九州大学病院 総合診療科

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17/03/2023

~2022年度 九州大学病院総合診療科 学会発表記録~

九州大学病院総合診療科では『リサーチマインドを持った総合診療医の育成』を目標の一つに掲げており、日々の臨床に加えて研究・学会活動も積極的に行っています。年度末ですので、今年度に医局員が行った学会発表をまとめました。

発表内容は症例報告から疫学研究まで様々ですが、患者さん、研究参加者の方々のご協力があってこそなし得たものばかりです。この場を借りて感謝申し上げます。
来年度もどうぞ宜しくお願い致します。

【第119回 内科学会総会・講演会(2022/4/15~4/17@京都)】
池崎裕昭:日本人高齢者における新型コロナウイルスワクチン接種後のIgG抗体価に関する検討(プレナリーセッション)

【第96回 感染症学会総会・学術講演会(2022/4/22~4/23@Web)】
村田昌之:HIV感染者における新型コロナウイルスワクチン接種による抗体誘導性の評価
池崎裕昭:新型コロナウイルスワクチン接種後のIgG抗体価の年代間差に関する検討
池崎裕昭:新型コロナウイルスワクチン接種半年後のIgG抗体価の評価とワクチン接種効果の検討
中野祐樹:急性期一般病院におけるSCCmec type-IV MRSAの臨床的特徴と感染のリスク因子に関する検討
佐々木康作:16SrRNA解析によって同定できたEscherichia coliによる難治性恥骨仙骨骨髄炎の1例

【90th EAS Congress(2022/5/22~5/25@Milan, Italy + Hybrid)】
Ikezaki H:Relationship Between the Cholesterol and Triglyceride Content of Lipoprotein Subclasses and Carotid Intima-Media Thickness: Results from the Kyushu and Okinawa Population Study.

【第58回 肝臓学会総会(2022/6/2~6/3@横浜)】
小川栄一:地域型・多施設共同研究の実施体制について ~KULDS17年の足跡と今後の課題(パネルディスカッション)
小川栄一:慢性腎臓病症例におけるHCV排除後の腎機能・肝発癌・長期予後の実態-多施設共同研究-

【EASL 2022(2022/6/22~6/26@London, UK + Hybrid)】
Ogawa E:Improved treatment response and bone density in patients with chronic hepatitis B switched to tenofovir alafenamide from other nucleotide analogue: 96-week results from a prospective multinational study.

【第54回 動脈硬化学会総会・学術集会(2022/7/23~7/24@久留米)】
池崎裕昭:Atherosclerotic cardiovascular disease risk and small dense low-density lipoprotein cholesterol in men, women, African Americans and non-African Americans.

【第25回 病院総合診療医学会学術集会(2022/8/19~8/20@Web)】
山本賢:扁桃摘出後に成人発症したPFAPA症候群の1例
加野哲平:免疫抑制療法中に遷延性発熱を呈した皮膚筋炎再燃の1例
坂井亮介:自覚症状に乏しい巨細胞性動脈炎の一例
中野友輝:SARS-CoV-2ワクチン接種後に発症したseronegative RAの一例
酒井大地:皮膚潰瘍の生検から診断されたHIV関連T細胞性リンパ腫の1例

【第30回 消化器関連学会週間(JDDW 2022)(2022/10/27~10/30@福岡)】
小川栄一:既存核酸アナログ製剤からテノホビル・アラフェナミドへ変更後の長期的な治療効果と安全性
小川栄一:代謝関連因子およびPNPLA3遺伝子多型を含めたSVR後肝癌発症に関する検討

【第92回 感染症学会西日本地方会学術集会・第70回 化学療法学会西日本支部総会(2022/11/3~11/5@長崎)】
太田梓:ウイルス排除後C型慢性肝炎における新規肝癌発症とPNPLA3遺伝子との関連性
松本佑慈:経過中にARS抗体が陽転化し、長期在宅酸素療法を要したCOVID-19の1例
前原玄昌:皮膚潰瘍の生検から診断されたHIV関連T細胞性リンパ腫の1例

【The Liver Meeting(AASLD)2022(2022/11/4~11/8@Washington DC, USA)】
Ogawa E:Increased treatment response and bone density in patients with chronic hepatitis B switched to tenofovir alafenamide from other nucleos(t)ide analogue: 96-week results from a prospective multinational study.
Ogawa E:Nationwide population-level real-world evidence of long-term mortality, liver and non-liver benefits of DAA therapy in patients with chronic hepatitis treated with direct-acting antivirals.

【AHA Scientific Sessions 2022(2022/11/5~11/7@Chicago, IL, USA)】
Ikezaki H:Association Between Nonalcoholic Fatty Liver Disease Risk Alleles And Atherosclerosis.

【第118回 消化器病学会四国支部例会(2022/11/19~11/20@徳島)】
小川栄一:C型肝炎臨床研究の総括および今後の展望(ランチョンセミナー)

【第120回 消化器病学会九州支部例会(2022/12/2~12/3@熊本)】
小川栄一:B型慢性肝炎に対するテノホビル・アラフェナミド切り替え後の長期的効果と安全性(シンポジウム)

【APASL 2023(2023/2/15~2/19@台湾)】
Ogawa E:Effective Antiviral Therapy in Improving the Long-Term Treatment Outcomes in Chronic Hepatitis B Patients.
Ogawa E:Predictors of advanced liver disease for chronic hepatitis C patients after sustained virological response following DAA treatment.

