行政からも「ためらわずにエアコンをつけてください」とアナウンスされるようになった事は良いですが、その弊害を伝えない事は不十分と言えるでしょう。
暑熱順化の為には、いきなりエアコンを消して我慢するのでは無くて、無理なく身体を暑さに慣れさせる様に、こまめに水分を補給して、じわっと汗をかく事が重要です。

28/06/2026

日本の優れたアニメは障害の方の支援においても非常に有効だと思う。

世界中にファンが多い為に「日本が世界に誇れるアニメ文化」と言われて久しいですが、昔のシンプルな勧善懲悪と違って、近年は内容の深さに驚かされるアニメ作品が多いです。
多様な特性を持つキャラクターをリアルかつ魅力的に描くようになり、人付き合いが苦手な発達障害の方にも人間を理解して相手の気持ちを受け入れる入り口になる様に思います。
そして「みんな違ってみんな良い」「それぞれに得意・苦手がある」という感覚が、社会全体に根付くきっかけを作っている様に感じます。

放課後等デイサービス等の支援施設としては、大好きなアニメのキャラクターを介する事で、強力な「居場所」となり、支援員やお友達と言葉を交わし始めるケースはあるでしょう。
アニメキャラの表情を使って「今の気持ちはどれかな?」と問いかける事で、相手の気持ちを説明する練習に役立てられます。
アニメやイラスト作成、声優の体験等の療育や学習支援も良い刺激となり、自己肯定感を育む事に有効でしょう。
また視覚優位な方に対して、アニメ調のイラストやキャラクターを使った説明書を用いる事で作業や日常生活動作の習得がスムーズになります。

この様に日本のアニメ文化は「表現の多様性」「療育への応用」「居場所づくり」の面からも障害の方の支援に非常に有効であり、もっと活用して欲しいと思います。

26/05/2026

親子関係は愛情の一言で片付けられない複雑さがある事を理解して欲しい。

ある支援者が親子関係が不全気味な親に対して、愛情不足の様な発言をされた事に違和感を感じました。親子関係の複雑な要因を見ずに切り捨てた感じがして、私なりに調べてみました。
一般的な要因としては、親側の未解決のトラウマや過干渉、子どもの特性とのミスマッチ、経済的困窮や夫婦不和といった環境ストレスが複雑に絡み合う点にある様です。親に悪意はなくとも「よかれと思って」の支配や心の余裕のなさが関係を歪ませていきます。
こうした環境で育った子供が親になった時に、内面には強い自己否定感や見捨てられ不安、完璧主義が宿り、人間関係では他者と依存しすぎる「共依存」に陥るか、逆に傷つくのを恐れて親密さを避ける傾向が現れます。また、幼少期に家族の中で生き延びるために演じた役割(優等生、お世話係、道化師など)を親になっても無意識に再現し、親子関係を悪化させてしまうことも少なくない様です。

これらの問題の本質は個人の愛情不足等ではなく、過酷な環境を生き抜くための防衛本能が、大人になって足かせとなっている状態と言えます。まずはこの構造に気づき、過去の役割を手放していく事が出来る様に、私もサポートして行きたいと考えています。

25/04/2026

支援員は連絡ミスが事故に繋がる事を常に良く意識して欲しいと思う。

三河島事故(みかわしまじこ)は、1962年5月3日に東京都荒川区の国鉄常磐線三河島駅付近で発生した、死者160名・負傷者358名の日本鉄道史上最悪級の多重衝突事故です。
最初の列車脱線と接触事故では死者は出ませんでしたが、対向列車を停める時間はあったにも関わらず、連絡ミスにより対向列車が突っ込み大惨事になりました。
荒川区にお世話になっている身として覚えておきたいですし、今年も5月3日に心の中で手を合わせようと思います。

障害者施設や児童福祉施設等で発生する事故の原因も連絡ミスに関係する事が多く、支援員の方は報連相を意識して連絡ミスを無くして、事故防止に努めて欲しいと思います。
曖昧な表現や、復唱や確認の欠如が連絡ミスを発生させてしまったり、引き継ぎ不足や複数人作業での情報共有の断絶、緊急時の連絡体制の不十分等が要因になる事もあります。
①復唱・ダブルチェック、②記録に残す、③曖昧さを排除する、④情報共有ルールの統一
が事故防止に重要と言われています。
今は新年度の体制変更や連休の影響等で事故が起きやすい時期ですので、特に気を付けて欲しいと思います。
相談支援は利用者様に直接触れる事は殆どありませんが、他事業所を含めた連絡を充実させる事が大切な仕事ですので、私も連絡の重要性を意識し続けたいです。

29/03/2026

芸術の素晴らしさは時空を超えて共感できる為、特に発達障害の方には重要だと思う。

先日は久しぶりにクラシックの演奏会を楽しみ、感動しました。
ベートーヴェンが作曲時に何を感じたのか、時空を超えて共感できる感覚があります。
偉大な芸術が時空を超えて感動を共感できる事は、未来もそうなのでは無いかと思えます。
即ちベートーヴェンの名曲は未来でも感動を与えうると言える事が更に感動を増幅する様に感じます。

