成人消化管アレルギー専門外来(草加市立病院)

成人消化管アレルギー専門外来(草加市立病院) 本邦ではまだ認知の広がっていない成人の消化管アレルギー、特にFPIESについて発信を行って参ります。コメントとメッセージは非対応ですが、「なかなか紹介状をいただくのが難しい」など、受診相談についてはアクションボタンから対応しております。

31/07/2026

🎊【ご報告】成人消化管アレルギー専門外来の受診者数が200名を超えました🎊

2023年4月に開設した成人消化管アレルギー専門外来ですが、このたび受診者数が200名を超えました。

昨年100名を超えたことをご報告しましたが、この1年間で新たに100名を超える患者さんにご受診いただきました。全国各地からご来院くださった皆さま、そして日々支えてくださっているスタッフの皆さまに、心より感謝申し上げます。

日々診療を行う中で、成人の食物アレルギー、とりわけ消化管アレルギーについては、適切な診療機会を得られずにお困りの患者さんが非常に多いことを切実に感じています。消化管アレルギーでは、一般的な血液検査や皮膚検査では原則として異常が認められず、診断まで長い時間を要する患者さんも少なくありません。

成人消化管アレルギー診療では、日々多くの課題に直面します。一人の医師として診療技術を磨くことはもちろん大切ですが、診療で得られた疑問や課題を研究によって検証し、新たなエビデンスを積み重ねていくことも重要だと考えています。

現在も複数の臨床研究プロジェクトを進めております。もう少し時間はかかるかもしれませんが、公表できる段階になりましたら、このFacebookでも順次ご報告させていただきます。

これからも、一人ひとりの患者さんが抱える問題を少しでも解決できるよう、診療・研究の両面から誠実に取り組んでまいります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

#成人消化管アレルギー #成人消化管アレルギー専門外来 #消化管アレルギー #食物アレルギー #好酸球性胃腸炎

📢 論文全文が期間限定で公開されています先日ご紹介した成人FPIESの研究について、現在、以下のリンクより全文を無料で閲覧可能です:👉 https://authors.elsevier.com/a/1mt113rqO2tqE5本研究では、成...
07/04/2026

📢 論文全文が期間限定で公開されています

先日ご紹介した成人FPIESの研究について、
現在、以下のリンクより全文を無料で閲覧可能です:

👉 https://authors.elsevier.com/a/1mt113rqO2tqE5

本研究では、成人FPIESにおける食事制限を
「何が食べられないか」ではなく、
**「食事全体の摂取状況」**として評価しました。

臨床的に重要なのは、

・実際には摂取可能な食品が大部分を占めること
・一方で、不安や予防的判断により除去が拡大している可能性

という点です。

成人FPIESでは、単純な除去指導ではなく、

・どの食材が除去の中心となっているのか
・どの食品から再評価(食物負荷試験:OFC)を行うか
・どの制限を見直すべきか

を個別に整理することが重要です。

FIISは、こうした判断を行うために、
食事全体の状況を可視化する評価法として提案したものです。

本研究が、診療の整理や患者理解の一助となれば幸いです。

(図)
上位30の除去食品においても、「摂取可能(青)」が大部分を占める。
全体像を把握することで、どの食材が制限の中心となっているかが明確になり、食物負荷試験(OFC)の進め方や制限見直しの判断につながる。


#消化管アレルギー
#食物アレルギー

📢 論文掲載のお知らせ成人の食物蛋白誘発胃腸炎症候群(Adult FPIES)に関する研究がAnnals of Allergy, Asthma & Immunology に掲載されました。https://www.sciencedirect....
06/03/2026

📢 論文掲載のお知らせ

成人の食物蛋白誘発胃腸炎症候群(Adult FPIES)に関する研究が
Annals of Allergy, Asthma & Immunology に掲載されました。

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1081120626000773

成人FPIESはしばしば「食べられない食品が増えていく病気」と思われがちですが、実際には食事全体の構造を整理することが重要な疾患です。

しかし現在、
・原因抗原の認識機構
・発症後の食事制限がどのように変化するのか
といった自然史はまだ十分に分かっていません。

そこで本研究では、117食品を対象に
①アレルギー食材
②念のため除去している食材
③安全に摂取できている食材
を整理する FIIS(Food-Item Intake Status) という方法を用いて、成人FPIES患者さんの実際の食事状況を解析しました。

