慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 慶大皮膚科の公式のFacebookページです。

03/09/2026

永尾圭介先生のNIHご在籍時における論文がCell Reports Medicineに掲載されました。
******************************************************
要約:
ケールマイヤー・デゴス病(DD)は、消化管や中枢神経にも致死的障害を来し得る希少血管障害である。患者14例を対象に皮膚・末梢血・髄液を単一細胞RNA・T細胞受容体解析した結果、I型・II型インターフェロン応答、特に全身性エリテマトーデスより強いIFN-γ偏位と、オリゴクローナルに増殖した細胞傷害性CD8陽性T細胞を認めた。角化細胞では抗原提示と細胞死、血管内皮では炎症・凝固促進性変化がみられ、DDは単なる血栓閉塞性疾患ではなく、インターフェロン駆動性炎症性血管障害と位置づけられた。
さらに全身型1例でルキソリチニブ投与後に関連遺伝子群が抑制され、皮膚炎改善と神経病変安定化を認め、JAK–STAT経路を標的とする治療の可能性が示された。

角田梨沙先生らの論文がThe Journal of Dermatologyに掲載されました。******************************************************要約:58歳男性。左母趾の軽度の爪甲肥厚...
06/08/2026

角田梨沙先生らの論文がThe Journal of Dermatologyに掲載されました。
******************************************************
要約:
58歳男性。左母趾の軽度の爪甲肥厚を伴う黄褐色線条病変。爪甲先端は爪甲肥厚に一致し小さな蜂の巣状の空洞がみられたことからonycomatricomaが鑑別に上がった。
組織学像では間質の増生を伴わず、爪母上皮を構成する細胞より成るonychocytic matricoma (OCM)と診断。
病変部上皮の遠位側が爪甲内に向かって乳頭状に増殖し、乳頭状上皮の先端が爪甲の形成能が失うために爪甲の先端が小さな蜂の巣状の病変を形成したと考えられた。
OCMの爪甲先端の小さい蜂の巣状構造はダーモスコピーではwall-like patternと呼ばれる。

Click on the article title to read more.

早川道太郎先生らの論文がDermatitisに掲載されました。******************************************************要約:ステンレス鋼製の水筒でクエン酸水を日常的に摂取したことにより発症...
31/07/2026

早川道太郎先生らの論文がDermatitisに掲載されました。

******************************************************
要約:
ステンレス鋼製の水筒でクエン酸水を日常的に摂取したことにより発症した、ニッケルによる全身性アレルギー性皮膚炎の症例を経験した。
パッチテストではニッケルのみ陽性であり、水筒の使用中止後に皮疹は速やかに改善。ガラス製容器で同溶液を再摂取したところ皮疹は再現されず、低pHの溶液によるステンレスからのニッケル溶出が原因と考えられた。
日常使用するステンレス鋼製容器は、低pHの溶液を入れることでニッケルの曝露源となり得ることが示唆された。

Restricted accessResearch articleFirst published online July 29, 2026 Re-use permissionsSystemic Allergic Dermatitis Induced by Nickel Leaching from a Stainless Steel Bottle Containing a Citric Acid SolutionMichitaro Hayakawa, MD [email protected], and Emiko Watanabe-Okada, MD, PhDView all authors ...

長竹茉奈先生らの論文がThe Journal of Dermatologyに掲載されました。******************************************************要約:73歳、男性。腎細胞癌に対し、ニボ...
30/07/2026

長竹茉奈先生らの論文がThe Journal of Dermatologyに掲載されました。

******************************************************
要約:
73歳、男性。腎細胞癌に対し、ニボルマブおよびカボザンチニブ併用療法開始4週後より、体幹・四肢に辺縁の鱗屑と小膿疱を伴う環状紅斑が出現した。病理組織学的に角層下の好中球性微小膿瘍、顆粒層の消失などを認め、環状紅斑様乾癬(annular pustular psoriasis:APP)と診断した。
薬剤リンパ球刺激試験ではカボザンチニブが陽性であり、同薬中止後に皮疹は部分的に改善したが新生が持続した。さらにエドキサバンも陽性であり、アピキサバンへの変更後に皮疹は完全に消退した。ニボルマブはその後も継続可能であり、皮疹の再燃を認めなかった。
本症例は、免疫チェックポイント阻害薬投与中に、カボザンチニブおよびエドキサバンの2剤が誘因となった可能性のあるAPPの初報告である。免疫チェックポイント阻害薬治療中の皮疹では、併用薬を含めた詳細な薬剤歴の確認と、中止後の臨床経過の慎重な評価が重要と考えた。

Click on the article title to read more.

