三鷹トリガーポイント鍼灸院

三鷹トリガーポイント鍼灸院 整形外科や整骨院で治らない肩こり、腰痛、くびの痛み、膝痛、むち打ち症などの痛みでお悩みの方、ご相談ください。自律神経機能を指標とした診断と治療。あなたの痛み、解決します。

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22/08/2026

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【2000年代ハーバード大学のfMRIによる鍼の「得気(とっき)」研究:鍼の「得気(とっき)」は「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」を活性化して、脳の予測を逆転する】
2007年 ハーバード大学 カスリーン・フイ、ヴィタリー・ナパドウ
「鍼の『得気(Deqi)』の特徴化」
Characterization of the "deqi" response in acupuncture
Kathleen KS Hui, Vitaly Napadow,et al.
BMC Complement Altern Med. 2007; 7: 33. Published online 2007 Oct 31.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2200650/

以下、引用。
「この研究の結果として『得気(とっき)』は(Aβ繊維やC繊維など)全てのレベルが含まれていることが示唆されてはいるが、伝導速度の遅い線維が豊富に存在する
『深い筋層のレイヤー(deeper muscle layers)』」が主要な役割をもって関与していることを示唆している。」
The results of the present study suggest that nerve fibers at all levels are involved but the deeper muscle layers with its rich supply of slow conducting fibers may play the major role.
以上、引用終わり。

1990年代にfMRIが開発され、
1998年からハーバード大学のカスリーン・フイ(Kathleen K.S. Hui)先生が、鍼のfMRI研究を開始しました。
2007年のカスリーン・フイ(Kathleen K.S. Hui)先生による「得気(とっき)」研究は、合谷や足三里に鍼を刺して「得気(とっき)」すると強い鎮痛効果をあらわすこと、「得気(とっき)」には、Aβ繊維やC繊維が関与していること、『深い筋層のレイヤー(deeper muscle layers)』が関与していることを書かれています。

2001年に、ワシントン大学医学部のマーカス・レイクル(Marcus Raichle:1937-)が、fMRIにより、
「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN:Default Mode Network)」を発見します。
「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN:Default Mode Network)」 は、アクティブな活動中には鎮静化しており、休息時に活発に興奮するという神経細胞群で、2001年に発見されたので21世紀最初の脳科学の発見と言われました。とりとめのない、内省的な思考をする際に、
『後帯状皮質(PCC: posterior cingulate cortex)』
『楔前部(PCu:precuneus)』、
『前頭前野内側部(mPFC: medial prefrontal cortex)』、
『下頭頂小葉(inferior parietal cortex)』」、
『下前側頭皮質(inferior temporal cortex)』、
『海馬皮質(hippocampal cortex)』
などが活性化します。
2010年に、ハーバード大学 カスリーン・フイ先生が、鍼の「得気(とっき)」が「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN:Default Mode Network)」を活性化することを報告しました。

2010年 ハーバード大学 カスリーン・フイ、ヴィタリー・ナパドウ
「fMRIによる鍼の効果のモニタリング」
Monitoring Acupuncture Effects on Human Brain by fMRI
Kathleen K. S. Hui, Vitaly Napadow
J Vis Exp. 2010; (38): 1190. Published online 2010 Apr 8.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3149981/

2019年 中国・復旦大学華山病院、中西医結合科
『鍼は慢性片頭痛のデフォルト・モード・ネットワークの逆転効果がある』
Acupuncture Reversible Effects on Altered Default Mode Network of Chronic Migraine Accompanied With Clinical Symptom Relief
Yan Zou et al.
Neural Plast. 2019 Mar 18:2019:5047463
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6442315/

2019年に中国から発表された研究は、「鍼は慢性片頭痛になぜ、効果があるのか?」という疑問から出発しています。
慢性片頭痛患者さんの脳をfMRIで観察すると、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の機能が低下しています。
鍼刺激は、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の機能を調整し、正常な状態に逆転する効果(Reversible Effect:リバーシブル・エフェクト)があることが、慢性片頭痛を治癒するメカニズムであるという研究になります。