その結果、
多くの患者さんでは原因食材よりも「安全に摂取できる食品」の方がはるかに多いことが分かりました。

一方で、特に魚介類などに対して複数の原因食材を持つ患者群も存在しました。

FIISのように食事全体を可視化することで
・どの食品から食物負荷試験(OFC)を行うか
・どの食事制限を見直すか
といった診療の判断につながる可能性があります。

成人FPIESの自然史はまだ十分に解明されていません。
今後、長期経過を追うことで病態理解がさらに進むことが期待されます。

(図)
成人FPIESでは「原因食材」よりも「食べられる食品」の方が多い。FIISは食事全体の構造を可視化する評価法です。


#消化管アレルギー
#食物アレルギー

【テレビ放送のお知らせ】3月3日放送の「ザ!世界仰天ニュース」にて、成人FPIESについて取り上げていただく予定です。消化管に症状が出る特殊な食物アレルギーについて紹介されます。番組予告はこちら:https://www.ntv.co.jp/...
25/02/2026

【テレビ放送のお知らせ】

3月3日放送の「ザ!世界仰天ニュース」にて、
成人FPIESについて取り上げていただく予定です。

消化管に症状が出る特殊な食物アレルギーについて紹介されます。

番組予告はこちら:https://www.ntv.co.jp/gyoten/

多くの方に知っていただく機会になればと思います。

      #食物アレルギー

日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」公式サイト。

【続報】📺 Allergy TVにて研究動画が公開されました当専門外来(草加市立病院 消化器内科)と国立成育医療研究センターとの共同研究📝 Clinical and Mucosal Transcriptomic Profiling of A...
21/02/2026

【続報】📺 Allergy TVにて研究動画が公開されました
当専門外来(草加市立病院 消化器内科)と国立成育医療研究センターとの共同研究
📝 Clinical and Mucosal Transcriptomic Profiling of Adult Food Protein–Induced Enterocolitis Syndrome (Sho Watanabe et al., Allergy)
が、Allergy誌公式YouTubeチャンネル「Allergy TV」で紹介されました。

▶️ 動画はこちら(Allergy TV)
https://www.youtube.com/watch?v=ErWjVTUvu9U

本研究では、成人FPIES患者の非発作期における胃および十二指腸粘膜を解析し、
・内視鏡および組織学的には炎症を認めないこと
・一方で、胃において分子レベルの変化が持続していること
を明らかにしました。

以前の当外来からの報告では、発作時に小腸の液体貯留や拡張が腹部症状と関連することを示しましたが、今回の研究では非発作期には胃に分子学的変化が認められることが示されました。

従来の内視鏡検査や組織診断では評価できない病態の一端を示すものであり、将来的な診断分子マーカーの開発につながる可能性があります。
動画は英語ナレーション・英語字幕付きで、約2分で研究概要をご覧いただけます。
ぜひご覧ください。
    #消化管アレルギー 
    #草加市立病院

Sho Watanabe from Soka Municipal Hospital, Japan, presents their research findings published in Allergy:Watanabe, S., Sato, A., Seki, H., Negi, M., Yauchi, T...

【プレスリリースのお知らせ】本日、国立成育医療研究センターより、当専門外来(草加市立病院 消化器内科)との共同研究成果がプレスリリースされました。本研究は、国際アレルギー専門誌「Allergy」に掲載されました。成人FPIESは、原因食材摂...
19/02/2026

【プレスリリースのお知らせ】

本日、国立成育医療研究センターより、当専門外来(草加市立病院 消化器内科)との共同研究成果がプレスリリースされました。
本研究は、国際アレルギー専門誌「Allergy」に掲載されました。

成人FPIESは、原因食材摂取後1〜6時間を経て、激しい腹痛や腹部膨満感、嘔吐・下痢などの消化管症状が出現する非IgE依存性の食物アレルギーです。
しかし、非発作期における消化管粘膜の状態については、これまで十分に検討されていませんでした。

