クシロ薬局

クシロ薬局 自然療法と処方箋調剤、化粧品委託製造、低アモルファス水製造、金を溶かした水、金を溶かしたジェル、ピエゾ素子(Hand Mmedical Treatment Works)天然香料、頸椎、胸椎、肩、腕、肘、手首、指、足、膝、足首など痛みや力が入らない方の手助けができます。

クシロ薬局(Kushiro Pharmacy)**は大阪府箕面市に所在する薬局で、以下のような特長があります:
• 一般的な薬局業務に加え処方箋、健康食品、自然療法の商品、食事療法、運動療法、呼吸法、水療法をカウンセリングするだけでなく、香料(天然香料)を輸入しサプリを製作する株式会社エシュルンを併設。セルフケア研究所も併設しています。迷走神経刺激、膜電場リカバリー、クロストーク解除、飲水法、ひまし油パック/クリーム、神経リリースマッサージ、五大繋 香油(空・風・火・水・地)、コーヒー出汁塩も制作

自家培養軟骨移植術後に長期間増大した巨大ベーカー嚢腫が約6か月かけて段階的に消失した一症例― 多房性構造と膝関節―嚢腫間の交通路・一方向弁様機構から考える ―はじめにベーカー嚢腫(膝窩嚢腫)は、膝関節後方に存在する腓腹筋―半膜様筋滑液包に関...
08/08/2026

自家培養軟骨移植術後に長期間増大した巨大ベーカー嚢腫が約6か月かけて段階的に消失した一症例
― 多房性構造と膝関節―嚢腫間の交通路・一方向弁様機構から考える ―
はじめに
ベーカー嚢腫(膝窩嚢腫)は、膝関節後方に存在する腓腹筋―半膜様筋滑液包に関節液が貯留し、膝裏に袋状の腫脹を形成したものである。
成人では変形性膝関節症、半月板損傷、軟骨障害、滑膜炎などの膝関節内病変に伴って発生することが多い。
また、膝関節腔とベーカー嚢腫との間には交通路が存在することがあり、周囲の筋・腱、膝関節角度、関節内圧などの条件によって、関節液が嚢腫側へ入りやすく、反対方向へは戻りにくい「一方向弁様機構」が成立することが知られている。
今回、約20年前の自家培養軟骨移植術後から長期間にわたって増大した巨大なベーカー嚢腫が疑われる症例に対し、約6か月間の保存的介入を行ったところ、一度に消失するのではなく、複数の房が順番に虚脱するような特徴的な経過を経て、最終的に膝窩部の膨隆が消失した症例を経験したので報告する。
症例
患者は約60歳の女性。
約20年前、右膝の関節軟骨損傷に対して、自家培養軟骨移植術(ACI:Autologous Chondrocyte Implantation)を受けた。
その後、右膝窩部に徐々に腫脹が出現した。
腫脹は長期間をかけて増大し、来院時には膝裏全体を占めるほど大きな、弾性・ゴム状の腫瘤として触知された。
右膝の変形も強く、疼痛そのものは強くなかったが、膝の可動性が著しく低下しており、特に屈曲が困難な状態であった。
反対側の膝にも軽度の膝窩部腫脹が認められたが、右膝のような巨大な嚢胞性腫瘤を形成する状態ではなかった。
また、患者には掌蹠膿疱症の既往があり、足趾には巻き爪を含む変形もみられた。
初診時の特徴
右膝窩部の腫瘤は非常に大きく、当初の触診では「小さな嚢胞が複数存在する」という印象ではなかった。
むしろ膝裏全体が一つの巨大なゴム状の塊になっているように感じられた。
この大きな膝窩部腫瘤が、膝を屈曲した際に大腿後面と下腿後面との間を占拠するため、膝屈曲を物理的にも妨げているように観察された。
臨床的には巨大なベーカー嚢腫が疑われた。
保存的介入
本症例では約6か月間、運動療法を中心として、膝関節およびその周囲の可動性を改善することを目的とした保存的介入を継続した。
重要なのは、巨大な嚢腫を一度の強い圧迫によって意図的に破裂させることを目的とした介入ではなかったことである。
膝関節周囲および軟部組織への介入を継続しながら、局所ケアとして、
・ジョイント&リガージェル
・リカバリージョイントクリーム
・セルラケア
・筋膜スクイーパーを用いた軟部組織への施術
などを併用した。
また生活面では、玄米を中止するなどの食生活の見直しを行った。
さらに、減塩カリナ、クエン酸マグネシウム、エシュルン活性水Mix4マックス(マグネシウム・亜鉛・金含有)を用いた飲水法を併用した。
複数の介入を同時に実施しているため、本症例のみから個々の介入と嚢腫縮小との直接的な因果関係を特定することはできない。
約6か月間の特徴的な縮小過程
本症例で最も特徴的だったのは、巨大なベーカー嚢腫が一回の施術で突然消失したのではなかったことである。
保存的介入を継続するにつれて、巨大な膝窩部腫瘤は少しずつ縮小していった。
初期には一つの巨大な塊としてしか認識できなかった。
ところが全体が小さくなってくると、内側と外側など、部位によって縮小の仕方が異なることが明瞭になってきた。
さらに経過を追うと、
一部の膨隆が先に小さくなる

別の膨隆が残る

その部分もさらに縮小する

最後に残った膨隆が消失する
という段階的な変化を示した。
この触診上の経過から、当初一つの巨大な塊として触れていたものが、実際には隔壁によって複数の房に分かれた「多房性ベーカー嚢腫」であった可能性が考えられた。
巨大化し緊満していた時期には複数の房が一体化したように触知され、内容液量と内圧が低下するにつれて、それぞれの房の違いが触診上明瞭になった可能性がある。
最終段階で起こった急速な虚脱
約6か月後には、当初の巨大な腫瘤の大部分が消失し、一部の膨隆のみが残存する状態となった。
この残存部への施術中、術者の手に「プシュッ」と液体が移動したかのような感触が伝わり、それまで触れていた膨隆が急速に縮小した。
ほぼ同時に患者は、膝裏からふくらはぎ方向へ「電気が流れるような感覚」を一過性に自覚した。
その後、残存していた袋状の膨隆も触診上認められなくなった。
液体が下腿へ漏れた所見はなかった
この急速な変化の後に重要な所見があった。
ふくらはぎに新たな腫脹は認められなかった。
発赤、熱感、疼痛、張りなど、嚢胞内容液が大量に下腿方向へ漏出したことを示唆する明らかな所見も認めなかった。
また、膝関節前面が新たに腫れることもなく、明らかな関節水腫の増悪もみられなかった。
したがって、単純に「巨大な嚢胞が破裂し、内容液がそのまま下腿に流れ込んだ」という経過だけでは、本症例の現象を十分に説明できないと考えられた。
嚢腫消失後に膝がよく曲がるようになった
膝窩部の腫瘤が消失した後、疼痛の増悪は認められなかった。
むしろ、それまで十分に曲げることができなかった膝の屈曲が改善した。
巨大なベーカー嚢腫は膝屈曲時に膝窩部を占拠するため、膝を深く曲げる際の機械的障害となり得る。
したがって本症例では、膝窩部の占拠性病変が縮小・消失したこと自体が、屈曲可動域の改善に寄与した可能性が考えられた。
なぜ約6か月かけて消失したのか
本症例を理解する上で重要なのが、ベーカー嚢腫と膝関節との「交通路」である。
ベーカー嚢腫は膝関節から完全に独立した袋とは限らない。
典型的なベーカー嚢腫では、膝関節腔と腓腹筋―半膜様筋滑液包との間に交通路が存在する。
さらに、その交通路周囲の筋腱や関節包の位置関係によって、
膝関節 → 嚢腫
へは関節液が流れやすい一方、
嚢腫 → 膝関節
へは戻りにくい、一方向弁に類似した機能が生じることがある。
長期間にわたりこの状態が続けば、
関節内病変

関節液の増加・関節内圧上昇

交通路から嚢腫へ滑液が流入

弁様機構によって戻りにくい

嚢胞内圧上昇

嚢腫の巨大化
という悪循環が成立する可能性がある。
本症例で考えられる機序
本症例では、約20年間にわたって徐々に巨大化した膝窩部腫瘤が、約6か月間の保存的介入期間中に徐々に縮小した。
したがって、最後の「プシュッ」という現象だけが嚢腫消失の原因だったとは考えにくい。
むしろその前の6か月間に、
膝関節および周囲軟部組織の可動性が変化

膝関節を動かせる範囲が徐々に拡大

半膜様筋・腓腹筋内側頭など膝窩部組織の力学的条件が変化

関節内圧と嚢胞内圧との関係が変化

関節―嚢胞間交通路の開閉条件が変化

嚢胞へ滑液が一方向に入り続ける状態が弱くなる

内容液が排出・再吸収されやすい状態へ移行

多房性と推定される各房が段階的に虚脱

最後の残存房が急速に虚脱

膝窩部腫瘤の消失
という過程が存在した可能性が考えられる。
「プシュッ」という現象をどう考えるか
最後に残った膨隆が急速に消失したことについては、いくつかの可能性が考えられる。
一つは、嚢胞と膝関節との交通路における圧力条件が変化し、残存していた内容液が関節側へ移動した可能性である。
もう一つは、多房性嚢胞内部の房間交通が変化し、残存房の内圧が急激に低下した可能性である。
その後に膝関節水腫や下腿腫脹を認めなかったことから、内容液が長期間一か所に大量貯留したとは考えにくく、滑膜、リンパ系、静脈系などを介した生理的な液体処理が関与した可能性も考えられる。
ただし、これらは当時の超音波やMRIによる確認がないため、本症例の経過から導かれる機序仮説である。
ふくらはぎへの電撃様感覚
最終的な虚脱とほぼ同時に出現した「ふくらはぎへ電気が流れるような感覚」も興味深い。
膝窩部には脛骨神経などの神経・血管が走行している。
長期間存在した巨大嚢胞によって神経周囲の圧力や組織張力が変化していたところに、嚢胞容積の急速な変化が起こったため、一過性に神経が刺激された可能性が考えられる。
ただし、電撃様感覚の正確な発生機序についても、本症例から確定することはできない。
考察
本症例の最大の特徴は、巨大なベーカー嚢腫を一度の操作で「潰した」症例ではないことである。
約20年間にわたり徐々に増大してきた膝窩部腫瘤に対し、約6か月間にわたって膝関節および周囲組織への保存的介入を継続した。
その過程で腫瘤は少しずつ縮小し、縮小するにつれて複数の房を思わせる構造が明瞭となり、それらが段階的に虚脱するような経過を示した。
そして最後の残存部が急速に虚脱した後にも、下腿腫脹や関節水腫は出現せず、疼痛なく膝屈曲が改善した。
ベーカー嚢腫では、膝関節と嚢胞との交通路および機能的な一方向弁様機構が、その形成・維持に重要であることが知られている。
また、外科的治療においても、嚢胞そのものを単純に摘出するだけでなく、関節―嚢胞間の交通路や弁様機構を処理するという考え方が存在する。
このことから、本症例では6か月間の経過中に膝関節および膝窩部の力学的環境が徐々に変化し、それに伴って交通路の機能的条件や滑液動態が変化した結果、嚢胞が再充満しにくい状態へ移行した可能性が考えられる。
結論
約20年前に自家培養軟骨移植術(ACI)を受け、その後長期間にわたって徐々に増大した巨大なベーカー嚢腫が疑われる約60歳女性に対し、運動療法を中心とした約6か月間の保存的介入を行った。
膝窩部腫瘤は一度に消失するのではなく、全体として徐々に縮小し、縮小過程では多房性を示唆する部位ごとの段階的な変化を認めた。
最終的には残存膨隆が急速に虚脱するような現象を認め、その後、膝窩部腫瘤は触診上消失した。
消失後に明らかな下腿腫脹や関節水腫は認めず、疼痛なく膝屈曲が改善した。
本症例では、単純な嚢胞破裂だけではなく、約6か月の経過中に膝関節―嚢胞間の交通路、一方向弁様機構、関節内圧・嚢胞内圧および周囲軟部組織の力学的条件が徐々に変化し、多房性と推定される嚢胞が段階的に虚脱した可能性が示唆された。
ただし、多房性、交通路および液体移動を画像診断によって確認していないため、この機序は現時点では仮説である。
今後同様の症例では、施術開始前から超音波検査を行い、嚢胞の大きさ、隔壁・多房性、関節との交通路、関節水腫量を経時的に記録するとともに、膝屈曲角度を定量化することで、この仮説を検証していく必要がある。