「構成主義的情動理論(Theory of constructed emotion)」の提唱者、
ノースウエスタン大学・心理学教授の
リサ・フェルドマン・バレット(Lisa Feldman Barrett, Ph.D.)博士は、
デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)こそが、内受容感覚から
「予測(Interoceptive Predictionsインテロセプティブ・プレディクション)」を生成しているモデルを
2016年に提唱しています。「脳が現実を創りだす」という理論です。

2016年 リサ・フェルドマン・バレット博士
「構成主義的情動理論:内受容感覚と分類に関する能動的推論による説明」
The theory of constructed emotion: an active inference account of interoception and categorization
Lisa Feldman Barrett
Soc Cogn Affect Neurosci. 2016 Oct 19;12(1):1–23.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5390700/
※「過去20年間のニューロサイエンス神経科学の研究は、脳がいかに働くかについて理解のパラダイムシフトに導いた」
The last two decades of neuroscience research have brought us to the brink of a paradigm shift in understanding the workings of the brain,
※「わたし(リサ・フェルドマン・バレット)は、デフォルト・モード・ネットワークこそが、脳の内受容モデルに必要なのだとという仮説を提唱する」
I hypothesize, as others do , that the default mode network is necessary for the brain’s internal model.

2021年に、「予測符号化理論(Predictive Coding)」では、デフォルト・モード・ネットワークこそが、脳の予測をつくりだし、トップダウンで予測や信念をつくりだすことが『ネーチャー』論文で提唱されました。

2021年『ネーチャー』
「デフォルトモードネットワーク:個性的な自己が共有された社会世界と出会う場所」
The default mode network: where the idiosyncratic self meets the shared social world
Yaara Yeshurun
Nat Rev Neurosci. 2021 Jan 22;22(3):181–192
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5390700/

鍼の得気(とっき)は、慢性疼痛における、予測・情動・記憶・認知に働きかけて、新しい現実認知をつくりだす働きがあると個人的には予測しています。

03/08/2026

【鍼灸研究最前線:符仲華(ふちゅうか)先生の浮針療法(FSN:Fu's Subcutaneous Needling)の歴史】
2025年10月
「疼痛治療の浮針療法(FSN:Fu's Subcutaneous Needling)の理論と実践の発展」
Theoretical and practical development of Fu's subcutaneous needling for pain treatment: Novel integration between traditional wisdom and modern medicine
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Zhonghua Fu(符仲華(ふちゅうか:符仲华:fú zhòng huá)
Journal of Traditional Chinese Medical Sciences
Volume 12, Issue 4, October 2025, Pages 447-453
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2095754825000882

以下、引用。
「1996年6月、テニス肘の患者を治療していた著者は、従来の教科書の方法では繰り返し失敗しました。何度も試みても成功しなかったため、垂直に鍼を挿入する方法から水平に皮下穿刺する方法に変更しました。驚くべきことに、この変更により成功率が著しく向上しました。この鍼法は、従来の方法とは大きく異なります。最も注目すべき特徴の1つは、鍼が皮下層、つまり筋肉層を貫通しない表層に限定されていることです。そのため、符の皮下鍼(Fu's subcutaneous needling)と名付けられました。」

「浮針(FSN)の適応症は、段階的な探索を経て徐々に決定されていった。

ステージ1:四肢の軟部組織損傷の治療。主な適応症は、テニス肘、ゴルフ肘、橈骨茎状突起の狭窄性腱鞘炎です。これらの疾患は範囲が限られています。」

「ステージ2:首、肩、腰の痛みの治療。1998年、著者の同僚の義父が、頸椎症の治療を求めて中国河南省商丘市から中国広東省広州市へ旅行した。彼はまず外来を受診し、その後半月入院したが、症状は改善しなかった。そこで彼は著者に診てもらった。浮針(FSN)療法後、結果は彼の予想をはるかに上回り、即時的および短期的な効果は著しく有効であることが証明された。」

「ステージ 3: 内臓痛の治療。1998 年以前は、鍼治療部位が浅いため、浮針(FSN)は主に軟部組織の損傷や、軽度で浅い病変部位を伴うその他の疾患に適していると考えていました。内臓疾患に起因する痛みの治療に浮針(FSN)を使用したことはありませんでした。この見解は、中国四川省瀘州市のベテラン鍼灸師である胡傑西氏が、浮針(FSN)鍼に関する報告を読んだ後、「虫垂炎」の症例を治療することに成功したと知らせてくれたことで変わりました。ほぼ同時期に、劉宝華らは、この方法で上腹部痛の治療に成功したことを報告しました。これらの独立した報告により、内臓痛の治療に浮針(FSN)をさらに探求するようになりました」