新川紗由香先生らの論文がESMO Openに掲載され、その結果がプレスリリースされました。
28/07/2026

新川紗由香先生らの論文がESMO Openに掲載され、その結果がプレスリリースされました。

慶應義塾公式サイトです。慶應義塾大学医学部 慶應義塾大学医学部皮膚科学教室の舩越建准教授、新川紗由香助教らの研究グループは、標準治療が確立されていない希少な皮膚がん「進行期乳房外パジェ

EAACI congress 2026(欧州アレルギー・臨床免疫学会)にて、福田 理紗先生の発表演題「Urinary Lipid Metabolite Profiling in Pediatric Cutaneous Mastocytosi...
02/07/2026

EAACI congress 2026(欧州アレルギー・臨床免疫学会)にて、福田 理紗先生の発表演題「Urinary Lipid Metabolite Profiling in Pediatric Cutaneous Mastocytosis by Lipidomics」がAbstract Awardを受賞されました。
福田 理紗先生、誠におめでとうございます!
https://eaaci.org/events_congress/eaaci-congress-2026/

馬場裕子先生らの論文がJEADV Clinical Practiceに掲載されました。******************************************************要約:右顔面の紅潮と左前額部〜顔面〜胸部〜上肢...
25/06/2026

馬場裕子先生らの論文がJEADV Clinical Practiceに掲載されました。

******************************************************
要約:
右顔面の紅潮と左前額部〜顔面〜胸部〜上肢の無汗症を呈したHarlequin症候群。頭頸部CT、神経学的所見、病理組織学的検査で明らかな異常はなく、当初COVID-19関連の特発性無汗症を疑った。
胸部の画像検査を追加したところ、左T2–T3胸椎近傍に43 mm大の腫瘤が指摘され、症候性Harlequin症候群と最終診断した。全身の温熱性発汗は、概ねC3~L3レベルに相当する交感神経幹を介して支配される。その支配領域は表在感覚のデルマトームとは一致せず、特に頭部や下肢では個人差が大きい。
Harlequin症候群では、交感神経経路を考慮した適切な範囲の画像評価が、原因検索に重要である。

Harlequin syndrome (HS) is a rare neurological disorder characterised by segmental anhidrosis and contralateral compensatory flushing, typically involving the face and extending to the neck. A 44-yea...

福田理紗先生らの論文がHealth Science Reportsに掲載されました。******************************************************要約:アトピー性皮膚炎(AD)では皮膚バリア機能...
25/06/2026

福田理紗先生らの論文がHealth Science Reportsに掲載されました。

******************************************************
要約:
アトピー性皮膚炎(AD)では皮膚バリア機能が低下していますが、モイスチュアライザーとワセリンが角層に与える分子レベルの影響の違いは十分に分かっていませんでした。
本研究では、ADのある成人とない成人を対象に、モイスチュアライザーとワセリンを前腕内側へ1日2回・28日間外用し、角層成分の変化を共焦点ラマン分光法で評価しました。その結果、モイスチュアライザーはADの有無にかかわらず角層上層のセラミドと乳酸を有意に増加させた一方、ワセリンの効果は健常群に限られました。皮膚の水分量も、モイスチュアライザーでは両群で上昇したのに対し、ワセリンでは健常群のみで上昇しました。
以上から、AD患者のバリア機能改善にはモイスチュアライザーの方が適している可能性が示されました。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/hsr2.72671

小野紀子先生らの論文がJournal of Investigative Dermatologyに掲載されました。******************************************************要約:長島型掌蹠角化...
01/06/2026

小野紀子先生らの論文がJournal of Investigative Dermatologyに掲載されました。

******************************************************
要約:
長島型掌蹠角化症(NPPK)は、掌蹠の潮紅を帯びたびまん性の過角化、多汗、臭気を特徴とする遺伝性皮膚疾患です。特に足の臭気は患者のQ O Lを著しく低下させる原因となっており、その原因と対処法について調べました。研究の結果、足底の細菌叢の異常、特に Corynebacterium 属(とくに C. tuberculostearicum)の増殖と細菌多様性の低下が生じ、強い足の臭気の原因となっていることが分かりました。
また、過酸化ベンゾイル(BPO)外用は、臭気と細菌量を減少させ、細菌叢の多様性を改善するとともに、Corynebacterium を選択的に抑制し、NPPKに対する有望なマイクロバイオーム標的治療となる可能性が示されました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0022202X25036140?via%3Dihub

馬場裕子先生の論文がThe Journal of Dermatologyに掲載されました。******************************************************要約:原爆被爆歴および放射線治療歴を有する...
01/06/2026

馬場裕子先生の論文がThe Journal of Dermatologyに掲載されました。
******************************************************
要約:
原爆被爆歴および放射線治療歴を有する80歳男性の腹壁に発症した放射線誘発性血管肉腫の症例。腫瘍部位に一致した脂漏性角化症の急速な増加を契機に受診し、Leser–Trélat徴候との関連が疑われた。病理組織学的に血管肉腫および脂漏性角化症に、podoplaninの過剰発現が見られた。

コメント:
原爆被爆者に生じた腹壁の血管肉腫、Leser–Trélat徴候との関連が疑われた血管肉腫、血管肉腫と脂漏性角化症ともにpodoplaninが過剰発現していた、など世界初の報告が重なっていましたが、欧米誌での掲載は難しく諦めそうになりましたが、JDではむしろ積極的に掲載を検討下さりました。原爆やLeser–Trélat徴候などデリケートな内容は、掲載にあたり文言にもかなり修正をいただき、社会的な経験もできた投稿でした。
患者さんは同業の方で、今回この様な形で残せたことに安堵しております。ご冥福をお祈りしています。

Click on the article title to read more.

住所

信濃町35
Shinjuku-ku, Tokyo
160-8582

電話番号

+81333531211

ウェブサイト

アラート

慶應義塾大学医学部皮膚科学教室がニュースとプロモを投稿した時に最初に知って当社にメールを送信する最初の人になりましょう。あなたのメールアドレスはその他の目的には使用されず、いつでもサブスクリプションを解除することができます。

共有する

カテゴリー