28/07/2026

冷え性、夏場でも足が冷たい。
つま先を見ると嵌入爪、爪切りで嵌入している箇所を取り、指先をマッサージ、その後指と指の間の圧迫をとり、足し首の血管を圧迫している箇所の圧迫を取り、すねとひざの血管の圧迫を散り、膝が圧迫している、動脈系を通し、あと鼠蹊部の圧迫を取り腹部の足に行く大動脈の圧迫を取ると、しばらくすると足温もり出した。
また静脈系の圧迫もあるのでコレも取り静脈瘤の腫れをとった。
基本筋肉量の不足、タンパク質と野菜不足、水の不足塩の不足です。

23/07/2026

症例報告案
脊柱管狭窄症による歩行障害と杖使用を背景に、両手のばね指を併発した症例
この方は、腰部脊柱管狭窄症のため、歩くと腰から下肢に痛みが出ていました。痛みを避けるため歩行量が減り、下肢・殿部の筋力と股関節の動きも低下していました。
さらに、歩行時には杖へ体重を預け、手で強く握る状態が続いていました。その結果、左右の手のひら、とくに指の付け根にあるMP関節からA1プーリー周辺へ、圧迫と反復摩擦が集中したと考えられます。
ばね指は一般に、屈筋腱やA1プーリーが肥厚し、腱が滑らかに通過できなくなることで、引っ掛かりやロッキングが起こります。反復して強く握る動作も悪化要因です。米国整形外科学会の解説
この方に起きていたと考えられる全身の連鎖
この症例を腰と指の別々の病気として見ると、全体像が分かりません。
考えられる流れは次のとおりです。
腰部脊柱管狭窄症による歩行時痛

歩行量の減少と運動不足

殿筋・大腿筋の筋力低下

股関節、大転子周囲、骨盤、仙骨の動きがさらに低下

腰椎の一部へ荷重と防御収縮が集中

杖へ体重を預け、左右の手で強く握る

MP関節周囲と屈筋腱へ反復負荷

腱鞘周囲の炎症・浮腫・滑走低下

ばね指の発症・悪化
ここへ円背、巻き肩、頚胸椎移行部の固定が加わると、肩甲帯から前腕屈筋群、手関節、指屈筋腱まで緊張が続きます。そのため、指だけを見ても戻りやすく、頚部・肩・前腕・手・腰・骨盤・股関節を一つの運動連鎖として確認する必要がありました。
施術前に確認したこと
施術前には、次の点を確認しました。
手指
左右のどの指が引っ掛かるか
MP関節掌側の圧痛、熱感、腫れ
指を曲げるときのMP関節の浮き・回旋・横ずれ
腱がA1プーリーへ入る角度
指が自力で伸ばせるか
しびれが指全体にあるか
手根管症候群や頚椎由来の症状がないか
この方では、典型的なA1プーリー部の引っ掛かりだけでなく、握る際にMP関節がわずかによれ、屈筋腱が滑らかに進入できていないような動きが触診上認められました。
頚部・肩・上肢
頚部の動きと手のしびれの変化
肩関節と肩甲骨の可動域
肘・前腕・手関節の緊張
杖を握るときの手首の角度
頚椎神経根障害を疑う筋力低下の有無
腰部・骨盤・下肢
腰椎の前屈・伸展による症状変化
腰椎周囲の圧痛、筋緊張、左右差
仙骨・仙腸関節周囲の動き
股関節の屈曲・伸展・回旋
大転子周囲の組織の硬さ
梨状筋・殿筋群の緊張
歩行距離と休息による回復
下肢の筋力・感覚・腱反射
排尿・排便異常の有無
20分間に行った介入
1.手指への介入
左右のMP関節からA1プーリー周囲に、リカバージョイントクリームとスポットピーラーを外用しました。
その後、筋膜スクイーパーを用いて、強く削るのではなく、皮膚・皮下組織・腱鞘周辺の反応を見ながら軽く滑走刺激を加えました。
目的は、
腱鞘周囲の過敏性を下げる
浮腫や組織間の動きに働きかける
屈筋腱が通る方向を確認する
MP関節周囲の防御収縮を軽減する
指の屈伸を再学習させる
ことです。
擦る方向は一律にせず、指をゆっくり曲げ伸ばししながら、引っ掛かりが軽くなる方向を探しました。MP関節を強く押し込んだり、ロックした指を勢いよく伸ばしたりすることは避けました。
介入後、引っ掛かりは大きく減り、指はほぼ滑らかに曲げ伸ばしできるようになりました。本人からも、
「少し動きのずれは残っているが、ほとんど回復した感じがする」
という反応が得られました。
ただしこれは、20分でA1プーリーの肥厚が完全に消えたという意味ではありません。
腱鞘周囲の浮腫、MP関節の運動軸、屈筋腱の進入角度、筋緊張など、短時間で変化し得る要素が改善し、引っ掛かりが軽減した
と記録するのが適切です。
2.頚部・肩関節への介入
続いて、頚椎2番付近から7番、胸椎1・2番周囲の左右差、圧痛、筋緊張、動きの偏りを確認しました。
先生が「ずれ」と呼んでいる所見は、報告書では、
触診上認められた頚胸椎周囲の位置関係・可動性・筋緊張の左右差
と表すと安全です。手技だけで椎骨の解剖学的位置が修復されたとは断定しません。
頚胸椎周囲と肩甲帯の動きを整えると、肩関節の可動域が広がり、上肢の軽いしびれ感も減少しました。さらに前腕から指へ続く屈筋群の緊張が軽くなり、指の屈伸も一段と滑らかになりました。
これは、頚椎そのものが直接ばね指を作っていたというより、
神経への刺激
肩甲帯の固定
前腕屈筋群の過緊張
手首と指の使い方
握るときの筋出力
が変化した結果と考えられます。
3.腰椎・骨盤・股関節への介入
腰部では、腰椎2~5番周囲に圧痛、筋緊張、左右の動きの偏りが認められました。
リカバージョイントクリームを外用し、筋膜スクイーパーを用いて、腰椎周囲の皮膚、筋膜、傍脊柱筋の滑走を確認しました。突出して触れる部分や動きにくい部分を強く押し戻すのではなく、呼吸と小さな体動に合わせて周囲組織の緊張を下げ、腰椎だけに動きが集中しない状態を目指しました。
さらに、
仙腸関節周囲
仙骨周囲
股関節
大転子包周辺
梨状筋
大殿筋・中殿筋
股関節外旋筋群
の硬さと左右差を確認し、動きやすい範囲で調整しました。
大転子周囲と梨状筋、骨盤周囲の緊張が軽減すると、股関節の動きが広がり、腰部へ集中していた負担が分散しました。
その結果、施術直後には歩行時痛がほぼ認められなくなり、杖へ強く体重を預けることなく、滑らかに歩けるようになりました。
この症例から考えられること
この方の痛みは、画像で確認される脊柱管の狭さだけでは説明できません。
構造的狭窄に加えて、
腰椎周囲の防御収縮
椎間関節周囲の負荷
仙骨・骨盤の荷重偏位
股関節の可動域低下
大転子周囲組織の硬さ
梨状筋・殿筋群の緊張
歩行パターンの崩れ
杖への過剰依存
頚部・肩・手指への連鎖的負担
が、症状を増幅していたと考えられます。
施術直後に歩行が大きく改善したことは、症状の少なくとも一部に「短時間で変化し得る機能的要素」が含まれていたことを示します。
一方で、骨棘、椎間板変性、黄色靱帯肥厚などの構造的狭窄が20分で消えたわけではありません。
したがって、
脊柱管狭窄症が治ったではなく、
周囲組織の緊張と全身の運動連鎖を整えた結果、神経症状と歩行機能が直後に大きく改善した。
回復後に必要な運動
痛みがなくなった直後に、いきなり長距離を歩かせてはいけません。身体はまだ以前の姿勢と歩行を覚えているため、段階的に再教育します。
第1段階:当日から2日程度
目的は、改善した動きを身体に覚えさせることです。

