山口耳鼻咽喉科クリニック

山口耳鼻咽喉科クリニック 当院ホームページの「今月の疾患情報」をfacebookでもお伝えします。当院?

25/07/2026

7月24日:
 夏休みに入りました。愛媛県の宇和島市でもついに40度超えの酷暑になりました。松山はそこまではいかないものと思いますが、、 ここ数日、診察室の BGM は「小鳥のさえずり」にしています。スタッフ一同、気持ちで涼を取りながら診察を進めています。

 夏休みに入っても、新型コロナウイルスや溶連菌はまだまだ多いようです。夏風邪の手足口病やヘルパンギーナが未就学児童でもう少し増えてくるかと思いましたが、関東や九州ほどの流行ではないようです。

 今年に入って、小学校低学年の子のスマホ普及率が一気に増えたような気がしています。診察室に画面の大きな高級そうなスマホを抱えて入ってくる小学生が目立だってました。「すごいですね、もう小学生もスマホをみんな持つ時代になりそうですね」と問いかけると、お母さん方は「いやまあ、しょうがないですよ。私の若い時代には考えられなかったんですけどね」と仰っていました。そのうち、小学校低学年の子供達の見守り携帯も高級スマホになりそうです。

10/07/2026

7月11日:
 病院の窓からは入道雲が見え始めました。2日前に九州北部・南部と関西が梅雨明けしたそうです。松山ももうすぐ梅雨明けです。

 当院でも手足口病が目立ってきました。先週は関東と九州で一足先に警報レベルの発生となっていたようです。現在、愛媛県で報告されているウイルスのタイプは「コクサッキーA6」です。最も一般的な手足口病のウイルスです。以前流行したことのあった無菌性髄膜炎を起こす「EV71」や、2011年に流行した爪が剥がれてくる「CA16」とは異なりますので、激烈な症状は起こしにくいと思います。ただ、これまで当院で見たところでは、今年の手足口病は手足に水疱ができるだけでなく、もう少し中枢側の上腕や大腿にまで水疱が広がっている印象があります。
これから手足口病に続き同じ夏風邪のヘルパンギーナも増えてきそうです。これらの夏風邪では高熱ることが多いです。また、口内炎が多数できるとお子様は食欲がなくなります。まれには髄膜炎などで重症化するケースもあります。直接効くお薬はありませんので、お子様がしっかり水分をとるようにして体調を見守って下さい。
 また、愛媛県感染症情報センターからはこの2週間で、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が2例、劇症型溶血性連鎖球菌感染症が1例報告されています。診察でもよく「2年前に劇症型溶連菌感染症が流行して、300人も亡くなりました」とお伝えしている、あの劇症型溶連菌です。今回は80代女性で報告されています。一般的な溶連菌咽頭炎とは違い感染部位から筋肉が壊死して急速に全身状態が悪くなりますのます。大人で発症する例がほとんどですが、幼児でも発症することがあります。発熱に続いて血小板が少なくなるSFTSや、劇症型溶連菌の存在にも注意を向けて、診察を進めていきたいと思います。

06/07/2026

7月5日:
 7月に入りました。梅雨も後半になり四国には梅雨前線が停滞しています。今日は時折激しい雨に見舞われました。一方で当院では早くも蝉の初鳴きが聞こえました。真夏はもうすぐです。

 サッカー日本代表、ブラジル戦の健闘は見事であり残念でもありました。最近よくサッカー日本代表の公式YouTubeチャンネル「Team Cam」を見ていたのですが、このチャンネルでは選手だけでなくスタッフも含めた合宿中の準備から試合前のミーティング、ハーフタイムのロッカールームの様子などを伝えてくれます。これを見ていると、サムライブルーの一体感は素晴らしいものでした。ブラジル戦に対しては、様々な解説者や専門家が試合の分析をしています。後半なぜここまで一方的に攻め込まれたのか。日本はおそらく同点のままPK戦に持ち込もうという戦略だったのでしょうが、その目論見は見事に打ち砕かれました。4年後、サムライブルーがどのように成長していくのか楽しみにしています。

