03/09/2026
【身体が硬い=筋肉が硬い、とは限りません】
「身体が硬い」と感じると、一般には「筋肉が硬いから」と考えがちですが、実際の身体の動きやすさは、筋肉の柔軟性だけで決まるわけではありません。
関節の可動性や関節包などの組織、神経系による筋緊張、痛みに対する防御反応、そして普段の動作習慣など、さまざまな要素が関係しています。
例えば、前屈がしにくい人を見て、
「ハムストリングスが硬いからですね」
だけで終わらせるのは、少し単純すぎるかもしれません。
前屈ひとつを見ても、背中から先に曲げ始めると、股関節や骨盤の動きが十分に伴わないまま前屈してしまうことがあります。
一方で、
① お尻を少し後ろに出す
② 股関節から上半身を前に倒す
③ 最後に背中も自然に曲げる
このように動かすことで、股関節の動きに伴って骨盤が前傾し、最後に背骨も自然に曲がるため、よりスムーズに前屈しやすくなります。
つまり、前屈がしにくいからといって、必ずしも「筋肉が硬い」とは限りません。
では、身体を動きやすくするにはどうしたらよいのでしょうか?
ストレッチは、関節の可動域を広げ、身体を動かしやすくするための方法のひとつです。
ただし、「身体が硬いから、とにかく筋肉を伸ばす」だけでよいとは限りません。
私はストレッチを行う前に、まず軽い体操や関節運動で身体を動かすことをおすすめしています。
股関節を動かす、身体をひねる、肩を回すなど
、無理のない範囲でいろいろな方向へ身体を動かし、どこが動きやすく、どこが動きにくいのかを感じてみます。
そのうえで、必要なところをゆっくりストレッチしていきます。
また、ストレッチによって可動域が広がる仕組みも、単に「筋肉が伸びて柔らかくなる」だけではありません。
筋・腱組織の硬さの変化に加えて、伸ばされる感覚に対する許容度(ストレッチ・トレランス)の変化も関係しています。
大切なのは、
「どの筋肉が硬いのか」だけを見るのではなく、
「どこが動いていて、どこが動いていないのか」を見ること。
身体の柔らかさは、単に「どこまで前屈できるか」だけではありません。
必要な関節が必要な範囲で動き、それぞれがうまく連動できること。
普段から身体をいろいろな方向へ動かし、そのうえで必要なストレッチを取り入れる。
そんな考え方も、身体を動きやすくするためには大切だと考えています😊