【第26回 病院総合診療医学会学術総会(2023/2/18~2/19@宇都宮)】
池崎裕昭:動脈硬化性心血管疾患のリスク予測因子としてのsmall dense LDLコレステロールの有用性
松本佑慈:COVID-19罹患後に発症したと考えられた抗ARS抗体症候群の1例

【EPI/Lifestyle 2023(2023/2/28~3/3@Boston, MA, USA)】
Ikezaki H:Variants of Neurocan, a nonalcoholic fatty liver disease risk allele, are associated with plaque development in the carotid artery over 5 years.

【第87回 循環器学会学術集会(2023/3/10~3/12@福岡)】
池崎裕昭:Small Dense Low-Density Lipoprotein Cholesterol - a Strong Atherogenic Lipoprotein(会長企画シンポジウム)

【新型コロナワクチンに関する情報15】色々と準備をしている内に半年近く投稿が滞ってしまい、申し訳ありませんでした。今回は九州大学病院総合診療科と原土井病院が共同で行っている新型コロナワクチン接種後の抗体価(免疫力)に関する観察研究の第15報...
03/01/2023

【新型コロナワクチンに関する情報15】
色々と準備をしている内に半年近く投稿が滞ってしまい、申し訳ありませんでした。

今回は九州大学病院総合診療科と原土井病院が共同で行っている新型コロナワクチン接種後の抗体価(免疫力)に関する観察研究の第15報として、3回目ワクチン接種後6ヶ月目までの抗体価の推移についての報告です。

13報目で60歳以上の職員・外来患者群が3回目接種後に最も抗体価が高くなったことをお伝えしましたが、6ヶ月後も同様の傾向が続いています。やはり接種した後は時間の経過とともに抗体価は低下していきますが、2回目接種6ヶ月後と比較すると3回目接種6ヶ月後の抗体価が4~10倍ほど高くなっており(赤枠内の比較)、いわゆるブースター接種の効果が数値として確認されました。
一方で、オミクロン株など変異株については免疫回避能が高まっていることから、どこまでワクチン接種の効果があるかについては、2価ワクチンも含めて様々な検討がなされていますが、決定的な評価は難しいと思われます。

なお、現在主に使用されている2価ワクチン接種については年度内で終了する方針のようで、来年度は(新しいワクチンであっても)自己負担が必要となる可能性が高いです。接種を迷っていらっしゃる方は早めの接種をご検討下さい。

さて、4回目以降は接種しない方も増えてきたこと、接種間隔がかなりバラバラになってしまったので、研究デザインとして正確性が担保できなくなっていることから、抗体価の評価については3回目接種6ヶ月後で終了としました。ご協力いただいた方々にこの場をお借りして感謝申し上げます。
現在は抗体価以外の指標について解析を進めており、論文投稿など公開の準備が整いましたらまた報告致します。

また陽性者が増えつつありますが・・・久々の対面式医局説明会を開催予定です。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせ下さい!
12/07/2022

また陽性者が増えつつありますが・・・久々の対面式医局説明会を開催予定です。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせ下さい!

2021年最後の投稿になります。原土井病院職員を対象としたワクチン接種後半年間のIgG抗体価の変動(49名)と、ワクチン接種半年後の全職員対象のIgG抗体価測定の結果をmedRxivで公開しました。https://www.medrxiv.o...
31/12/2021

2021年最後の投稿になります。

原土井病院職員を対象としたワクチン接種後半年間のIgG抗体価の変動(49名)と、ワクチン接種半年後の全職員対象のIgG抗体価測定の結果をmedRxivで公開しました。
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.12.14.21267783v1

ポイントは次の3点です。
1.IgG抗体価はワクチン接種1ヶ月後に比べると半年後は10%未満に低下する → 感染予防の効果は低下していると考えられる

2.接種半年後の抗体価は20歳代でも1500AU/ml程度、40歳代以上は1000AU/ml未満 → 感染予防の効果は年齢が高いほど低いと考えられる

3.ワクチン接種後4~6ヶ月の間(と考えられる)にブレイクスルー感染が4例発生していたが、4例が所属する病棟の平均IgG抗体価が高いということはなく、(本文に書き忘れていましたが)病棟でアウトブレイクも確認されていない → IgG抗体価が下がっていても周囲に感染を広げることは抑えられるかもしれない

オミクロン株がどの程度、ワクチンで作られた免疫をかいくぐるのかは分かりませんが、ワクチン接種してからそれなりの期間が経てば罹患しやすくなるのは間違いないと思われます。3本目接種に関しては少なくとも医療従事者と高齢者においては積極的に推奨されるかなと考えられます。

2022年がコロナを克服し、元のような生活に戻れる一年になるよう、願っております。

Introduction The administration of a third vaccine is ongoing in many countries, but the evaluation of vaccine-induced immunity is still insufficient. This study evaluated anti-spike IgG levels in 373 health care workers six months after the BNT162b2 vaccination. Methods Dynamics of anti-spike IgG l...

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