 当院近隣の松前町では、小中学校で新型コロナがかなり急速に広がってきているようです。現在の流行株はBA.3.2.系統「シケイダ)¥」で、日本では今年の2月下旬に埼玉で初めて確認されました。昨年夏からのニンバス株から徐々に置き換わりつつあり、この勢いであればこの夏には第16波が襲ってきそうです。
 ゲノム解析によると、ウイルス表面のスパイクタンパク質に70種類の変異が見られるとのことで、近年にない大きな変異が起こっています。変異が大きいために、過去のワクチンの中和抗体の効果が落ちており、過去に感染していても再感染を起こしやすいウイルスとのことです。幸い病原性は強くなってはないですが、やはり新型コロナは、全身の毛細血管を襲い、免疫力を落とす特別な特徴を持つウイルスです。当院でも、高熱の出る例、消化器症状が強い例、倦怠感が強く摂食不良になる例など、重症化を心配するケースも見られます。個々の方々の病状に応じて、しっかりと経過を診たいと思います。
 10日前に、新型コロナウイルスの抗ウイルス薬であるゾコーバが、これまでの12歳以上だったものが6歳以上に適応が拡大されました。昨年日本では新型コロナによって2万人の方が亡くなっています。65歳以上の人が97%で、大多数が高齢者の方です。やはり免疫力が落ちて基礎疾患で重症化することが多いのでしょう。小児は重症化することは少ないですが、症状が強く重症化が疑われる小児に対しては、ゾコーバの適用年齢が下がったことを受けて、必要に応じて処方も検討していきたいと思っています。

 2週間前に当院のレセコンの更新作業が無事終わりました。これまではサーバー1台、クライアント機1台の2台体制でしたが、今回はクライアント機が1台増えて3台体制となり、電子カルテ化されました。キーボードが変わり、入力手順もやや増えましたが、受付スタッフも徐々に慣れてきてくれています。また、診察室でも電子カルテの画面が表示できるようになったことで、紹介状や診断書の作成、薬剤情報の確認が診察室で完結できるようになりました。これらの改善により、診察の流れがよりスムーズになるのではないかと期待しています。今回の更新ではさらに電子処方箋システムに対応できるようになりました。電子処方箋はマイナ保険証の中にデータが記録されるのではなく、国のサーバーに送られたデータを医療機関や薬局が引き出して活用する仕組みです。これまでのマイナ保険証でも薬歴情報は確認できましたが、データが反映されるまでに2、3ヶ月のタイムラグがありました。そのため、一昨日など直近に他の病院を受診した際の処方内容は、お薬手帳がないと確認が困難でした。
電子処方箋システムになれば、直近のデータがリアルタイムで確認できるようになります。現時点でのメリットとしてはそこが中心となりますが、これによってさらに診察がスムーズになることを期待しています。

28/06/2026

6月28日:
 サッカー日本代表、予選リーグ突破おめでとうございます! さあ次は、強国ブラジルとの対決です。日本のディフェンス陣がどれだけ踏ん張れるのか、鮮やかなカウンター攻撃を決めることができるのか。今度の試合が激アツです!

 当院での感染症の発生状況についてお伝えします。もうすぐ7月、夏休み本番を控えていますが、手足口病やヘルパンギーナといった夏風邪は、例年より発生が遅いようで、当院でもまだ3名ほどのお子様しか確認されていません。一方で、新型コロナウイルスは確実に増えてきています。冬には第16波といえるほどの大きな流行はありませんでしたが、現在の増え方を見ると、この夏に流行が拡大しそうな勢いです。複数回感染する方も目立ちますので、再感染には十分注意してください。また、引き続き溶連菌が大流行しています。溶連菌と新型コロナウイルスに同時感染する方も、ここ1週間ほど目立ちました。溶連菌の抗原検査キットは、病原性を示す溶連菌以外の連鎖球菌属にも反応することがあります。そのため、激しい症状を伴う咽頭炎でなくても陽性と出ることがありますが、それを差し引いても発生数は非常に多い状況です。溶連菌は抗菌薬を適切に使用していても、除菌不良で局所で遷延化することがあります。薬を飲み終えてしばらく経ってから、再び喉の痛みが強くなって再発する場合もありますので、こちらも注意が必要です。