ステージ4:頭蓋顔面痛および非疼痛性疾患の治療。内臓痛が適応症として認識された後、浮針(FSN)は顎関節痛や慢性緊張型頭痛にも迅速な治療効果をもたらすことがわかった。その後、浮針(FSN)は慢性咳嗽、急性喘息発作、局所的なしびれ、嗄声などの特定の非疼痛性疾患にも適用可能であることがわかった

【挿入ポイントの選択の最近の4つのステージ】
The selection of the insertion point goes through at least four stages:

「ステージ1:反応ゾーン周辺の刺入点の選択。2006年以前は、浮針(FSN)の刺入点は、黄帝内経に記されている「痛をもって穴となす」という伝統的な鍼灸理論に大きく影響を受けていた。」
Stage 1: selection of an insertion point around the reaction zone. Before 2006, the insertion points of FSN were heavily influenced by traditional acupuncture theories, which advocated “taking pain as the point of meridian”, as described in Yellow Emperor's Canon of Medicine

「ステージ2:マイオフェーシャル・トリガーポイント(MTrP)周辺の挿入点の選択。」
Stage 2: selection of an insertion point around the myofascial trigger point (MTrP).

「著者は南京大学での博士課程研究、およびその後の南京軍区総医院での博士研究員時代に、これらの概念を研究し、臨床実践に応用した。その結果、臨床実践における挿入点は反応ゾーン(阿是穴)からMTrP近傍へと移行し、治療効果の向上につながった」

「ステージ 3: 緊張した筋肉の周囲の挿入点の選択」
Stage 3: selection of an insertion point around tightened muscles.

「2014 年 12 月 12 日に「患筋(かんきん:患肌:huàn jī:フアンジー)」と呼ばれる重要な概念を提案しました。この用語は、リラックスした状態でも緊張したままの筋肉を指し、少なくとも 1 つの トリガーポイントMTrP を含むと考えられます。簡単に言うと、睡眠中であってもリラックスできない筋肉を指します。この概念により、浮針FSN の標的組織が明確に定義され、緊張した筋肉またはその隣接する肢の周囲の挿入点がそれに応じて決定されます。」

「ステージ4:刺入点の選択における全体論的視点」
Stage 4: holistic perspective in the selection of insertion points.

「2021年に「浮針医学の中西医滙通(かいつう)にもとづく気血新論」が発表されました」
以上、引用終わり。

2021年
「浮針医学の中西医滙通(かいつう)にもとづく気血新論」
『气血新论基于浮针医学的中西汇通』
符仲华、人民衛生出版社

以下、引用。
「ステージ1:皮下挿入のみ。1996年から1999年にかけて、浮針(FSN)は皮下に挿入され、追加の操作なしにそのまま留置された。そのため、この期間の治療効果は不安定な場合が多かった。」
Stage 1: subcutaneous insertion only. From 1996 to 1999, FSN needles were inserted subcutaneously and left in place without additional manipulation. Consequently, the therapeutic effects were often unstable during this period.

「ステージ2:鍼の揺動動作(swaying movement)の発明。1999年、著者は歯痛を訴える広州の漁師を治療していた際、鍼を刺入した後に軽度の改善が見られた。治療効果を高めるため、より高度な鍼治療技術を検討した。鍼を時折揺らすことで即座に効果が向上した。これが「揺動動作」技術の発明につながり、浮針(FSN)のもう一つの独特かつ重要な操作上の特徴となった。」

「ステージ 3: 再灌流アプローチ(reperfusion approach)の導入。首や肩の痛みを治療する際、患者の緊張を和らげるために、著者は前腕の部位に鍼を刺し、揺らす動作のテクニックを行う際に、患者の肘関節を優しく持ち上げて動かすことが多かった。このアプローチにより、治療効果が著しく向上した。」

「ステージ4:『守神(governing the spirit)』の強調」
Stage 4: emphasis on “governing the spirit.”