手を楽に開いて5秒保つ
痛みのない範囲でゆっくり握る
5回を1セット、1日3~5セット
引っ掛かりが出る直前で止める
強い握力訓練はしない
肩・頚部
肩をすくめず、小さく後ろへ回す
顎を強く引かず、後頭部を上へ伸ばす
肩甲骨を軽く寄せて呼吸する
頚部を大きく捻らない
歩行
平坦な場所を3~5分
歩幅は小さめ
痛みやしびれが増す前に休む
腰を無理に反らさない
翌朝に悪化しなければ少し増やす
第2段階:3日目から2週間
症状が安定していれば、下肢と骨盤の支持力を戻します。
椅子からの立ち座り:5回
台につかまって踵上げ:5~10回
立位で左右へゆっくり体重移動
仰向けまたは座位で片脚ずつ膝上げ
痛みのない範囲で股関節を開閉
5~10分の歩行を1日2~3回
一度に30分歩くより、短時間を複数回行う方が安全です。
第3段階:2週間以降
歩行時間を週に約10%ずつ増やす
殿筋と大腿四頭筋の軽い筋力訓練
股関節伸展・外転運動
胸郭を広げる呼吸運動
杖に頼りすぎない荷重練習
階段や屋外歩行へ段階的に移行
痛みが完全にゼロでなくても、運動後30分以内に元へ戻り、翌日に悪化が残らない程度を目安にします。
杖の再調整も重要
ばね指の再発を防ぐには、杖の使い方を見直します。
握りを強くしすぎない
手首を曲げたまま荷重しない
グリップを太くして圧を分散する
杖の高さを再確認する
滑りにくいグリップを選ぶ
片手だけに過剰な荷重をかけない
必要なら理学療法士に歩行評価を依頼する
杖は転倒予防のために必要な場合があります。指の負担を理由に、自己判断で急に外してはいけません。
施術上の注意点
筋膜スクイーパーを使用する場合は、次を守ります。
腱鞘・神経・脊椎の上を強く擦らない
内出血が出るほど刺激しない
赤み、熱感、腫れ、痛みの増加があれば中止
抗凝固薬・抗血小板薬使用者は特に慎重にする
皮膚感染、傷、出血部位には使用しない
骨粗鬆症、圧迫骨折、術後固定部には強い力を加えない
指を勢いよく牽引・矯正しない
頚椎・腰椎を強く捻らない
外用剤による接触皮膚炎にも注意する
医療機関への紹介が必要な状態
腰部・下肢の緊急徴候
新たな排尿困難、尿閉、失禁
便失禁
会陰部・臀部内側の感覚低下
急速に進む両脚の脱力
足首や足指が持ち上がらない
安静にしても続く激痛
発熱、がん既往、原因不明の体重減少
転倒後に強くなった腰痛
これらは馬尾症候群、骨折、感染、腫瘍などの可能性があるため、施術を続けず速やかな医療評価が必要です。
手指・頚部の注意症状
指が曲がったまま戻らない
強い腫れ、発赤、熱感
指先の感覚低下や変色
握力低下が進行する
腕や手の筋肉が痩せてきた
両手が不器用になり、箸やボタン操作が難しい
歩行障害と手の不器用さが同時に進む
最後の二つは頚髄症の可能性もあるため、整形外科・脊椎外科の評価が必要です。
まとめ
この症例では、腰部脊柱管狭窄症による歩行時痛が運動不足を招き、股関節・骨盤・腰部の機能低下を進めました。さらに杖への過剰な荷重と反復把持が左右のMP関節から屈筋腱へ負担を集中させ、ばね指の発症・悪化に関与したと考えられます。
手指だけでなく、頚胸椎、肩関節、腰椎周囲、仙骨、仙腸関節、股関節、大転子周囲、梨状筋まで評価して介入したところ、約20分後には指の引っ掛かり、軽いしびれ、歩行時痛が大きく軽減し、滑らかな動作が可能になりました。
しかし、この直後変化を「狭窄や腱鞘肥厚が治った」とは断定しません。
痛みを減らす
→関節の動きを取り戻す
→杖への依存を減らす
→手への負担を減らす
→安全な運動で下肢・殿部を再教育する
→再び腰と手へ負担が集中することを防ぐ
ここまで続けて初めて、短時間の改善を持続的な回復へつなげられます。

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20/07/2026

薬剤師の仕事
抗コレステロール薬を考える

コレステロール薬を「川上・中流・川下」から読み解く
この部で伝えたいこと
コレステロール値が下がったことは、薬理作用が現れたことを示します。
しかし、コレステロールを生み出した代謝、VLDLを増やした生活、LDLが血管壁へ滞留する条件、酸化・炎症、胆汁酸への変換、腸肝循環、便中排泄までが、すべて回復したことを意味するわけではありません。
私は、LDL値が下がったところで観察を終えません。
薬が代謝のどこへ作用したのか、その川上に何があり、川下に何が残っているのかを見ます。必要な薬で命を守りながら、薬だけでは整えられない代謝と生活の土台を整えます。
第1章 コレステロールは、本当に悪者なのか
1-1 コレステロールは生命に必要である
コレステロールは不要物ではありません。
細胞膜の構成
ステロイドホルモンの材料
胆汁酸の材料
ビタミンD合成との関係
神経組織と髄鞘
細胞内シグナル
などに必要です。
問題は、コレステロールが存在することではありません。
ApoBを持つリポタンパク粒子がどれくらい血液中に存在し、どのくらい長期間血管壁へ曝露され、動脈硬化を形成しているかです。
1-2 LDLはコレステロールそのものではない
LDLは、脂質を血液中で運ぶリポタンパク粒子です。
LDL-C=LDL粒子に含まれるコレステロール量
ApoB=主に動脈硬化を起こし得る粒子数の目安
non-HDL-C=HDL以外の動脈硬化性リポタンパクに含まれるコレステロール量
中性脂肪=エネルギー貯蔵を主目的とする別の脂質
を区別します。
1-3 数値だけで危険性を決めない
心筋梗塞、狭心症、脳梗塞の既往
家族性高コレステロール血症
糖尿病
慢性腎臓病
喫煙
高血圧
年齢
家族歴
動脈硬化の検査所見
を含め、総合的な危険性を判断します。
第2章 川上①――食べたものは、体内でどう使われるのか
2-1 食べた油が、そのままコレステロールになるのではない
食事中の中性脂肪は、脂肪酸とモノグリセリドなどに分解され、小腸で吸収された後に再合成され、カイロミクロンで運ばれます。
食事中のコレステロールも小腸から吸収されますが、体内のコレステロールは食事由来だけではありません。肝臓を中心に体内でも合成されます。
2-2 糖質・脂質・タンパク質が交わる場所
糖質から
糖質

ブドウ糖

解糖系

ピルビン酸

アセチルCoA
脂質から
中性脂肪

脂肪酸

β酸化

アセチルCoA
タンパク質から
タンパク質

アミノ酸

ピルビン酸、アセチルCoA、TCA回路中間体など
アセチルCoAは、糖質、脂質、一部のアミノ酸代謝が交わる重要な分岐点です。
第3章 川上②――アセチルCoAはどこへ向かうのか
3-1 第一の道――ATPをつくる
アセチルCoA
+オキサロ酢酸

クエン酸

TCA回路

NADH・FADH₂

電子伝達系

ATP
3-2 第二の道――脂肪酸をつくる
エネルギーが十分にあり、インスリンが高い状態では、クエン酸が細胞質へ運ばれ、脂肪酸合成へ向かいます。
アセチルCoA

クエン酸
↓ 細胞質へ
アセチルCoA

マロニルCoA

脂肪酸
3-3 第三の道――中性脂肪として蓄える
中性脂肪は、アセチルCoAから直接できるのではありません。
脂肪酸3本

グリセロール骨格

中性脂肪
脂肪酸とグリセロール3リン酸が結合して、中性脂肪になります。
3-4 第四の道――コレステロールをつくる
アセチルCoA

アセトアセチルCoA

HMG-CoA

メバロン酸

スクアレン

ラノステロール

コレステロール
中性脂肪とコレステロールは同じものではありません。
共通の出発材料を利用しますが、途中から別々の合成経路へ分かれます。
3-5 第五の道――ケトン体をつくる
空腹時やインスリンが低い状態では、肝臓で脂肪酸のβ酸化が進み、アセチルCoAからケトン体がつくられます。
コレステロール合成とケトン体合成には、どちらもHMG-CoAという名称が現れますが、主に起こる細胞内の場所と酵素が異なります。
第4章 ATPをつくり、使うための酸素・水・Mg
4-1 酸素がなくても少量のATPはつくられる
解糖系は酸素がなくても進み、ブドウ糖1分子から正味2分子のATPを産生できます。
しかし、ミトコンドリアで効率よく大量のATPをつくる酸化的リン酸化には、酸素が必要です。
4-2 酸素は電子伝達系の最終受容体
酸素
+電子
+水素イオン


酸素が不足すると電子伝達系が滞り、プロトン勾配を保てなくなり、ATP産生が低下します。
4-3 水は反応の場であり、反応物でもある
水には、
代謝物とイオンを水和する
酵素反応が起こる環境をつくる
血流を介して酸素と栄養を運ぶ
ATP加水分解に直接参加する
電子伝達系の最終産物になる
という役割があります。
ATP+H₂O

ADP+リン酸+利用可能なエネルギー
ただし、「水を多く飲めばATPが増える」と単純化せず、腎臓、心臓、服薬、電解質を含めて考えます。
4-4 ATPはMgと結合して利用される
細胞内のATPは、多くの場合Mgと結合したMg-ATPとして酵素に利用されます。
ATP+Mg²⁺

Mg-ATP
Mg-ATPは、
Na⁺/K⁺ポンプ
Ca²⁺ポンプ
筋収縮
神経機能
タンパク質合成
細胞内輸送
胆汁酸輸送
などに利用されます。
4-5 ATP・膜・水分配の関係
Na⁺/K⁺ポンプが働くことで、細胞内外のNaとKの濃度差、膜電位、細胞容積、水分配が維持されます。
したがって、潤いは水の量だけでは決まりません。
水、Na、K、Mg、ATP、細胞膜、ポンプがつながって初めて、水が必要な場所へ保持されます。
第5章 油の種類は代謝にどう影響するのか
5-1 飽和脂肪酸
飽和脂肪酸を多く摂ると、個人差はありますが、肝臓によるLDL回収が低下し、LDL-Cが上昇する場合があります。
5-2 トランス脂肪酸
工業的トランス脂肪酸は、LDL上昇、HDL低下などと関係し、できるだけ避けるべき脂肪酸です。
5-3 リノール酸
リノール酸は必須脂肪酸であり、完全に不要な物質ではありません。
また、飽和脂肪酸をリノール酸などの多価不飽和脂肪酸へ置き換えると、一般にはLDL-Cが下がります。
したがって、
リノール酸が直接、コレステロール合成を促進する
とは断定しません。
一方、リノール酸は二重結合を二つ持ち、オレイン酸より化学的に酸化されやすい特徴があります。
見るべきなのは、
摂取量
供給源
何と置き換えたか
総エネルギー量
加熱温度と時間
繰り返し加熱
保存と酸化
加工食品からの重複摂取
です。
5-4 新鮮な油と劣化した油を同じにしない
新鮮な未加熱油
家庭で一度加熱した油
長期間保存された油
繰り返し加熱された揚げ油
加工食品中の油
を区別します。
5-5 オレイン酸を中心とする油
エキストラバージンオリーブ油は、オレイン酸を多く含み、リノール酸の多い油より酸化安定性が比較的高い特徴があります。
ただし、オリーブ油も摂りすぎれば総エネルギー過剰になり、酸化しないわけでもありません。
第6章 中流①――肝臓はVLDLを送り出す
6-1 中性脂肪とコレステロールを一つの粒子に載せる
肝臓は、中性脂肪、コレステロール、ApoB100などを組み合わせてVLDLをつくります。
肝臓の中性脂肪
+コレステロール
+ApoB100

VLDL
6-2 VLDLからIDL、LDLへ
VLDL
↓ 中性脂肪を組織へ渡す
IDL

LDL
中性脂肪がコレステロールへ化学的に変化するのではありません。
VLDLが中性脂肪を末梢へ渡し、粒子の大きさと組成が変化して、コレステロールの割合が比較的高いLDLへ近づきます。
6-3 インスリン抵抗性とVLDL
インスリン抵抗性