 今日は、近年、診断基準が確立されてきた、比較的新しい疾患概念である「前庭発作症」についてお話したいと思います。今年の耳鼻科学会総会でも取り上げられていました。前庭発作症(Vestibular paroxysmia:VP)は、めまいの国際学会であるバラニー学会が診断基準を策定発表したことを受け、日本の平衡神経学会でも専門医の間で認識されるようになっています。内耳と脳をつなぐ「前庭神経」が周囲の血管に圧迫されて擦れることで、一過性のショート(過剰な興奮)を起こすことが主な原因と考えられています。最初の報告は1975年、アメリカのジャネッタ氏(顔面痙攣や三叉神経痛の原因が血管による神経の圧迫であることを突き止め、ジャネッタ手術を確立)が、脳の血管が前庭神経を圧迫することで激しいめまいが起きる病気として報告したのが最初とされています。
 私もこの疾患の存在を念頭に診療を進めてきましたが、まだ確定診断に至る例は経験していません。ではどのように診断を進めればよいのでしょうか。検査や診断のプロセスをまとめてみます。
1. 頭部MRI検査:血管圧迫の確認と脳病変の除外を行います。3D-CISSやMRAなどのMRIの技術で細い神経と血管の位置関係を立体的に映し出します。
2. 過換気試験:わざと深呼吸を繰り返してもらい、めまいや眼振が誘発されるかを確認します。全例ではありませんが一部の例では陽性が出ることがあります。
3. 診断的治療:神経の過放電を抑制する、てんかんや三叉神経痛の治療に使われるカルバマゼピン(テグレトール)が著効します。問診や検査結果から前庭発作症が疑われる場合に、「少量のカルバマゼピンを試しに服用してみて、劇的にめまいが治まるかどうかを見る」というプロセス(診断的治療)が確定診断の裏付けになります。

18/06/2026

6月18日:
 今年の日耳鼻総会のオンデマンド配信がはじまりました。仙台での学会に参加しなくても主だった講演や発表を見ることができます。配信にない一般演題の抄録にも目を通して、私も知識のアップデートに務めたいと思います。
 世相を感じる演題がありました。外来でのAIによる電子カルテ口述記録の試みです。セキュリティの問題からネット上のAIサイトとの接続による記録は制限されています。院内のサーバーで完結するオンプレミスの電子カルテでは特に制限されます。そのような環境でも院内のサーバーに独立したLLM(大規模言語モデル)を置いて口述記録をするというものです。ChatGPTのようなオープンなLLMを使わずに電子カルテに特化したLLMを使えるようになるとカルテの記載も早く簡潔にできるようになります。耳鼻科の学会でもこのような病態に対する演題以外の演題が採択されたことは少々びっくりですが、他にもAIによる診断の活用事例も複数発表されるようになっています。耳鼻科でも時代はAIの活用に向かっています。
 演題をみてみるとAPD(聴覚情報処理障害)についても進展がみられています。これまで日本では確たる診断基準がなかったのですが、「診断と支援の手引き」が耳鼻科関連の研究班より発表されました。LiD(聞き取り困難症)/APD(聴覚情報処理障害)と病名を規定して、診断基準は、① 純音聴力検査が正常(両側4分法にて25dB未満、かつ特定の周波数で25dB以上の域値上昇がない) ② 語音明瞭度が正常範囲(静寂下の語音明瞭度が85%以上) ③ 聞き取り困難の自覚症状を認める(聞こえにくさ質問紙(小渕ら)109点以下、聞こえの困難さ検出チェックリスト(小川ら)6点以下) としています。当院を受診されたAPDを疑われる方に対して確定診断をつけるかどうか、私も判断に迷うケースもありました。まず診断基準を設定して、APDに該当すると考えられればしっかりと対応する、という流れができました。