本研究では、成人FPIES患者の非発作期における胃および十二指腸粘膜について、
・内視鏡評価
・組織学的評価
・mRNAシーケンス解析
を統合的に行いました。

その結果、内視鏡および生検組織では明らかな炎症性変化を認めませんでした。
以前、当専門外来からの報告では、発作時に小腸で液体貯留や壁肥厚が認められ、これが腹部膨満感や強い腹痛と関連していることを示しました。
一方、本研究では非発作期を対象に解析を行い、十二指腸ではなく胃において分子レベルの変化が持続していることが明らかとなりました。
これは、成人FPIESにおいて胃が発作の知覚・制御に関与する重要な部位である可能性を示唆する結果です。

従来の内視鏡検査や組織診断では異常が認められないにもかかわらず、分子レベルでは異なる状態が存在することが示されました。
本知見は、将来的な診断分子マーカーの同定や、より精度の高い診断法の開発につながることが期待されます。

▼国立成育医療研究センター プレスリリース
リンク(https://www.ncchd.go.jp/press/2026/0219.html)
▼掲載論文
Clinical and Mucosal Transcriptomic Profiling of Adult Food Protein–Induced Enterocolitis Syndrome
Allergy. DOI: 10.1111/all.70233.
リンク(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/all.70233)

本研究は、JSA WAO 2020記念研究助成および日本学術振興会 科学研究費助成事業(JSPS KAKENHI 25K19282)の支援を受けて実施されました。

本研究にご協力いただいたすべての患者様に心より御礼申し上げます。

当専門外来では、成人消化管アレルギーに対する専門的評価・診療を行っています。

  #消化管アレルギー    #草加市立病院 

代表: 03-3416-0181 / 予約センター(病院): 03-5494-7300 〈月~金曜日(祝祭日を除く)9時〜17時〉

【第80回埼玉アレルギーセミナーでの講演のご報告】11月20日に埼玉医科大学病院で開催された第80回埼玉アレルギーセミナーに、演者としてお招きいただきました。今回は、**「消化器内科医からみた成人期の食物アレルギー」**をテーマに、消化管ア...
04/12/2025

【第80回埼玉アレルギーセミナーでの講演のご報告】

11月20日に埼玉医科大学病院で開催された第80回埼玉アレルギーセミナーに、演者としてお招きいただきました。
今回は、**「消化器内科医からみた成人期の食物アレルギー」**をテーマに、消化管アレルギー(FPIES、好酸球性消化管疾患)に加え、機能性消化管疾患(FGID)との関わりまで幅広く講演させていただきました。

当日は、座長の中込一之先生をはじめ、多くの先生方より活発なご質問とご意見を賜り、講演後まで議論が続く大変有意義な時間となりました。私自身にとっても、診療や研究を改めて見つめ直す貴重な機会となりました。

当日の内容については、中込一之先生が要点をまとめてくださっていますので、ぜひご覧ください。
👉 https://saitama-med-allergy.com/?p=912

また現在、成人FPIESの病態に関する論文の改訂作業を進めております。無事アクセプトされました際には、改めて結果と概要をご報告いたします。

#食物蛋白誘発胃腸炎

当センターでは、埼玉医科大学及び大学病院内アレルギー分野の研究あるいは臨床をおこなうスタッフが、所属する診療科や基本学科の壁を乗り越え、ともに力をあわせてこの領域の進歩・発展のために活動を行っておりま...

31/10/2025

【学会発表のご報告】
先週末から今週にかけて、日本アレルギー学会総会(第74回)および日本消化器関連学会週間(JDDW2025)にて、成人FPIES(食物蛋白誘発胃腸炎)に関する研究を発表しました。

JDDW2025では成人FPIESの疫学研究を発表し、デジタルポスター部門で優秀演題賞をいただきました。
日本アレルギー学会ではJSA–WAO研究助成報告ミニシンポジウムにて、成人FPIESの臨床と基礎をつなぐ橋渡し研究(Translational research)について成果を報告しました。

FPIESはアレルギー学と消化器内科学の両領域にまたがる疾患であり、その理解と診療の発展には多分野の連携が必要と考えています。

研究を支えてくださった患者さん、共同研究者の皆さま、そして研究助成をいただいた関係各所に心より感謝申し上げます。

今後も学会活動を通じて、成人FPIESの疾患啓発と診療の質の向上に努めてまいります。

———
#食物蛋白誘発胃腸炎 #日本アレルギー学会 #疫学研究 #消化器内科 #アレルギー学 #疾患啓発 #研究報告

📺 Allergy TVにて研究動画が公開されました!先日ご紹介した当専門外来からの論文📝 Small Intestinal Dilation Is Associated With Severe Abdominal Symptoms of ...
05/10/2025

📺 Allergy TVにて研究動画が公開されました!