脂肪組織から脂肪酸が流出

肝臓へ脂肪酸が流入
+糖質・エネルギー過剰

肝臓内中性脂肪増加

VLDL分泌増加
この状態では、脂肪肝、高中性脂肪、低HDL、small dense LDLが重なりやすくなります。
第7章 中流②――LDLの量だけでなく、粒子を見る
7-1 LDL-CとApoBの違い
同じLDL-Cでも、
大きな粒子が少数存在する
小さな粒子が多数存在する
場合があります。
症例に応じて、LDL-Cだけでなく、ApoB、non-HDL-C、中性脂肪なども考慮します。
7-2 small dense LDL
インスリン抵抗性、高中性脂肪、VLDL増加などを背景に、small dense LDLが増えることがあります。
ただし、small dense LDLだけを唯一の原因とは考えず、ApoB含有粒子全体と長期間の曝露を見ます。
第8章 川下①――LDLが動脈硬化へ進む過程
8-1 血液中にあるだけではプラークにならない
動脈硬化の初期には、LDLなどのApoB含有粒子が血管内皮を越え、内膜へ入り込みます。
8-2 血管壁への滞留
血管壁へ入った粒子が、プロテオグリカンなどに結合し、長く滞留することが重要です。
8-3 酸化・凝集などの変性
滞留したLDLは、
酸化
凝集
酵素による修飾
糖化
ApoBの構造変化
などを受けます。
酸化LDLは、コレステロールそのものではなく、酸化・変性を受けたLDL粒子です。
コレステロール分子の酸化生成物であるオキシステロールとは区別します。
8-4 マクロファージと泡沫細胞
変性LDL

マクロファージが取り込む

コレステロールエステルが蓄積

泡沫細胞

炎症

動脈硬化プラーク
8-5 酸化・動脈硬化を進める条件
ApoB含有粒子の多さ
血管壁への滞留期間
喫煙
高血糖と糖化
高血圧
内皮機能障害
慢性炎症
腎機能低下
酸化した油や加工食品を含む食事全体
を見ます。
第9章 川下②――肝臓への回収と胆汁への排泄
9-1 末梢から肝臓へ戻す
HDLを介して末梢組織やマクロファージからコレステロールを肝臓へ戻す経路があります。
ただし、HDL-Cが高ければ、必ず逆転送機能が十分であるとは限りません。
9-2 コレステロールから胆汁酸をつくる
コレステロール
↓ CYP7A1など
コール酸・ケノデオキシコール酸
胆汁酸合成は、コレステロールを処理する重要な経路です。
9-3 タウリンとグリシンで抱合する
胆汁酸+タウリン

タウリン抱合胆汁酸
胆汁酸+グリシン

グリシン抱合胆汁酸
タウリンがコレステロールを直接排泄するのではありません。
コレステロールからつくられた胆汁酸にタウリンまたはグリシンが結合し、胆汁中で働きやすい形にします。
9-4 ATPを使って胆汁へ運ぶ
BSEPなどの輸送体はATPを利用して、抱合胆汁酸を肝細胞から胆汁毛細管へ運びます。
ここでもATP、Mg、細胞膜、肝機能が関係します。
9-5 腸肝循環
肝臓

胆汁

十二指腸

脂質の消化・吸収

回腸で大部分を再吸収

門脈

肝臓
胆汁酸の多くは再利用され、便へ排泄されるのは一部です。
したがって、
胆汁として腸へ出た
=体外へ排泄された
ではありません。
9-6 便へ出て初めて体外へ出る
再吸収されなかった胆汁酸とコレステロールが、便として体外へ排泄されます。
このため、
胆汁酸合成
タウリン・グリシン抱合
胆汁分泌
胆のう
腸内細菌
回腸での再吸収
食物繊維
便通
までを見る必要があります。
第10章 コレステロール薬は、川のどこに作用するのか
薬の種類 主な作用点 主な作用
スタチン 肝臓のHMG-CoA還元酵素 合成を抑え、LDL受容体を増やす
エゼチミブ 小腸のNPC1L1 食事性・胆汁性コレステロールの吸収を抑える
PCSK9阻害薬 LDL受容体の分解 LDL受容体を再利用しやすくする
陰イオン交換樹脂 腸内の胆汁酸 胆汁酸再吸収を抑え、便中排泄を増やす
フィブラート系 主にPPARα 中性脂肪代謝へ働きかける
EPA製剤など 主に中性脂肪代謝等 VLDL・中性脂肪などへ影響する
10-1 スタチン――合成の川上を抑える
スタチンは、アセチルCoAがTCA回路へ入ることを止める薬ではありません。
HMG-CoA
↓ スタチンが阻害
メバロン酸

コレステロール
肝臓内のコレステロール合成が減ると、LDL受容体が増え、血液中のLDLが肝臓へ回収されます。
スタチンが直接整えないもの
インスリン抵抗性
糖質・総エネルギー過剰
脂肪肝
高中性脂肪
睡眠不足
運動不足
喫煙
高血圧
腸肝循環
生活全体
LDL低下は重要ですが、代謝全体の回復と同じではありません。
10-2 エゼチミブ――腸からの吸収を抑える
エゼチミブは小腸のNPC1L1を阻害し、食事由来と胆汁由来のコレステロール吸収を抑えます。
胆汁酸そのものの再吸収を主に止める薬ではありません。
10-3 PCSK9阻害薬――LDL受容体を守る
PCSK9はLDL受容体の分解に関係します。PCSK9を阻害すると、LDL受容体を再利用しやすくなり、血液中のLDL回収が増えます。
10-4 胆汁酸吸着薬――腸肝循環を途中で止める
胆汁酸を腸内で吸着し、再吸収を抑え、便中排泄を増やします。
失われた胆汁酸を補うため、肝臓はコレステロールから新しい胆汁酸をつくり、LDL受容体を増やします。
10-5 フィブラート系――中性脂肪の流れを見る
フィブラート系は、主に中性脂肪代謝へ働きます。
したがって、LDL-Cだけでなく、VLDL、高中性脂肪、脂肪肝、糖代謝などとの関係を見ます。
第11章 薬で数値が下がった後、何を確認するか
11-1 薬の利益
LDL-Cがどれだけ下がったか
ApoB、non-HDL-Cはどう変化したか
心筋梗塞や脳梗塞のリスクをどれだけ減らせるか
二次予防か一次予防か
家族性高コレステロール血症か
11-2 薬の不利益
筋痛、筋力低下
倦怠感
CK上昇
肝機能
血糖への影響
胆石など薬剤ごとの注意
併用薬との相互作用
腎機能、甲状腺機能
服薬継続の負担
11-3 薬で整っていない川上
食事量と総エネルギー
糖質摂取
油の種類と酸化
内臓脂肪
インスリン抵抗性
ATP産生環境
酸素、水、Mg
肝臓の中性脂肪
VLDL分泌
11-4 薬で整っていない川下
血管壁の状態
喫煙
高血圧
高血糖
慢性炎症
胆汁酸合成
腸肝循環
腸内環境
便通
生活機能
第12章 薬剤師として「川全体」を見る
私は、次の順序で確認します。
なぜ薬が処方されたのか
どの薬が、代謝のどこに作用するのか
どの数値が、どれだけ改善したのか
心筋梗塞・脳梗塞予防という利益がどれだけあるか
新しい症状が副作用ではないか
薬物相互作用や処方カスケードはないか
川上の食事、糖代謝、油、肝臓、ATP産生はどうか
中流のVLDL、中性脂肪、ApoB、LDL粒子はどうか
川下の血管、酸化、炎症、胆汁、腸、便通はどうか
本人の生活機能と生活の質は改善したか
この部の結論
コレステロール薬を理解するには、LDL値だけを見てはいけません。
食事から入る脂質、糖質や脂肪酸から生まれるアセチルCoA、ATP産生、脂肪酸と中性脂肪の合成、コレステロール合成、VLDL・LDLによる運搬、血管壁への滞留と酸化、肝臓への回収、胆汁酸への変換、タウリン・グリシンとの抱合、腸肝循環、便中排泄までが一つの川です。
薬は、この川の特定の場所へ作用します。
スタチンは合成経路を抑え、エゼチミブは腸からの吸収を抑え、PCSK9阻害薬はLDL受容体を守り、胆汁酸吸着薬は胆汁酸の再吸収を抑えます。
しかし、一つの作用点を変えたことが、川全体の回復を意味するわけではありません。
私はLDL値が下がったところで観察を終えません。薬がどこを変え、その川上と川下に何が残っているのかを見ます。必要な薬で命を守りながら、薬だけでは整えられない水、酸素、Mg、ATP、食事、油、糖代謝、肝臓、血管、腸、排泄、生活を整えます。
薬の作用点だけでなく、川全体を見る。
それが、症状や数値の抑制を、本当の回復へつなぐ薬剤師としての私の仕事です。

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16/07/2026

昨日も篠山から突発性難聴の方が来た。
片耳10年間ほとんど聞こえなかった音が、10分ほどで音が戻った。
処置をしている間に音が聞こえるといい、おわった時は音が戻っていました。
耳鳴りもあったのですが、その箇所のリンパ節が腫れていて完全に音が消えることはなかったが、かなり小さくなりました、
耳鼻科で感音難聴と診断された方でした。

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昨日東京から難聴の方が来られた左右両方ともです。次回を触ると接触音がしたので、多分回復すると思い耳介をセルラケアマッサージ、大耳介神経を両刺激してから、両鼻部分を綿棒で刺激し話しかけると見事に小さな音も聞こえ始め終わりました。20分ほどです...
14/07/2026

昨日東京から難聴の方が来られた左右両方ともです。次回を触ると接触音がしたので、多分回復すると思い耳介をセルラケアマッサージ、大耳介神経を両刺激
してから、両鼻部分を綿棒で刺激し話しかけると見事に小さな音も聞こえ始め終わりました。20分ほどです。このことに関して書いている本2冊をお買い上げいただきました。

新しい本をまとめることにした。書名**フランス式「猫背・背中ケア体操」でほどく猫背・円背解消メソッド****丸める・伸ばす・捻る・首を引き上げる背骨三次元リセット****側弯傾向・巻き肩・ストレートネックまで全身連鎖で整える****膝・股関...
14/07/2026