17/06/2026

6月15日:
 サッカーワールドカップ日本代表、対オランダ戦引き分けの勝ち点1にとりあえずホッとしました。データを見るとボール保持率もパス数でもオランダに圧倒されていました。以前ならこれはダメだなの流れでしたが、サムライブルーは最後まで諦めませんでした。素晴らしかったです。心臓に良くない、体力的にきついということで、私はリアルタイムでは見ませんでした。今晩、録画を見て落ち着いてゲームを見たいと思います。
 近隣の小学校では、プール開きとなり、いよいよ水泳の授業が始まりました。やはりプールでは消毒の塩素が、目はもちろんのこと、息継ぎが拙いお子さんでは鼻にも刺激が加わります。中耳炎で鼓膜に穴が開いているお子さんでは、プールには塩素が入っていて消毒されているので海や川のようには細菌は存在しないので、耳栓なしでスイミングをさせようというガイドラインもあります。しかし、よく中耳炎が急性化するお子さんでは、やはり耳栓を着用してのスイミングが安心だろうと思います。
 テレビの特集番組で夏の黒カビについて取り上げられていました。黒カビ(ススカビ)ですが、なんとエアコンのフィルターを掃除しても、エアコンの本体内部にしっかり繁殖しているそうです。黒カビは吸い込むことによって下気道でアレルギー反応を起こして過敏性肺臓炎を引き起こすことがあります。一日中、エアコンをかけっぱなしの環境だと、特に黒カビは繁殖しやすいですので、そのような使い方でエアコンを使うご家庭の方は、エアコン本体の吹き出し口から覗けるローターのあたりを一度確認してみてください。また、耳カビ(真菌)が増えているという特集もありました。耳カビ、カビ菌という表現は、患者様にお伝えするにはいい表現だなと私も感心しました。最近耳カビが増えている要因として、スマホでイヤホンを着用する機会が多くなっていることが影響しているそうです。ああ、そういうことも影響しているのか、と私も再認識させられました。確かに日中、汗をかく状況で何時間にもわたってイヤホンを装用する人が劇的に増えていそうです。耳のカビは水虫ではありません。白いペースト状になるカンジダ。これは耳以外の皮膚でも口腔内でも下半身でも広がることがあります。もう一つ、白黒の胞子が目立つあすぺるぎるすも耳の中で増殖する代表的なカビです。カビも増殖の勢いが強いと、痛みが起こったり、外耳道の深部で広がると鼓膜の方の表面に充満して、聞こえも極端に悪くなったりたりします。真菌はなかなか死にませんので、外耳道真菌症を発症した人に対しては、2週間は抗真菌薬を継続使用するようにしています。
 感染症では、ここのところ、また新型コロナの発生が目立って増えてきています。流行とまでは言いませんが、やはり、なかなかにしぶといです。また、溶連菌も小児だけでなく大人でも発症する人が目立っています。今日の診察では、明らかに新型コロナと溶連菌に同時感染しているという方も見られました。一時期よりは減りましたが、まだヒト・メタニューモウイルス、アデノウイルス、 RSウイルスも散見されています。特にヒト・メタニューモウイルスでは、喘鳴が強く喘息性気管支炎化するお子様も目立ちました。

  唾石、粉瘤、頚部蜂窩織炎、顔面神経麻痺、良性発作性頭位幻暈症、側頭動脈狭窄、外傷性鼓膜穿孔、鼻骨骨折など

07/06/2026

6月7日:
 私はこのコーナーで、当院外来の様相や、時には松山の風物詩などを徒然に紹介してきました。このホームページは医療のホームページですので、政治思想や近現代史の話題にはあえて触れませんでした。今日は戦争の歴史書を読んで少し触発されました。少しばかり現代史を話題をとりあげてみたいと思います。
 イラン紛争ですが、ウクライナ戦争同様、数日のうちに終結するものかと思われていましたが、なかなかに、ホルムズ海峡の問題などなど、すぐには終結していません。戦争は無期限の停戦協定で停戦されて、講和条約や平和条約をもって終戦となるのですが、アメリカとイランの間では直ちには停戦は実現しなさそうです。因みに日本と西側諸国や中国とはサンフランシスコ平和条約や日中平和友好条約を締結していますが、旧ソ連のロシアや北朝鮮とはまだ結ばれていません。朝鮮戦争もまだ休戦状態のままです。先日、停戦協定に向けてのトランプ大統領のツイートを見て、私も含めておそらく世界中の人がギョッとしたのではないでしょうか。「イランを石器時代に戻してやる」という脅しです。すごいことを言うなぐらいの印象を持っていたのですが、今日たまたま、ベトナム戦争に関する歴史書を読んでいたら、思わずこの文言を見つけてしまいました。それは1964年、インドシナ戦争でフランスがベトナムから撤退した後に続いて、アメリカが南ベトナムに軍事介入をしていた最中に発言されていました。北ベトナムでトンキン湾事件が起こり、これをきっかけにアメリカは北ベトナムへの空爆を開始したのですが、当時、米空軍のカーチス・ルメイ参謀総長が「ベトナムを石器時代に後戻りさせてやる」と発言していました。トランプ大統領の発言もこの記憶を基にツイートしたのでしょう。カーチス・ルメイ氏は、第二次世界大戦が始まった当時、米海軍と米陸軍から別れて初めて空軍ができた設立当初からの幹部で、ついに参謀総長まで勤め上げた人物です。彼は、日本に対する民間人への無差撃爆撃である東京大空襲など各都市への大空襲を指揮しました。当時の彼らの論理は東京大空襲で10万人の市民が殺傷されてもアメリカが上陸作戦で50万人が死ぬことを考えれば、この方がいいのだという論理です。アメリカの広島や長崎への原爆投下も、この論理に従っています。トランプ大統領にしても、あるいはプーチン大統領にしても、犠牲を払っても大きな果実を得るためには仕方のないことだという政治指導者の傲慢さが見て取れます。今回のイラン紛争ではAI システムに過去の衛星画像を読み込ませたから小学校への誤爆が起こったのではないかとの噂が出ています。アメリカは小学校への誤爆の問題には口をつぐんだままです。
 日本はポツダム宣言を受け入れて無条件降伏したということになっていますが、研究では、全面降伏というよりは全面武装解除で、政体(当時は国体と言いましたが)の放棄までは認めていなかったという説もあります。日本は無条件降伏で、国際法違反の民間人への無条件殺戮も許しているかのように振る舞っています。日本人はどこかで声を上げなければいけないと思います。カーチス・ルメイ参謀長は、日本の航空自衛隊の設立に大いなる貢献をしたということで、なんと旭日大綬章の勲章をもらっています。当時の世論もあり、この受賞は皇居ではなく厚木基地でひっそりと行われました。日本が勲章を授ける必要があったのか、なんとも忸怩たる思いです。広島の平和記念公園にある原発死没者慰霊碑の碑文は、「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」と刻まれています。この碑文は、当時の広島大学の教授が考案し、広島市長が揮毫していますよ。この過ちの主語が誰かであるかについて広島市は公式には、主語はすべての人類であると表明しています。すべての人類が過ちは繰り返しませぬから、、 確かにそれでもいいのかもしれませんが、「戦没者の子孫である我々日本人は 決して過ちは繰り返させないと誓います」という決意文にできなかったのでしょうか。