言語も何万年の過去と未来を超えるという点では共通点があります。
日本語の原型は縄文時代と言われており、日本列島の中での人の往来は昔から盛んであった為に1億人規模の言語体系がまとまった様です。
言語は過去と未来に繋がっている為、ネイティブ言語として話す事や書く事はそれだけの重みの様な何かを感じます。
しかし、言語は例えば「虚言」「暴言」「誹謗中傷」等のマイナス面も含んでしまう事も残念ながらあります。
もしかしたら重度の発達障害の方が言語に抵抗を持たれるのは、言語のマイナス面が時空を超えてブレーキを踏んでいる状態なのかも知れません。
発達障害の方が芸術には抵抗なく、或いは常人よりも優れているのは「時空を超えて共感できる感覚」に因る様に思えます。

22/02/2026

大人の言動が子供達に影響を与えている大きさを認識して、正しく誘導して欲しいと思う。

マクマーティン保育園事件は幼児や低学年のお子様を支援する方にとっては知っておくべきと思いますが、かなり複雑ですので気になる点だけを簡単に説明します。
米国ロサンゼルスの保育園で性的虐待があったと起訴された為、国際児童研究所(CII)に調査を依頼した結果、360人以上の性的虐待があったと報告されて、ロサンゼルスのテレビで大々的に報道された事で全米に社会的恐怖やモラルパニックを引き起こした事件です。
CIIから園児や卒園生に対しての質問が誘導尋問であったと後々批判されましたが、子供達は「魔女が飛ぶのを見た」「熱気球で旅行した」「秘密の地下トンネルを通った」等の荒唐無稽な回答も多かった様です。
6年間の裁判でCIIの調査は無効とされましたが、子供達が大騒動の渦中にいた影響は無視できないと思います。

大人が考える以上に、子供達は大人や周りからの影響を多大に受ける事をしっかりと認識するべきでしょう。
これは幼児や低学年のお子様が成長する環境が非常に大切であると示唆しており、ひいては療育内容の重要性を示していると思われます。
支援者が自主性を尊重していると言っても、実際は支援自体が「誘導」に類似している事を認識して、支援の方向性を重要視して欲しいです。
一方で親御様の言動が無意識に自分の子供を誘導してしまっている事実も認識して欲しいと思います。
そして親御様が子供の障がいの有無に拘る事は全く無意味であり、寧ろ児童発達支援等の療育に行ける事を前向きに捉えて欲しいと願います。

25/01/2026

昼夜逆転を問題として意識し過ぎるよりも、日中活動が不足している方が重要かも知れない。

障害の方を公私共に多く見ていますが、特に成人では精神、知的、身体のいずれでも昼夜逆転の割合が高いと感じます。
昼夜逆転の障害者を支援する施設支援者や家族も昼夜逆転になってしまう事は仕方が無い面があり、実際に筆者も同様です。
昼夜逆転の弊害としては、免疫機能の低下、ホルモンバランスの乱れ、概日リズム睡眠障害、高血圧や生活習慣病のリスク、自律神経の乱れ、パフォーマンスの低下、等が挙げられており、例えば服薬等で改善を促す方法が一般的です。
しかし眠れない夜に薬を使って無理に寝る事に最近は懐疑的に感じる事が多くなっています。

昼夜逆転の弊害を聞いて筆者も怖く感じますが、実際に心身の健康を保てている原因は、日中に十分に活動している事と合間に休む事を意識している所為かも知れません。
相談支援の仕事にやり甲斐を感じており、実際に利用者様の笑顔を見ると眠気は吹き飛んでしまいますが、それでも眠い時は少しの合間に休む事を心掛けています。
眠れない夜は溜まっている文書作成等を効率的に作業できるチャンスタイムでもあります。
それが出来るのも筆者がサラリーマンでなく、24時間仕事に携われる立場が関係している様で、有難く感じています。
筆者は日中活動(仕事)を忙しくこなしているからこそ心身の健康が保たれている面がある為、翻って障害者の昼夜逆転の真の原因は「日中活動の不足」の様にも思えるのです。

30/12/2025

2025年も大変お世話になり、ありがとうございました。2026年も宜しくお願い致します。

おぐの相談室として振り返ると、2025年度からソラティオ23と協業体制を組んだ事は大きかったです。11月からはそれに宮本相談支援センターも加わりました。
毎週のミーティング等で徐々に協働の皆さんの個性も理解できて来て、やはり相談員として落ち着いた方が多い印象を持ちました。
実際に現場のヘルパーや施設職員と話すと、落ち着きの無い話しづらさを感じる事はありますが、現場と少し距離がある事もありますが、相談員は穏やかで話し易い事も重要な素養と感じました。

そして2025年も多くの利用者様と出会えた事は最大の喜びです。
2026年も多くの利用者様と出会いたいと思いますし、今までの利用者様との関係が深まる事も楽しみです。
おぐの相談室としても新しい職員を迎えたい気持ちはありますので、良い出会いがあれば幸いです。

個人的には色々な知識欲が旺盛になった1年でしたが、それらはYouTube等から気になって調べた事が多く、チャンネル選択こそが今後は重要になると感じました。
因みに昨日「世界経済地図」を読み終えましたが、これも入り口はYouTubeです。
2025年はずっと心身の健康を保つ事が出来て本当に良かったです。
2026年も健康に留意して頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

住所

西尾久5-9-7 リード西尾久 104
Arakawa-ku, Tokyo
116-0011

営業時間

月曜日 09:30 - 15:30
火曜日 09:30 - 15:30
水曜日 09:30 - 15:30
木曜日 09:30 - 15:30
金曜日 09:30 - 15:30
土曜日 15:00 - 18:00

電話番号

+818098144435

ウェブサイト

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