新しい本をまとめることにした。
書名
**フランス式「猫背・背中ケア体操」でほどく猫背・円背解消メソッド**
**丸める・伸ばす・捻る・首を引き上げる背骨三次元リセット**
**側弯傾向・巻き肩・ストレートネックまで全身連鎖で整える**
**膝・股関節・骨盤から始める若返り姿勢プログラム**
目次
はじめに
フランス式背中ケア運動を、猫背・円背解消へ応用する
1 背中を伸ばしても戻るもどかしさ
背中を伸ばしても戻る。
肩を開いても戻る。
首を押しても戻る。
その理由を、背骨だけでなく全身連鎖として見る。
2 猫背・円背は背中だけでは起こらない
足指、足首、膝、股関節、骨盤、腰椎、胸椎、肋骨、肩甲骨、頚椎が連動して姿勢を作る。
3 フランス式背中ケア運動に学ぶ理由
ameli.fr の背中ケア運動の考え方を参考にし、背中を安静だけでなく運動で守るという視点を取り入れる。
4 この本の中心は「丸める・伸ばす・捻る・首を引き上げる」
猫ポーズを単なる丸め伸ばしではなく、
背骨の前後運動+回旋運動+頚椎の引き上げとして再構成する。
5 片側ずつ捻る動きが、背骨の固縮をほどく
胸椎、肋骨、肩甲骨、頚椎の連動を、片側ずつの回旋で取り戻す。
6 日本の円背・腰痛対策、栄養・運動の視点
厚生労働省資料にある円背・腰痛・下肢ストレッチ、栄養・運動の視点を、本書の構成に取り入れる。
7 Cailliet に学ぶ軟部組織と歩行の考え方
腰椎・骨盤・股関節のリズム、軟部組織の硬さ、歩行で定着させる考え方を取り入れる。
8 栄養・水分・炎症環境も姿勢の戻りに関係する
体操だけでなく、栄養、水分、脱水、炎症を助長しやすい食環境、交感神経、呼吸も整える。
9 本書でいう若返り姿勢とは何か
若返りとは年齢を戻すことではなく、身体がもう一度しなやかに起き上がり、歩き、呼吸し、生活できる方向へ向かうこと。
第1部 フランス式「背中ケア運動」を読み解く
背中は安静ではなく、運動で守る
第1章 フランスの健康保険機関 ameli.fr に学ぶ背中ケア運動
1-1 ameli.fr が示す「運動」の重要性
1-2 Activ’Dos に見る背中ケア運動
1-3 背中の不調を長引かせないために運動を続ける
1-4 公的資料と著者独自法を分けて考える
1-5 本書では猫背・円背解消へ応用する
コラム1 公的資料と著者独自法は分けて読む
コラム2 「運動」「体操」「身体活動」の違い
第2章 フランス式背中ケア体操を整理する
2-1 椅子で背中を丸め伸ばす
2-2 脚のストレッチ
2-3 膝の屈伸
2-4 腕上げ
2-5 肘を後ろへ引く
2-6 首の回旋
2-7 四つ這いで背骨を動かす猫ポーズ
2-8 片側ずつ捻りながら首を引き上げる運動
2-9 本書では全身連鎖で再構成する
コラム3 フランス式背中ケア運動をそのまま写さない理由
第3章 なぜ猫背・円背は背中だけでは戻らないのか
3-1 背中を伸ばしても戻る理由
3-2 猫背は姿勢のクセではなく補償である
3-3 円背は胸椎だけで作られない
3-4 巻き肩・ストレートネックへつながる流れ
3-5 背骨は前後だけでなく回旋も固まる
3-6 足元から首までの引っ張り合い
第2部 猫背・円背解消へ再構成する
5分ルーティンで、丸める・伸ばす・捻る・首を引き上げる
第4章 猫背・円背解消の5分ルーティン
フランス式体操を全身連鎖メソッドに変える
4-1 体操はバラバラに行わない
4-2 基本の順番は「脚から背中、最後に首」
4-3 飲水と呼吸で準備する
4-4 脚のストレッチで膝と骨盤を整える
4-5 背中の丸め伸ばしで骨盤・腰椎・胸椎を動かす
4-6 猫ポーズで背中を丸める
4-7 猫ポーズで背中を軽く伸ばす
4-8 片側ずつ捻りながら首を引き上げる
4-9 腕上げと肘引きで胸郭・肩甲骨を開く
4-10 首の回旋は最後に確認する
4-11 歩行で定着させる
4-12 図解:5分ルーティン全体フロー
第5章 椅子で背中を丸め伸ばす
骨盤・腰椎・胸椎を動かす
5-1 背中だけの運動ではない
5-2 骨盤前後運動として見る
5-3 腰椎を無理に反らせない
5-4 胸椎を丸め伸ばす
5-5 円背改善への応用
5-6 呼吸の合わせ方
5-7 図解:正しい動きと悪い例
コラム4 背中を伸ばす前に、骨盤を動かす理由
第6章 脚のストレッチと膝の屈伸
膝が伸びると、背中が伸びる
6-1 脚のストレッチは背中の体操である
6-2 膝裏とハムストリングを伸ばす
6-3 膝の屈伸で足元から連鎖を動かす
]6-4 膝伸展と骨盤後傾
6-5 膝痛がある人の注意
6-6 図解:椅子ストレッチと立位の応用
コラム5 脚のストレッチは、背中の体操でもある
第7章 四つ這い猫ポーズ
丸める・伸ばす・捻るで、背骨全体をほどく
7-1 猫ポーズをなぜ入れるのか
7-2 背中を丸める動き
7-3 背中を反らす動き
7-4 骨盤・腰椎・胸椎の連動
7-5 腹筋と背筋を同時に使う
7-6 片側ずつ捻りながら首を引き上げる
7-7 背骨の固縮を回旋でほどく
7-8 首だけを捻らないための注意
7-9 膝や手首が痛い人の代替法
7-10 図解:猫ポーズの正しい流れ
第8章 腕上げと肘引き
胸郭と肩甲骨を開く
8-1 猫ポーズの捻りが胸郭と肩甲骨を動きやすくする
8-2 腕上げは肩だけの運動ではない
8-3 胸郭と肩甲骨を動かす
8-4 肘引きで巻き肩をほどく
8-5 胸骨・鎖骨・肩甲骨の連動
8-6 首を詰めない
8-7 呼吸を止めない
8-8 図解:腕上げと肘引き
第9章 首の回旋と後頭部の再教育
首は最後に整える
9-1 首は最初に強く動かさない
9-2 第7章の首の引き上げと、第9章の首の回旋の違い
9-3 椅子で行う首の回旋
9-4 後頭部と第一頚椎
9-5 ストレートネックへの応用
9-6 めまい・しびれがある人の注意
9-7 図解:首の安全な回旋
コラム6 首は最後に整える
第10章 症状別・時間別の短縮ルーティン
高齢者・デスクワーク・朝夜の使い分け
10-1 高齢者向けの軽い方法
10-2 四つ這いが難しい人の椅子版
10-3 椅子に座って捻りながら首を引き上げる方法
10-4 デスクワーク向け一分版
10-5 朝のこわばり対策
10-6 就寝前の呼吸つきルーティン
第3部 なぜ猫背・円背は戻るのか
背中だけでは戻らない理由
第11章 猫背・円背・巻き肩・ストレートネックの関係
11-1 猫背と円背の違い
11-2 胸椎が丸くなると肋骨が閉じる
11-3 肋骨が閉じると肩甲骨が開く
11-4 肩甲骨が開くと巻き肩になる
11-5 巻き肩が首を前へ引く
11-6 首だけを整えても戻る理由
11-7 胸椎回旋が失われると首が固まる
第12章 Rene Cailliet に学ぶ腰痛・軟部組織・運動の考え方
12-1 Rene Caillietとは誰か
12-2 腰痛を骨だけで見ない
12-3 軟部組織の痛みと障害
12-4 筋肉・筋膜・靱帯・腱・関節包�12-5 硬くなったところを運動でほどく�12-6 腰椎・骨盤・股関節を一体で見る�12-7 胸椎回旋と軟部組織の滑走�12-8 首・上背部・肩とのつながり�12-9 本書の猫背・円背解消法への応用
コラム7 Caillietに学ぶ腰椎骨盤リズム
第13章 足・膝・股関節が背中を変える
13-1 足指・足首は姿勢の土台
13-2 膝が伸びないと骨盤が後傾する
13-3 膝関節包と大腿部の滑走不全
13-4 股関節屈曲拘縮と骨盤後傾
13-5 腸腰筋と腰椎
13-6 脚の体操が背中へ効く理由
第14章 骨盤・腰椎反弯・胸腰椎移行部
14-1 骨盤は背骨の土台
14-2 骨盤後傾と腰椎前弯の消失
14-3 腰椎反弯症とは何か
14-4 腰椎と仙骨・腸骨の詰まり
14-5 盛り上がりと凹みをどう見るか
14-6 胸腰椎移行部を解放する
14-7 回旋が失われた胸腰椎移行部
第15章 胸椎・肋骨・横隔膜・肩甲骨
15-1 胸椎の正常な後弯
15-2 胸椎と肋骨の関節
15-3 肋骨が閉じる身体
15-4 横隔膜と腰椎
15-5 胸椎回旋が失われると肩甲骨と首が固まる
15-6 肩甲骨は背中の上を滑る骨
15-7 首は最後に補償する
第4部 戻りを防ぐ内側の条件
栄養・炎症環境・脱水・神経
第16章 日本・フランス公式資料に学ぶ、背中を支える栄養
16-1 骨・筋肉を支える栄養という視点
]16-2 カルシウムとビタミンD
16-3 ビタミンKと骨の健康
16-4 タンパク質不足と筋力低下
16-5 低栄養と円背・高齢者の姿勢
16-6 ビタミンC・D3・K2・鉄・Mg
16-7 ホエイプロテインを補助として使う
16-8 N-アセチルGCC・タイプⅡコラーゲンの位置づけ
16-9 食べても吸収できない人
16-10 疾患・薬・アレルギーがある人の注意
コラム8 ホエイプロテインは食事の代わりではない
第17章 炎症を助長しやすい食環境を見直す
17-1 炎症を「体内環境」として見る
17-2 脂肪・糖・塩・超加工食品
17-3 甘い飲料と甘い食品
17-4 飽和脂肪酸とオメガ3不足
17-5 食物繊維不足と腸の不調
17-6 腹部膨満と横隔膜
17-7 睡眠不足・ストレス・交感神経
17-8 身体が緩みやすい食事の基本
コラム9 炎症を治す食事ではなく、炎症を助長しにくい食環境
第18章 脱水を解消し、滑る組織を作る
18-1 水分摂取と脱水の基本
18-2 単なる水不足との違い
18-3 飲んでいても組織が潤わない状態
18-4 だんご状脱水という著者表現
18-5 筋膜・関節包・靱帯・腱の滑走と水分
18-6 神経周囲の滑走環境
18-7 背骨の回旋と滑走不全
18-8 朝に身体が固い理由
18-9 施術翌日に戻る理由
18-10 飲水を分けて行う
18-11 高齢者・腎臓病・心臓病・高血圧の注意
コラム10 だんご状脱水は医学用語ではない
第19章 脳の興奮・腹部神経叢・呼吸
19-1 身体を守る防御姿勢
19-2 痛みが脳を警戒状態にする
19-3 交感神経が高い人の姿勢
19-4 肩が上がり、首が短くなる
19-5 胸と腹を守るように丸くなる
19-6 みぞおちと横隔膜
19-7 腹部と腸腰筋
19-8 4秒吸って8秒吐く呼吸
19-9 捻りながら吐く呼吸
19-10 腹部が緩むと肋骨と骨盤が離れる
19-11 神経が緩む前に強く伸ばしてはいけない
第5部 外用法・歩行・日常実践
外側から滑走させ、歩行で定着させる
第20章 外用法と筋膜スクイーパー
20-1 骨を無理に動かすのではない
20-2 関節の遊びを回復させる]
20-3 ジョイント&リガージェルの位置づけ
20-4 セルラケアの位置づけ
20-5 リカバージョイントクリームの位置づけ
20-6 ジョイントフリーロングバーを使う場合
20-7 胸椎回旋を妨げる滑走不全を見る
20-8 頚部・前頚部への注意
20-9 内出血を改善の証拠にしない
第21章 Caillietに学ぶ歩行で猫背・円背を整える
腰椎・骨盤・股関節のリズムを取り戻す
21-1 歩行は、腰椎・骨盤・股関節の連動である
21-2 Caillietに学ぶ「腰椎骨盤リズム」
21-3 猫ポーズの捻りは歩行の胸郭回旋につながる
21-4 腰痛・円背では歩幅が小さくなりやすい
21-5 最初から大股で歩かない
21-6 足指で地面を感じる
21-7 膝を無理なく伸ばす
21-8 股関節から脚を後ろへ送る
21-9 骨盤を振り回さず、小さく前へ運ぶ
21-10 胸郭と骨盤を固めずに歩く
21-11 腕振りは肩甲骨から自然に起こる
21-12 視線を上げ、首を前に落とさない
21-13 痛みを増やさない歩行量
21-14 軽いジャンプは足元の反応を戻す補助として使う
21-15 ナンバ歩きは著者独自の応用として扱う
コラム11 ナンバ歩きは応用、中心はCailliet式歩行
第22章 四週間実践プログラム
22-1 第1週 飲水・栄養・呼吸
22-2 第2週 脚・膝・骨盤
22-3 第3週 丸める・伸ばす・捻る猫ポーズ
22-4 第4週 首・歩行・日常生活
22-5 朝・昼・夜の戻り防止ルーティン
22-6 戻りを感じた日の対応
22-7 してはいけない無理な矯正
コラム12 体操後は必ず歩く
第23章 年齢・症状別の注意
23-1 若い人の猫背・側弯傾向
23-2 高齢者の円背
23-3 膝関節症がある人
23-4 腰痛・坐骨神経様症状がある人
23-5 頚椎症・しびれがある人
23-6 回旋運動を控えるべき場合
23-7 医療機関を優先する場合
第6部 症例・まとめ
体は変化で教えてくれる
第24章 症例と観察記録
24-1 膝を整えたら背中が伸びた例
24-2 猫ポーズの捻りで胸郭と首が変化した例
{24-3 腰椎反弯を整えたら円背が変化した例
24-4 腹部を緩めたら呼吸が深くなった例
24-5 栄養と飲水を加えて戻りにくくなった例
24-6 整えた直後に戻った例と、定着した例
終章
フランス式「背中ケア運動」から、全身連鎖の猫背・円背解消へ
背中は運動で守る
猫背は結果である
円背も結果である
巻き肩も結果である
ストレートネックも結果である
背骨は丸める・伸ばす・捻ることでほどける
片側ずつ捻ると胸椎・肩甲骨・首が変わる
脚を動かすと骨盤が変わる
骨盤が変わると背骨が変わる
胸郭が変わると肩甲骨が変わる
肩甲骨が変わると首が変わる
真っ直ぐにするのではなく、運動できる背中を取り戻す
おわりに
体は、運動によって若々しく起き上がる
背中を丸める。
背中を軽く伸ばす。
片側ずつ捻りながら首を引き上げる。
そして歩く。
この小さな運動の中に、骨盤から首までの全身連鎖が含まれていることを伝える。
あとがき
公的資料と著者独自法を分けて、読者の身体に役立つ形へ
フランス式背中ケア運動、日本の円背・腰痛対策、Cailliet の歩行・軟部組織の視点、著者独自の観察を分けて整理したことを書く。
巻末付録
早見表・チェック表
付録1 猫背・円背セルフチェック表
付録2 フランス式背中ケア体操一覧
付録3 猫背・円背解消版 5分ルーティン
飲水
呼吸
脚のストレッチ
膝の屈伸
椅子で背中を丸め伸ばす
猫ポーズ
1. 背中を丸める
2. 背中を軽く伸ばす
3. 右へ捻りながら首を引き上げる
4. 左へ捻りながら首を引き上げる
腕上げ
肘引き
首の回旋を確認する
歩行
付録4 下から上へ確認する順序
付録5 飲水・栄養・炎症環境 早見表
付録6 呼吸法早見表
追加項目:
捻りながら吐く呼吸
中央へ戻る吸気
付録7 外用剤の使い分け表
付録8 Cailliet式歩行チェック表
腰椎・骨盤・股関節リズムを取り戻す
付録9 四週間カレンダー
付録10 医療機関を受診する目安 表示を縮小