03/06/2026

6月2日:
 6月になりました。台風6号がもうすぐ松山に最接近する時間帯になります。松山でも風雨が強まってきています。今日は足元の悪い中、来院された皆様には恐縮しております。台風は、地球の自転の影響でコリオリの力が働き、風は反時計回りに回ります。こう言うと高知や南予の方には恐縮なのですが、松山は四国山地があるおかげで風が弱まりますので、松山の台風は雨台風となることがほとんどです。明日の朝来院される皆様は、ぜひ足元に気をつけてお越しいただければと思います。
 今日、四国地方でも梅雨入りが発表されました。昨年の梅雨入りが5月17日で史上一番早かったことから比べると、昨年より17日遅い梅雨入りとなりました。今年は台風接近に伴っての梅雨入りです。これから低気圧や湿気、蒸し暑さの季節になりますので、ハウスダストなどのアレルギーのある方や、低気圧が影響するメニエール病や鼻過敏症などの気象病の方は体調を崩しやすい季節となります。皆様も体調の管理を心がけて下さい。
 先日水曜日は中学校の学校健診に出務しました。明日は小学校に出務する予定です。松山全域でみると児童生徒数は年々減っているのですが、私が出務している垣生地区は子育て世代の流入が多いことから例外的に生徒数が増えている校区でした。ところが、さすがにここ数年はそれが頭打ちになっています。先日の新聞報道によると、高知県が全国トップで人口が大正時代に逆戻りしているとのことです。高知県の現在の人口が64万人弱、島根県の人口が62万人強、県別で一番人口が少ない鳥取県は52万人弱です。なんと鳥取県は全県の総人口で、松山市とほとんど同じです。松山市も県庁所在地の中では人口がそんなに多くないにもかかわらずです。ランキングの続きえお見ると徳島県も全国で4番目に人口の少ない県でした。中四国の人口の少なさは全国的にも群を抜きます。四国での人口減少はこれからますます目立ってきそうです。心配の種は尽きません。私は診察の際に、誕生日を迎えた小さなお子様には「誕生日おめでとう」と声をかけているのですが、余計なことかもしれませんが「何々ちゃんが大人になった時には、日本はどうなってるんだろうね」とお礼の言葉とも言えない言葉を思わず問いかけていたりしています。将来、公共インフラや街の様相はどうなるのでしょうか? さらに四国や日本だけでなく、人口減少が劇的に日本に追いつく韓国、中国も含めて世界の様相はどうなっているのでしょうか? 思わず思いを馳せてしまいます。