先日ご紹介した当専門外来からの論文
📝 Small Intestinal Dilation Is Associated With Severe Abdominal Symptoms of Food–Protein–Induced Enterocolitis Syndrome in Adults
(Sho Watanabe et al., Allergy)の内容が、
Allergy誌公式YouTubeチャンネル「Allergy TV」 で紹介されました。

▶️ 動画はこちら(Allergy TV)
https://www.youtube.com/watch?v=GAIekTsmmSo

本動画では、成人FPIES(食物蛋白誘発胃腸炎)における特徴的な「腹部膨満感」の評価法と、
発作時に小腸が著明に拡張することを示したCT解析結果 を2分でわかりやすく紹介しています。
動画は英語でのナレーションと英語字幕付きです。

本研究成果は、成人FPIES発作において採血結果に必ずしも異常を認めない一方で、CT画像では小腸の拡張や浮腫が確認されることを示しました。
これにより、小腸が成人FPIESの症状発現において重要な役割を果たしていることが明らかになりました。
繰り返す重症胃腸炎で成人FPIES患者さんが救急外来や内科外来を受診された際、客観的な画像所見が診断の手がかりとなりうることを示した重要な報告です。

本研究が成人FPIESの認知度向上につながり、患者さんが適切な診療を受ける一助となれば幸いです。

ぜひご覧ください。

#食物アレルギー #消化器アレルギー
#小腸拡張 #臨床研究

Sho Watanabe from the Soka Municipal Hospital, Saitama, Japan, presents their research findings published in Allergy:S. Watanabe, A. Sato, K. Shibuya, et al....

📢 論文掲載のお知らせ当専門外来からの成人FPIESに関する論文が Allergy誌 に掲載されましたのでご紹介いたします。📝 文献:Small Intestinal Dilation Is Associated With Severe A...
03/10/2025

📢 論文掲載のお知らせ

当専門外来からの成人FPIESに関する論文が Allergy誌 に掲載されましたのでご紹介いたします。

📝 文献:
Small Intestinal Dilation Is Associated With Severe Abdominal Symptoms of Food–Protein–Induced Enterocolitis Syndrome in Adults
Sho Watanabe et al. Allergy
👉 https://doi.org/10.1111/all.70081

FPIESは原因食材摂取後数時間で消化器症状のみを引き起こす食物アレルギーで、成人FPIESの症状は激しい腹痛に加え腹部膨満感を特徴としています。しかし、発作時に消化管で何が起きているのかについての報告はこれまで極めて限られていました。

本研究では26名の成人FPIES患者さんを対象に解析を行い、以下の知見を得ました。

① 成人FPIES特有の「腹部膨満感」を正しく評価できる基準を作成しました。
単なるお腹の張り感だけではなく、嘔吐や下痢で改善したいような強い不快感があり、布団やトイレで30分以上動けなくなる/身の置き所がなくなる状態を「腹部膨満感あり」と定義することで、実際の症状を適切に捉えられることを示しました。
📌 成人FPIESにおける腹部膨満感を客観的に評価できるアルゴリズムを構築しました。

② 経口食物負荷試験(OFC)を行い、症状発作出現時と非発作時の血液検査・CT画像を比較しました。その結果、
📌 発作時に小腸が著明に拡張することを明らかにしました。
📌 点滴や制吐薬オンダンセトロンが症状軽減に有効であることを確認しました。

🔎 本研究は、成人FPIESの病態解明と診断・治療の改善に大きく貢献する成果と考えられます。

本研究にご協力いただいた患者さん、研究を支えてくださった関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

#食物アレルギー #消化器アレルギー #小腸拡張 #臨床研究

This study identifies small intestinal dilation and edema as the anatomical origin of adult FPIES. We demonstrate that rapid bowel expansion is associated with severe abdominal symptoms such as pain ...

住所

埼玉県
Soka-shi, Saitama
340-8560

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