12/07/2026

MP関節不安定性が関与したと考えられるバネ指様症状の一症例

―調香師に生じた特殊作業関連症例―

はじめに

バネ指(狭窄性腱鞘炎)は、一般にA1プーリー部の狭窄や屈筋腱の肥厚によって生じると考えられている。しかし臨床では、A1プーリー部への処置だけでは改善しない症例を経験することがある。

今回、一日中香料瓶の開閉を繰り返す調香師に発症したバネ指様症状に対し、MP関節の動的不安定性に着目して治療を行ったところ、その場で症状が改善した症例を経験したため報告する。

症例

患者は調香師であり、一日中、香料瓶の蓋を開け閉めする作業を繰り返していた。

作業では患側の手掌と指で瓶を固定し、蓋をつまみながら回旋させる動作を長時間反復していた。

主訴は、指を握る際の引っ掛かりと疼痛であり、一般的なバネ指と診断されていた。

初診時所見

まず腱鞘部の浮腫や滑走障害を疑い、セルラケアおよびスポットピーラーを塗布し、筋膜スクイーパーによる滑走改善を試みた。

通常であれば、このような浮腫主体の症例では比較的速やかに滑走性が改善することが多い。

しかし本症例では症状は改善しなかった。

さらに観察すると、患者自身が

「握る時に指の付け根がヨレる。」

と訴えた。

触診を行うと、屈曲開始時にまずMP関節が側方へヨレ、回旋するような動きを示し、その後に引っ掛かりが発生していた。

つまり、

MP関節のヨレ

引っ掛かり

という順序であった。

これは通常考えられている

A1プーリーでの引っ掛かり

バネ現象

とは異なる所見であった。

治療

MP関節には浮き上がるような不安定性が触知された。

そこでジョイント&リガージェルを塗布し、MP関節の位置関係を整えるように徒手的に整復を行った。

整復後、MP関節を正常な軸で保持した状態で屈伸運動を行わせた。

結果

整復直後より引っ掛かりは完全に消失した。

これまで認められていたクリック音も消失し、指は抵抗なく滑らかに屈伸できた。

患者自身も

「ヨレない。」
「普通に動く。」

と述べた。

約20分後にはMP関節に軽度の不安定感は再び認められたが、引っ掛かりは再発せず、通常どおり屈伸することができた。

考察

本症例では、腱鞘部の浮腫や滑走障害のみでは症状を説明できなかった。

また、MP関節を正常な位置に誘導した直後に症状が消失したことから、本症例ではMP関節の動的不安定性が屈筋腱の走行に影響し、二次的に腱鞘部へ異常な機械的ストレスが加わっていた可能性が考えられた。

本症例の推定病態は次のように考えられる。

香料瓶開閉の反復作業

MP関節への側方・回旋ストレス

MP関節の動的不安定性

屈筋腱とA1プーリー周囲組織の位置関係が動作中に変化

局所への機械的接触・摩擦

引っ掛かり(バネ現象)

本症例は一症例であり、この機序がすべてのバネ指に当てはまることを示すものではない。

しかし、職業動作や反復する回旋負荷によってMP関節の動的不安定性が生じ、それがバネ指様症状の発症に関与する症例が存在する可能性を示唆する所見である。

結論

一般的な狭窄性腱鞘炎として治療しても改善しない症例では、A1プーリーだけでなく、MP関節の動的不安定性や回旋偏位を評価することが重要である可能性がある。

本症例では、MP関節を整復し正常な運動軸を回復させることで、引っ掛かりは直ちに消失した。

今後は動態超音波やX線ストレス撮影などを併用し、MP関節不安定性とバネ指様症状との関連について、症例を蓄積し検証していく必要がある。

10/07/2026

書名案
猫背・円背・巻き肩・ストレートネックは一つの流れだった
膝から骨盤へ、骨盤から背骨へ
水・栄養・神経・呼吸・歩行で姿勢を取り戻す全身連鎖メソッド
帯コピー案
背中を伸ばしても戻る。
肩を後ろへ引いても戻る。
首を押しても戻る。
その原因は、痛い場所ではなく、
足・膝・股関節・骨盤から始まる
全身の引っ張り合いにあった。