 最近の感染症の状況ですが、やはり、新型コロナウイルスはしぶといようです。流行の波にはなりませんが、先週も近隣の高校では集団発生が見られています。当院でもほぼ毎日、陽性の方が見られます。ピークは過ぎましたが乳幼児の間では、ヒト・メタニューモウイルス感染症もまだまだ残っています。当院でも乳児の方の感染が見られました。やはり乳児は体調不全が一気に進行するケースもありますので乳児、特に生後6ヶ月未満の赤ちゃんの感染は最大限注意して診ています。溶連菌、RSウイルス、アデノウイルスもまだまだ散見されています。2日前には5ヶ月ぶりにお子様のエンテロウイルス系のヘルパンギーナが見られました。夏風邪の季節になりつつあります。
 そうは言ってもここ1週間、当院も閑散とする時間帯が増えました。新型コロナの流行が始まって最初期の頃の他の感染症がほとんどなくなった時期や、新型コロナが発生する以前の感染症が年間で最も少ないお盆明けのような、久方ぶりに感染症の少ない外来となっています。診察が途切れる時間もできてますので、私もスタッフもちょっと一息つきながら過ごせています。

 2週間前にGPT5.5が発表され、3日前にクロードオーパス4.8が使えるようになりました。生成AIの世界の進歩は1ヶ月単位で、ここ半年ほどは本当に目まぐるしいような動きです。GPT5.5は画像生成能力が格段に進歩して、日本語でも文字化けをしないで画像生成できるようになっています。私はこれを利用して、当院のホームページのオリジナル原稿をまとめた説明図を作成しました。オリジナルの文章の最後に説明図を掲載するようにしました。私のダラダラとした?長ったらしい文章よりは、一目で要点が把握できます。ホームページを訪れた方が耳鼻咽喉科関連の病気を簡潔に理解する助けになればと思います。
 クロードオーパス4.8は、さらにコード生成能力が格段に高まりました。聞くところによると、ソフトの脆弱性を攻撃することのできるクロードミュトスは公開が一旦見送られたそうですが、その攻撃能力を下げるよう調整されたクロードミュトスが、数週間以内には一般向けに公開されるそうです。今以上にコード生成能力が高まる、AIエージェント機能が高まる、本当にすごい時代になってきています。
 生成AIのコード生成能力を利用して、私はアプリを2つ作成しました。耳鳴順応療法TRT用の補聴機能がついた集音アプリと、聴覚情報処理障害者向けのアプリです。どちらもスマートフォン上で動作させることが出来ます。耳鳴順応療法では、快適な雑音をサウンドジェネレーターとして流すことによって脳を順応させて耳鳴を軽減させます。今回作成したアプリはあくまでも集音器の精度ですが、簡易型のサウンドジェネレーターとして使うことができそうです。聴覚情報処理障害は、周囲の雑音によって極端に会話の理解や情報を処理する能力が落ちるという障害です。周りの雑音をリミットして会話を目立たせる、ちょうどテレビのクリアボイス機能のように、スマホのマイクから拾った雑音をリミットした音をイヤホンで聞けば、会話が聞き取り易くなります。こちらのアプリもスマホの音響調整の機能に頼った集音器レベルですが、有用なレベルには出来たと思います。どちらも、アプリストアで広く公開して不特定多数の方のフォローを行うことは私にはできかねますので、当院を受診した患者様限定のクローズなアプリとして使用してみます。耳鳴りの方、聴覚情報処理障害の方にこのアプリをお渡しして試していただき、当院でも治療効果を外来でフォローします。アプリの使用で効果があれば、次のステップで本格的なサウンドジェネレーター付きの補聴器や、ノイズキャンセリング機能付きの補聴器を認定補聴器相談員のもとで購入して持続して使用するという方針で、当院での診療を進めたいと思います。

28/05/2026

5月28日:
 低気圧から引き起こされる体の不調が、最近になって「気象病」として注目されています。わが国の耳鼻科発の研究で、これまで重力や加速度を感知する耳石器で気圧の変化を感知していることが判ってきました。愛知医大発のこの研究には私も感銘しました。気圧の変化で耳鼻科関連の多くの病気が悪化します。最近の知見を踏まえて、当ホームページの「なぜなに耳鼻科の疾患」の「気象病」の項目を加えました。

