01/06/2026
【ベースアップ評価料に感じる国の危機感】
ベースアップ評価料という仕組みがあります。
昭和から現場を見てきた者としては、かなり異例の出来事だと感じています。
もちろん嬉しいことでもあります。
私が看護師になった頃は、
「人手不足だから給料を上げる」
という発想そのものが今ほど強くありませんでした。
人が足りなくても、
忙しくても、
現場が頑張ることで何とかする。
そんな時代が長く続いてきたように思います。
ところが今は、診療報酬の仕組みの中に、医療職の処遇改善そのものが組み込まれる時代になりました。
それだけ国も、
「医療現場の人材確保は待ったなし」
という危機感を持っているのだろうと感じます。
私が特に興味深いと思ったのは、看護師だけでなく、看護補助者や事務職の処遇改善も重視されていることです。
現場にいるとよく分かります。
看護師は資格職なので職種そのものを変える人はそれほど多くありません。
しかし補助者さんや事務職さんは違います。
一般企業や飲食店、小売業などとの人材獲得競争の真っただ中にいます。
もし補助者さんや事務職さんがいなくなったらどうなるか。
ベッドメイキング、
搬送、
環境整備、
事務作業。
そうした業務の負担は少しずつ看護師へ返ってきます。
そして看護師が疲弊し、離職する。
そんな流れは全国で起きているように思います。
だから今回の流れは、単なる看護師の賃上げではなく、
「病院というチーム全体を守るための仕組み」
として見ることもできるのではないでしょうか。
私には、
「医療従事者の使命感だけに頼る時代は、もう限界です」
と国が宣言したようにも見えています。
昭和、平成、令和と現場を見てきましたが、
こんな形で国が医療職の処遇改善に本気で動く時代が来るとは正直思っていませんでした。
皆さんの職場ではどんな変化を感じていますか?