内側から潤し、材料を入れ、神経を緩め、
呼吸と歩行で身体を再教育する。

この本の基本構造
本書では、改善を次の順番で説明します。
姿勢の崩れ方を理解する
足元から頚椎までの連鎖を確認する
水分・栄養・神経など、戻りを作る条件を整える
外用法や手技で滑走しやすい環境を作る
呼吸・体操・歩行で動きを再教育する
日常生活の中で戻りを防ぐ
はじめに
背骨だけを見ても、答えは出ない
なぜこの本を書くのか
整形外科、ペインクリニック、整体を受けても戻るもどかしさ
猫背・円背・巻き肩・ストレートネックは別々ではない
膝から骨盤へ、骨盤から背骨へ
姿勢は「形」ではなく、全身が作った補償である
脱水、栄養不足、交感神経の興奮も姿勢を固定する
無理に真っ直ぐにすることが改善ではない
自然に起き上がれる身体を取り戻す
本書で伝える医学的知見・臨床観察・著者仮説
本書でいう「改善」とは何か
本書の使い方
痛い場所だけが原因とは限らない
最初に全体の連鎖を知る
自分に近い症状の章から読んでもよい
体操や施術は、強く行わない
一度に全部行わない
水分・栄養・睡眠も改善法に含まれる
症状を記録し、変化を確認する
医療機関での検査が必要な症状
本書は診断や医療行為に代わるものではない
第1部 姿勢の崩れを知る
猫背・円背・巻き肩・ストレートネックは別々ではない
第1章 猫背・円背とは何か
背中の丸まりは、身体が作った補償である
1-1 正常な脊柱のカーブ
1-2 猫背と円背の違い
1-3 機能的な猫背と構造的な円背
1-4 胸椎後弯と腰椎反弯
1-5 頭部前方位を伴う猫背
1-6 骨盤後傾型の猫背
1-7 膝屈曲型の猫背
1-8 高齢者の円背と圧迫骨折
1-9 背中を伸ばしても戻る理由
第2章 巻き肩とは何か
肩を後ろへ引くだけでは戻ってしまう
2-1 巻き肩では何が前方へ移動しているのか
2-2 上腕骨の内旋
2-3 肩甲骨の外転と前傾
2-4 鎖骨の下降と胸鎖関節
2-5 胸骨と肋骨の落ち込み
2-6 小胸筋・大胸筋・鎖骨下筋
2-7 前鋸筋と僧帽筋の働き
2-8 片側だけ強い巻き肩
2-9 肩甲骨を寄せ続けてはいけない理由
第3章 ストレートネックとは何か
首は全身の最後に補償する
3-1 頚椎には本来、前弯がある
3-2 画像上のストレートネックと症状
3-3 頭部前方位との違い
3-4 胸椎が丸くなると頭が前へ出る
3-5 巻き肩が頚椎を前方へ引く
3-6 腰椎反弯と頚椎の関係
3-7 スマートフォンと長時間の下向き姿勢
3-8 顎を引きすぎる矯正の問題
3-9 首だけを整えても戻る理由
第4章 三つの姿勢異常を一つの流れとして見る
4-1 足部が崩れる
4-2 膝が曲がる、またはねじれる
4-3 股関節が詰まる
4-4 骨盤が後傾する
4-5 腰椎の前弯が失われる
4-6 胸椎が丸くなる
4-7 胸郭が閉じる
4-8 肩甲骨が外へ開く
4-9 頭が前方へ移動する
4-10 全身連鎖として改善する必要性
第2部 足元から骨盤への連鎖
姿勢の崩れは、足・膝・股関節から始まる
第5章 足指・足首・足部が姿勢を決める
5-1 足は全身の土台である
5-2 足指が使えない身体
5-3 足底感覚と姿勢制御
5-4 外反母趾と重心移動
5-5 扁平足と過回内
5-6 踵骨・距骨・舟状骨の関係
5-7 足首の背屈制限
5-8 足首外側靱帯とヒラメ筋
5-9 靴と歩き方の影響
5-10 足部を整えると上半身が変わる理由
第6章 膝が伸びなければ、背中も伸びない
6-1 膝関節と姿勢
6-2 膝が曲がったまま立つ身体
6-3 膝屈曲と骨盤後傾
6-4 変形性膝関節症と円背
6-5 内側側副靱帯・外側側副靱帯
6-6 膝関節包と滑走不全
6-7 大腿四頭筋とハムストリング
6-8 薄筋・縫工筋・内転筋
6-9 腸脛靱帯と大腿筋膜張筋
6-10 膝を緩めると背中が伸びる場合
第7章 股関節が骨盤の角度を変える
7-1 股関節は脚と骨盤の接続部
7-2 股関節屈曲拘縮
7-3 股関節が詰まる感覚
7-4 大臀筋・中臀筋・小臀筋
7-5 梨状筋と仙腸関節
7-6 内閉鎖筋・外閉鎖筋・双子筋
7-7 大腿方形筋と深部の固定
7-8 腸腰筋と腰椎
7-9 股関節の左右差と骨盤回旋
7-10 股関節を整えると胸郭が変わる理由
第3部 骨盤・腰椎反弯・胸腰椎移行部
背骨の土台を作り直す
第8章 骨盤は背骨の土台である
8-1 骨盤の前傾・後傾・回旋
8-2 仙骨と腸骨
8-3 仙腸関節の役割
8-4 骨盤後傾と腰椎前弯の消失
8-5 骨盤のねじれと左右差
8-6 座りすぎと骨盤後傾
8-7 殿筋と骨盤の安定
8-8 骨盤を無理に立ててはいけない理由
8-9 骨盤より先に確認する場所
第9章 腰椎反弯症とは何か
9-1 腰椎前弯が失われた状態
9-2 腰椎が後方へ盛り上がる仕組み
9-3 腰椎1番から5番までの役割
9-4 腰椎と仙骨の接合部
9-5 腰椎と腸骨の間に起こる詰まり
9-6 胸腰椎移行部の盛り上がり
9-7 腰椎反弯と円背
9-8 腰椎反弯と坐骨神経様症状
9-9 腰椎を見なければ猫背が戻る理由
第10章 盛り上がりと凹みをどう見るか
凹みだけを直接押してはいけない
10-1 盛り上がりと凹みは同時に作られる
10-2 なぜ凹みは広がりにくいのか
10-3 強く押すと身体が防御する
10-4 腰椎と仙骨の間を広げる
10-5 腸骨と肋骨の距離を作る
10-6 胸郭と骨盤を上下に引き離す
10-7 左右方向へ広げる
10-8 斜め方向へ広げる
10-9 十字方向ストレッチの考え方
10-10 変形や骨粗鬆症がある人への注意
第11章 胸腰椎移行部を解放する
11-1 胸腰椎移行部とは
11-2 胸椎12番と腰椎1番
11-3 胸郭と腰椎の力が集まる場所
11-4 広背筋と胸腰筋膜
11-5 横隔膜脚と腰椎
11-6 呼吸時に動かない胸腰椎移行部
11-7 体側を伸ばす方法
11-8 四つ這いで動きを取り戻す
11-9 胸腰椎を改善してから胸椎へ進む
第4部 胸椎・肋骨・肩甲骨・頚椎
胸郭が閉じると、肩と首が前へ出る
第12章 胸椎が丸くなる理由
12-1 胸椎の正常な後弯
12-2 胸椎が補償して丸くなる仕組み
12-3 胸椎5番・7番・12番の見方
12-4 胸椎と肋骨の関節
12-5 胸椎回旋の低下
12-6 胸椎を反らすだけでは戻らない
12-7 胸腰椎移行部から整える理由
12-8 胸椎を動かしてよい人、注意が必要な人
第13章 肋骨・胸骨・横隔膜が姿勢を変える
13-1 胸郭は呼吸する立体構造
13-2 胸骨が下がると肩が前へ出る
13-3 肋骨が閉じる身体
13-4 下位肋骨が開きすぎる身体
13-5 肋骨下端の捲れ上がり
13-6 横隔膜と腰椎
13-7 横隔膜と腹腔内圧
13-8 腹部膨満が胸郭を押し上げる場合
13-9 胸郭の左右差
13-10 胸郭を持ち上げずに広げる
第14章 肩甲骨・鎖骨・上腕骨を整える
14-1 肩甲骨は背中の上を滑る骨
14-2 肩甲骨の外転・前傾・下方回旋
14-3 鎖骨と胸鎖関節
14-4 肩鎖関節の動き
14-5 上腕骨頭の内旋と前方移動
14-6 前鋸筋と僧帽筋
14-7 小胸筋・大胸筋・鎖骨下筋
14-8 肩甲骨を寄せる前に行うこと
14-9 肩甲骨を滑らせる運動
14-10 巻き肩を戻さない順序
第15章 頚椎・後頭骨・顎関節を整える
15-1 首は最後に補償する
15-2 後頭骨と第一頚椎
15-3 第一頚椎と第二頚椎
15-4 上位頚椎と下位頚椎の役割
15-5 後頭下筋群の緊張
15-6 顎関節と食いしばり
15-7 舌骨周囲と前頚部
15-8 眼精疲労と頭部前方位
15-9 首を最後に整える理由
15-10 頚椎を強く捻ってはいけない
第5部 神経・腹部・呼吸から姿勢を緩める
骨だけでなく、緊張を作る神経を整える
第16章 脳の興奮が姿勢を固める
16-1 身体を守る防御姿勢
16-2 痛みが脳を警戒状態にする
16-3 不安と姿勢
16-4 睡眠不足と筋緊張
16-5 スマートフォンと情報過多
16-6 脳が興奮すると呼吸が浅くなる
16-7 呼吸が浅いと胸郭が閉じる
16-8 矯正しても戻る神経的な理由
16-9 身体に安全を教える
第17章 交感神経の過緊張と猫背・巻き肩
17-1 交感神経とは何か
17-2 交感神経が高い人の姿勢
17-3 肩が上がり、首が短くなる
17-4 胸と腹を守るように丸くなる
17-5 膝や股関節まで固まる理由
17-6 腰椎反弯と防御収縮
17-7 痛みと交感神経の循環
17-8 神経が緩む前に強く伸ばしてはいけない
第18章 腹部神経叢が緩むと、背骨も緩む
18-1 腹部神経叢をどう捉えるか
18-2 腹腔神経叢とみぞおち
18-3 上腸間膜神経叢と腸の緊張
18-4 下腸間膜領域と骨盤内の緊張
18-5 腹部が硬い人の呼吸
18-6 腹部の防御収縮と横隔膜
18-7 腹部と腸腰筋
18-8 腹部が緩むと肋骨と骨盤が離れる
18-9 著者仮説としての腹部からの姿勢改善
第19章 腹部・交感神経を緩める実践法
19-1 まず刺激を減らす
19-2 眼を閉じて視覚入力を休ませる
19-3 後頭部を支える
19-4 長く息を吐く
19-5 みぞおちへ手を当てる
19-6 腹部を温める
19-7 回盲部周囲へのやさしい手当て
19-8 S状結腸周囲へのやさしい手当て
19-9 腹部が緩んだ後に骨盤を動かす
19-10 腹痛や疾患が疑われる場合の注意
第6部 脱水・水和・飲水法
滑りにくくなった組織を内側から整える
第20章 だんご状脱水という考え方
20-1 単なる水不足との違い
20-2 飲んでいても組織が潤わない状態
20-3 筋膜周囲の水分環境
20-4 関節包・靱帯・腱の滑走
20-5 コラーゲンと水分
20-6 神経周囲の滑走環境
20-7 朝に身体が固い理由
20-8 施術の翌日に戻る理由
20-9 猫背・巻き肩が固定される流れ
20-10 医学的事実と著者の臨床的表現を分ける
第21章 飲んでいるのに潤わない理由
21-1 水分摂取量だけでは判断できない
21-2 ナトリウムと水分保持
21-3 カリウムの役割
21-4 マグネシウムと筋収縮
21-5 発汗・下痢・利尿薬による喪失
21-6 腸管での水分吸収
21-7 一度に大量に飲む問題
21-8 冷たい水が負担になる人
21-9 水分不足と便秘・腹部膨満
21-10 水分不足と呼吸の浅さ
第22章 姿勢改善を支える飲水法
22-1 飲水法を前処理として考える
22-2 朝の飲水
22-3 食前・食間の飲水
22-4 運動前後の飲水
22-5 施術前後の飲水
22-6 入浴前後の飲水
22-7 初期と維持期の違い
22-8 塩分・マグネシウムを加える場合
22-9 製品を使う場合の考え方
22-10 心臓病・腎臓病・高血圧治療中の注意
第7部 食事療法・栄養療法
筋肉・靱帯・関節包を作る材料を入れる
第23章 姿勢を支える栄養の土台
23-1 姿勢は筋力だけで保たれていない
23-2 タンパク質不足と筋力低下
23-3 筋膜・靱帯・腱の材料
23-4 高齢者の低栄養
23-5 食べていても吸収できない人
23-6 消化不良と腹部膨満
23-7 脱水と栄養不足が重なる場合
23-8 姿勢改善に必要な食事の基本
第24章 タンパク質を食べる方法
24-1 一日に必要な量の考え方
24-2 一度にまとめず、分けて摂る
24-3 朝にタンパク質を入れる
24-4 魚・鶏肉・だし・スープ
24-5 噛みにくい人の工夫
24-6 胃腸が弱い人の工夫
24-7 運動後・歩行後の補給
24-8 食事記録で不足を見つける
第25章 ホエータンパクを補助として使う
25-1 ホエータンパクとは何か
25-2 食事だけで不足する人
25-3 筋肉量が低下した人
25-4 朝・運動後・施術後の使い分け
25-5 少量から始める理由
25-6 乳製品で不調が出る人
25-7 アレルギーへの注意
25-8 腎機能が低下している人の注意
第26章 関節・コラーゲン・神経を支える栄養
26-1 N-アセチルGCCの位置づけ
26-2 N-アセチルグルコサミン
26-3 タイプⅡコラーゲン
26-4 Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型コラーゲンの違い
26-5 ビタミンCとコラーゲン合成
26-6 グリシン・プロリン・リジン
26-7 マグネシウム
26-8 亜鉛
26-9 ビタミンDとB群
26-10 オメガ3とリノール酸過多
26-11 サプリメントだけでは改善しない理由
26-12 疾患・薬・アレルギーがある人の注意
第8部 身体を調べ、改善する順番を決める
どこから始めるかを間違えない
第27章 姿勢セルフチェック
27-1 正面から見る
27-2 横から見る
27-3 後ろから見る
27-4 耳・肩・股関節・膝・足首
27-5 肩の高さ
27-6 肋骨の左右差
27-7 骨盤の高さ
27-8 膝が伸びているか
27-9 足指が床に触れているか
27-10 写真だけで判断しない
第28章 動いて確認する全身チェック
28-1 壁立ちテスト
28-2 椅子からの立ち上がり
28-3 膝の伸展
28-4 股関節伸展
28-5 骨盤前後運動
28-6 胸椎回旋
28-7 腕上げテスト
28-8 頚椎回旋
28-9 呼吸時の肋骨運動
28-10 歩行観察
第29章 改善はどの順番で行うのか
29-1 痛い場所から始めない
29-2 第一段階:危険な症状を除外する
29-3 第二段階:脳と交感神経の興奮を下げる
29-4 第三段階:水分と栄養を整える
29-5 第四段階:腹部と呼吸を緩める
29-6 第五段階:足部・膝・股関節を整える
29-7 第六段階:骨盤・腰椎を整える
29-8 第七段階:胸郭・肩甲骨を整える
29-9 第八段階:最後に頚椎を整える
29-10 第九段階:歩行で定着させる
第9部 外用法・手技・筋膜へのアプローチ
外側から滑走しやすい環境を作る
第30章 手技療法と筋膜ツールの基本
30-1 骨を無理に動かすのではない
30-2 関節の遊びを回復させる
30-3 皮膚・浅筋膜・深筋膜を分けて考える
30-4 IASTM・筋膜スクイーパーの目的
30-5 削るのではなく、滑走を助ける
30-6 刺激が強すぎる場合
30-7 内出血を改善の証拠にしない
30-8 頚部・前頚部への注意
30-9 専門家が行う範囲とセルフケア
第31章 スポットピーラーの位置づけ
31-1 表層への前処理として考える
31-2 使用部位と使用しない部位
31-3 入浴前に使う場合
31-4 洗い流すまでの時間
31-5 尿素・酸性成分などの考え方
31-6 頚椎・胸椎・腰椎周囲での違い
31-7 赤み・刺激・かゆみ
31-8 傷、炎症、皮膚疾患がある場合
31-9 効果表現を慎重にする理由
第32章 セルラケア・ジョイント&リガージェル・ヒマシ油系クリーム
32-1 外用剤は姿勢そのものを治すものではない
32-2 セルラケアの役割
32-3 ジョイント&リガージェルの役割
32-4 簡単ヒマシ油パワークリームの役割
32-5 リカバージョイントクリームの役割
32-6 筋膜部と関節部の使い分け
32-7 膝・股関節・仙腸関節
32-8 腰椎・胸腰椎移行部
32-9 肩甲骨・鎖骨周囲
32-10 頚椎・後頭部への注意
第33章 外用剤と筋膜スクイーパーの使用順序
33-1 皮膚状態を確認する
33-2 スポットピーラーを使う日
33-3 入浴後に使う外用剤
33-4 関節周囲へのジェル
33-5 滑走用クリーム
33-6 筋膜スクイーパーを使う
33-7 足部から膝へ
33-8 膝から股関節へ
33-9 骨盤から胸郭へ
33-10 頚部は最後に行う
33-11 最後に呼吸と歩行を行う
33-12 皮膚トラブル時の中止基準
第10部 呼吸・ストレッチ・歩行による再教育
整えた姿勢を、動きの中に定着させる
第34章 胸郭と横隔膜を再教育する呼吸法
34-1 深く吸えばよいとは限らない
34-2 まず長く吐く
34-3 首と肩の力を抜く
34-4 肋骨スプレッドブリージング
34-5 背中へ息を入れる呼吸
34-6 肩甲骨の間を広げる呼吸
34-7 鎖骨下を緩める呼吸
34-8 腸骨と肋骨の間を広げる呼吸
34-9 四つ這いスライド呼吸
34-10 4・6・8呼吸を行う場合
34-11 めまい・過呼吸が起こる人の注意
第35章 猫背・巻き肩・ストレートネックの体操
35-1 強く伸ばさない
35-2 足指・足首の体操
35-3 膝裏を伸ばす体操
35-4 股関節前面を開く体操
35-5 骨盤前後運動
35-6 腸骨と肋骨の間を広げる体操
35-7 十字方向ストレッチ
35-8 胸椎回旋
35-9 腕上げによる胸郭運動
35-10 肩甲骨滑走運動
35-11 上腕骨の外旋運動
35-12 頚椎回旋と後頭部の再教育
第36章 フランスの公的な背中ケア体操から学ぶ
36-1 フランスAssurance Maladieの考え方
36-2 背中の不調でも動くことを重視する
36-3 Activ’Dosの位置づけ
36-4 椅子で行う背中の丸め伸ばし
36-5 脚のストレッチ
36-6 腕上げ運動
36-7 肘を後ろへ引く運動
36-8 首の回旋運動
36-9 高齢者向けに負荷を調整する
36-10 本書の全身連鎖理論と組み合わせる
36-11 公的資料と著者独自法を区別して掲載する
第37章 歩行で姿勢を作り直す
37-1 歩行は全身連鎖の再教育
37-2 最初から大股で歩かない
37-3 足指で地面を感じる
37-4 足首を動かす
37-5 膝を無理なく伸ばす
37-6 股関節から脚を後ろへ送る
37-7 骨盤を無理に回さない
37-8 胸郭と腕振り
37-9 肩甲骨から腕を振る
37-10 ストレートネックを防ぐ視線
37-11 呼吸を止めない
37-12 一日五分から始める
第11部 実践プログラム
改善を一日の生活に落とし込む
第38章 四週間の姿勢改善プログラム
第1週 神経・水分・呼吸を整える
朝の飲水
タンパク質を入れる
眼と脳を休ませる
長い呼気
腹部を温める
五分間歩行
第2週 足・膝・股関節を動かす
足指運動
足首運動
膝の伸展
股関節前面の解放
短時間の歩行
第3週 骨盤・腰椎・胸郭を動かす
骨盤前後運動
腸骨と肋骨の間を広げる
胸椎回旋
肋骨呼吸
肩甲骨滑走
第4週 頚椎と歩行へつなげる
後頭部の再教育
頚椎回旋
視線の調整
腕振り歩行
日常生活への定着
第39章 朝・昼・夜の戻り防止ルーティン
39-1 朝の飲水
39-2 朝のタンパク質
39-3 朝の呼吸と体操
39-4 仕事中の姿勢リセット
39-5 一時間に一度は動く
39-6 昼の歩行
39-7 入浴前後のケア
39-8 就寝前の腹部と呼吸
39-9 枕と寝具
39-10 戻りを感じた日の対応
39-11 してはいけない無理な矯正
第40章 年齢・症状別の改善法
40-1 子ども・若年者の猫背
40-2 スマートフォンを使う世代
40-3 デスクワーク中心の人
40-4 筋力が低下した高齢者
40-5 骨粗鬆症・圧迫骨折がある人
40-6 膝関節症がある人
40-7 腰痛・坐骨神経様症状がある人
40-8 肩関節痛がある人
40-9 頚椎症・しびれがある人
40-10 改善より医療機関の受診を優先する場合
第12部 症例と観察記録
身体は変化で教えてくれる
第41章 全身連鎖から見た症例
41-1 足部を整えたら肩の高さが変化した例
41-2 膝を整えたら背中が伸びた例
41-3 股関節を整えたら骨盤が起きた例
41-4 腰椎反弯を整えたら円背が変化した例
41-5 胸腰椎移行部を広げた例
41-6 腹部を緩めたら呼吸が深くなった例
41-7 横隔膜を整えたら巻き肩が変化した例
41-8 肩甲骨を滑らせたら頚部の緊張が減った例
41-9 飲水法と栄養を加えた例
41-10 一日で戻った例と、戻りにくくなった例
症例では、必ず以下を分けて記載します。