 気象病では、気圧や気温、湿度などの天候の変化によって、様々な器官に失調が起こります。一番の要因は気圧の変化です。梅雨や台風時などの低気圧の接近時やクーラーや春秋の気温の寒暖差で発症します。低気圧になると体内がむくみます。そのために各種の器官に失調がおこるのです。気圧は主に内耳で感知します。近年の日本での研究で、内耳の耳石器で気圧の変化を感知していることが判ってきました。気圧が変化した際の微細な圧力変動を、耳石器にある前庭神経が敏感に感知して脳に伝えています。
 頭の中が低気圧でむくむと片頭痛が誘発されます。筋緊張が強くなって緊張性頭痛や肩こりが悪化します。全身のむくみから血圧が変化し、眼圧も上がります。自律神経が乱れることにより血管が収縮拡張し血流や痛みの知覚センサーが刺激され、頭痛、倦怠感、神経痛、立ちくらみが起こります。また精神の失調から、気分の落ち込みやイライラ、不眠が引き起こされることもあります。
 耳鼻咽喉の疾患は特に気象の変化の影響を受けます。
・メニエール病、遅発性内リンパ水腫:内リンパ水腫の増悪でめまい、耳鳴り、難聴、耳閉感が強くなります。過去に突発性難聴や前庭神経炎で神経を痛めていると遅発性内リンパ水腫を引き起こしやすくなります。
・アレルギー性鼻炎、鼻過敏症:寒暖差や気圧の変化で鼻粘膜の血管が拡張し血管運動性鼻炎が増悪します。
・副鼻腔炎:副鼻腔ブロックにより目の周囲の痛みが発生します。
・耳管狭窄症:鼻から耳への耳管を介した換気が悪くなるため、耳閉感、耳痛が発生します。換気が全くなくなると滲出性中耳炎を引き起こします。
・咽頭炎、扁桃炎:免疫機能が低下して、慢性扁桃炎が増悪することがあります。
 治療は、引き起こされた疾患に対する治療を行います。漢方薬の五苓散が、体の余分な水毒を取ることで体のむくみを軽減することから有用です。

22/05/2026

5月22日:
 総じて風邪の流行がなくなり、当院外来も久方振りにのどかになっています。ただし、B型インフルエンザの成人の方1人の来院がありました、昨年夏から続くニンバス株と思われる新型コロナも散発で見られています。4月に続いて溶連菌が最も流行しています。アデノウイルスも散見されています。最近、ネット上で話題となっている「原因不明の風邪」、恐らくヒト・メタニューモウイルスと思われますが、幼稚園保育園を中心に流行している施設も複数見られています。

 修学旅行中に発熱したり風邪症状が出て受診する高校2年生の受診が目立ちました。「修学旅行、どこに行ったの?」とお聞きすると、最近は凄いですね。公立高校でも、シンガポール、ロサンゼルス、韓国、北海道と海外まで赴いています。最近の円高で、海外への修学旅行の費用はいかほどかかるのでしょうか? イラン情勢で燃油サーチャージも高騰しているでしょうし、ランチの昼食代はどれぐらいかかるのでしょう? 当院を受診した風邪症状の学生さんでは、ライノウイルスなどの軽い感染症の例がほとんどでした。

 当院もついに!この6月から電子カルテを導入することになりました。現在運用しているレセコンのクライアント機が更新の時期になりました。私は当初パソコンだけ更新すればよいのかと思っていましたが、関連ソフトも一括して更新する必要があるとのことで、当院で使い慣れた日本語50音入力のキーボードも使えなくなります。そうなると電子カルテを導入するのと費用的に遜色がなくなります。折から国は電子処方箋や電子カルテ共有システムの導入を2030年を目処に目指しています。紙カルテは、受付票として診察室での順番の整理や検査に回った際の管理がしやすく、家族複数名のカルテを同時に開けて見ることができる、過去の診療歴を短時間で俯瞰できるなどの利点があります。電子カルテではまだまだその機能は不十分です。私は医者人生最後まで紙カルテでゆくかなと考えていたのですが、、 当面は紙カルテと電子カルテのハイブリッドで運用していきたいと考えています。

住所

余戸中1丁目2/1
Matsuyama, Ehime
790-0045

営業時間

月曜日 09:00 - 18:00
火曜日 09:00 - 18:00
水曜日 09:00 - 12:00
木曜日 09:00 - 18:00
金曜日 09:00 - 18:00
土曜日 09:00 - 16:00
日曜日 10:00 - 12:00

電話番号

+81899738787

アラート

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