12/09/2026
こんにちは、東部典礼の片岡です。
お葬式で、
一番泣かなかった人が、
一番悲しんでいないとは限りません。
以前、あるお父様のお葬式の司会を担当しました。
喪主を務められた息子様は、
とても淡々とされていました。
決めなければならないことには迷わず答え、
参列された方にも丁寧に対応される。
取り乱すこともなく、
喪主としてやるべきことを、
一つひとつこなしておられました。
私は、
「しっかりされた方だな。」
そんな印象を持っていました。
ところが、49日の法要を終え、
祭壇を返しに来られた時のことです。
少しお話をしていると、
お父様のお葬式の話になりました。
葬儀が終わり、ようやく一段落して、
コーヒーを飲みながら遺影を見た。
その時、
涙が出てきたそうです。
「なんで泣けるんじゃろう。」
ご本人も不思議だったそうです。
お父様は、
決して良い思い出ばかりの人ではありませんでした。
それでも、涙が出た。
嫌だったことも、
腹が立ったことも、
振り回されたことも。
それも全部ひっくるめて、
「自分のお父さんだった。」
その事実が、
時間が経ってから胸に落ちてきたのかもしれません。
お葬式で泣けなくてもいい。
笑っていてもいい。
淡々としていてもいい。
悲しみ方に、正解なんてない。
もしかすると、
涙は少し遅れてやってくることもあるのです。
そんな一人の喪主様のお話を、
コラムに綴りました。
続きは、
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