本人の症状
医療機関での診断
姿勢と動きの観察
著者が行ったこと
直後の変化
数日後・数週間後の変化
改善しなかった点
著者の考察
医学的に証明されていない仮説
終章
猫背・円背・巻き肩・ストレートネックは一つの流れである
猫背は結果である
円背も結果である
巻き肩も結果である
ストレートネックも結果である
足から膝へ
膝から股関節へ
股関節から骨盤へ
骨盤から腰椎へ
腰椎から胸郭へ
胸郭から肩甲骨へ
肩甲骨から頚椎へ
神経が緩むと、身体も緩む
水分と栄養が、身体を支える
呼吸が胸郭を内側から動かす
歩行が姿勢を全身へ定着させる
内側から支え、外側から滑らせる
真っ直ぐにするのではなく、動ける身体を取り戻す
おわりに
体は一本につながっている
背中を伸ばしても戻る。
肩を開いても戻る。
首を押しても戻る。
それは、身体が悪いからではありません。

身体は、足元、膝、股関節、骨盤、背骨、胸郭、肩、首を使い、倒れないように全身でバランスを取ってきたのです。

姿勢は力で作るものではありません。

水分を整え、材料となる栄養を入れ、神経の興奮を鎮め、呼吸を取り戻し、もう一度歩く。

その積み重ねによって、身体は少しずつ、無理なく起き上がれる方向へ変わっていきます。

巻末付録
付録1 姿勢セルフチェック表
猫背
円背
巻き肩
ストレートネック
足部

股関節
骨盤
呼吸
歩行
付録2 下から上へ確認する順序
足指
→足首
→膝
→大腿部
→股関節
→骨盤
→腰椎
→胸椎
→肋骨
→肩甲骨
→頚椎
→後頭部
付録3 飲水法早見表
付録4 タンパク質・栄養療法早見表
付録5 交感神経・腹部神経叢リセット表
付録6 呼吸法早見表
付録7 外用剤の使い分け表
付録8 歩行チェック表
付録9 ストレッチ体操早見表
付録10 フランス式背中ケア体操の応用版
付録11 四週間実践カレンダー
付録12 医療機関を受診する目安
急に生じた手足の麻痺
進行する筋力低下
歩行が急に困難になった
排尿・排便障害
強い胸痛や呼吸困難
転倒後の強い背部痛
発熱を伴う頚部・背部痛
安静にしても続く激痛
がん、感染症、骨折が疑われる症状
ページ配分案
区分 ページ数
はじめに・本書の使い方 10
第1部 姿勢の崩れ 20
第2部 足・膝・股関節 20
第3部 骨盤・腰椎反弯 24
第4部 胸郭・肩・頚椎 24
第5部 神経・腹部 20
第6部 脱水・飲水法 16
第7部 食事・栄養 22
第8部 評価と改善順序 16
第9部 外用法・手技 22
第10部 呼吸・体操・歩行 26
第11部 実践プログラム 18
第12部 症例 10
終章・おわりに 7
巻末付録 15
合計 約270ページ
250ページに収める場合は、症例を5例程度に絞り、外用法と栄養療法の成分説明を巻末資料へ移すとまとまります。
この再構成の大きな改善点は、製品や施術を先に出さず、身体の構造と戻る理由を理解した後に補助法として提示することです。これによって、商品紹介の本ではなく、全身連鎖による姿勢改善の専門書として読みやすくなります。
このつもりで書いていきます

住所

桜ヶ丘4-19-29
Mino-shi, Osaka
562-0046

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