25/02/2022
~重炭酸泉入浴~
温泉は、温熱による物理的作用とともに、温泉水の成分による化学的作用によって、さら湯のお風呂よりはるかに体を温める効果が高いことが知られています。温泉水に含まれる成分の中でも重炭酸イオン(HCO3-)は日本の温泉水にもっとも多く含まれています。
古くから炭酸泉に溶存する炭酸ガス(CO2)の血管拡張作用は研究されてきましたが、炭酸ガスが水と反応して生じる重炭酸イオンの役割については、豊富な体験談の蓄積こそあれ、基礎研究はなかなか進まずにいました。ところが昨年、重炭酸イオンは汗腺など皮膚の付属器官を経由して体内に吸収され、一酸化窒素(NO)の分泌を促し、血管を拡げて血流を亢進することがin vitroとin vivoの実験で証明されたのです※。
※ Yamazaki T, Ushioshi-Nakayama R, Supriya S, Omagari D, Matsumoto N, Nukuzuma C, Komatsu T, Lee MC, Inoue H, & Saito I. The effects of bathing in neutral bicarbonate ion water. Scientific reports, 11, 2021, http://doi.org/10.1038/s41598-021-01285-4
論文の他に一般向けの読み物も出版されています。
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