「医師は集中力を養い、鍼灸治療の前後に、言葉、アイコンタクト、身体の動きを用いて患者をリラックスさせ、穏やかな環境を作り出す必要があります。このような相互作用は、患者の治療への協力を促し、医師と患者の間に「共鳴(resonance)」を生み出します。「精神を統める」ことの重要性は、治療の前後だけでなく、治療後にも反映されます。FSNは主に局所的な筋肉の緊張による痛みの治療に用いられるため、治療の前後、治療中、治療後に患者が医師を信頼することによって得られる「リラックス感」は非常に重要です。」
以上、引用終わり。

わたし自身が、赤羽幸兵衛先生の「皮内鍼」からスタートしただけに符仲華(ふちゅうか)先生の浮針(ふしん)の歴史の振り返りは面白かったです。
わたしも1995年頃に、「皮内鍼」で運動してもらうことで圧痛がなくなることを知りました。
1996年に符仲華(ふちゅうか)先生は、テニス肘への横刺・水平刺でスタートです。
1998年に符仲華(ふちゅうか)先生は親類の首、肩、腰の痛みの治療で適応範囲を拡げます。
1999年に符仲華(ふちゅうか)先生は鍼の揺動動作(swaying movement)を発明されます。これは確かに浮針(FSN)独特のテクニックです。
また、患者の肘を動かす運動鍼的なテクニックも導入されます。これは、わたしの皮内鍼などの発展史と異なる形の発展史なので面白かったです。
2006年頃にトリガーポイントという視点を入れたことが浮針(FSN)のブレークスルーにつながっています。

さらに、2010年代から「ファシア(Fascia)」という西洋医学の新理論をトリガーポイント理論に接ぎ木する形で導入して、発展させているのが、浮針(FSN)の優れた部分だと個人的には感じます。
 
 2014年から「患筋(かんきん:患肌:huàn jī:フアンジー)」という概念を導入しました。これは、緊張した結合組織ファシアや筋肉が固くなることが、循環を悪化させ、神経や静脈やリンパを圧迫するという「ファシアの緊張が原因で、気(神経エネルギー)や血液やリンパの循環が悪くなると病気になる」という新・気血理論につながっていきます。

24/07/2026

【科学の最前線:さすると、痛みが和らぐのは何故か?「ゲート・コントロール理論」の神経の特定】
2026年7月22日『ITmedia』
「痛いの痛いの、なぜ“飛んでいく”? 「さすると痛みが引く」仕組み、九州大が解明」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2607/21/news078.html

『アメリカ科学アカデミー紀要(PNAS:Proceedings of the National Academy of Sciences)』の論文です。

以下、引用。
「九州大学に所属する研究者らがPNASで発表した論文「A population of primary afferent sensory neurons mediates pain relief through nocifensive coping behavior in mice」は、痛いところをさすると痛みが和らぐという現象の背景にある神経メカニズムを解明した研究報告だ。」

「皮膚に触れると触覚神経(Npy2r-Cre神経)が反応し、脊髄で痛みの信号にブレーキがかかって脳へ伝わりにくくなり、痛みが和らいでいるということだ。」
以上、引用終わり。

2026年7月15日『アメリカ科学アカデミー紀要()』
マウスにおいて、一次求心性感覚ニューロン群が侵害防御行動を介して疼痛緩和を媒介する
A population of primary afferent sensory neurons mediates pain relief through nocifensive coping behavior in mice
Daichi Sueto
PNAS 123 (29) e2601766123
https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2601766123

1965年にロナルド・メルザック博士(Ronald Melzack PhD)が「ゲート・コントロール理論(gate control theory)」を提唱し、鍼鎮痛やTENSの理論として、現在も教科書に載っていますが、その神経を特定したというのが、この研究の画期的なところのようです。

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13/07/2026

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硬結の生成

15/09/2025

日本の慢性痛医療は欧米よりも20年遅れていると言われる。そんな中、「骨太の方針2025」に「慢性疼痛等の疾患に応じた対策」が盛り込まれ、医師たちは期待している。原因がわからない痛みに悩む患者は推定2000万人以上.....

住所

上連雀7-8-34 1F
Mitaka, Tokyo
181-0012

営業時間

月曜日 09:00 - 12:00
14:00 - 18:00
火曜日 09:00 - 12:00
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木曜日 09:00 - 12:00
14:00 - 18:00
金曜日 09:00 - 12:00
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