23/04/2018
シーズン2
おかしい。
フリーランス医の説明は確かこう言っていた。「群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけが武器」だと。同業者かと思っていたが、4月からこうして与えられた研究室の机に座っている自分は明らかに違う(注:作成は勤務時間外です)。フリーランスで不整脈治療を行っていることには変わりないものの、身分は大学教授という光栄な職を与えられ、その嬉しさに浸る間もなく講義のスライド作りとこれまで通りの病院通いに追われる日々。「フリーター、家を買う」というのがあったが、その続編に立候補できるかもしれない。「フリーランス医、教授になる」とか。結局のところ、冒頭の説明はフリーランス医の定義ではなく、主人公の女医の生き様を表しているに過ぎないのだから、自分に当てはめようとしてもおかしい訳だ。
きっかけは突然でしたが、4月からの新しいスタートは半年以上に及ぶ綿密な計画と手続きによるものでした。華々しい研究成果や多額の研究資金といった実績にあふれた教授ではありませんが、与えられた真っ白なキャンバスを埋めるように、大学で唯一の医師として、あるいは臨床医として特色のある講義や研究を行っていきたいと考えています。そして、これまで通りの出張アブレーションも、自らの技術向上だけでなく若手の育成にも寄与していきます。