15/09/2026
当院の回復期病棟の作業療法士は、日常生活動作訓練を中心としたリハビリテーションを行っています。
今回は、その中でも「入浴」に関する取り組みをご紹介します。
病棟には、特別浴(介助を受けながら入浴するための浴室)と普通浴(一般的な浴槽を使用して入浴する浴室)の2種類の浴室があり、患者様の身体機能や入浴動作の能力に応じて入浴方法を選択しています。
歩行や立位が安定し、退院後にご自宅での入浴が必要な場合には、特別浴から普通浴への移行を検討します。作業療法士が実際の入浴場面で、更衣、浴室内の移動、洗髪・洗体、浴槽への出入りなどの動作を総合的に評価し、安全に行える動作や介助が必要な場面を確認します。その評価をもとに、必要な入浴動作の練習を行うとともに、手摺りなどの福祉用具やご自宅の浴室環境についても検討し、退院後の生活につなげていきます。
一方で、ご自宅で安全に入浴することが難しい場合には、地域の医療・介護関係者と情報を共有し、デイサービスなど、介助を受けながら入浴できる介護サービスの利用を提案することもあります。
私たちは、患者様の「自分で入浴したい」「できることは自分で続けたい」といった思いを大切にしながら、転倒や入浴中の事故を防ぎ、安全に生活できる方法を一緒に考えています。入浴動作の練習だけでなく、ご自宅の環境調整や福祉用具、介護サービスの利用なども含め、退院後の生活まで見据えた支援を行っています。
今後も、患者様一人ひとりの生活や目標、その人らしさを大切にしながら、安心して退院後の生活を送ることができるよう、個別性のあるリハビリテーションに取り組んでまいります。
リハビリテーション課