05/09/2026
秋の乾燥を「水分不足」だけで捉えていませんか?🍂
今回は、漢方・中医学の視点から「燥邪・津液・陰虚」を少し深く整理します。
【燥邪は、肺と津液に影響する】
燥邪(そうじゃ)は、六淫と呼ばれる外からの病因のひとつ。中医学では、乾燥が津液を損なう「傷津」や、肺の潤いを損なう「燥邪犯肺」として捉えます。
ここでいう「肺」は、解剖学的な肺だけでなく、呼吸や水分の調節などを含む機能の概念です。
【陰と津液は、同じではない】
陰は、体を滋養・滋潤し、陽の熱や活動を支える物質的な基盤。津液・血・精などが陰に属します。
津液は体を潤す正常な体液であり、「陰の一部」です。補陰は、単に水をたくさん飲むことと同じではありません。
【乾燥=陰虚ではない】
燥邪は外からの影響、陰虚は体の陰が不足した状態。両者は重なることもあります。
陰虚では、乾燥に加えて、夕方から夜のほてり・手足のほてり・寝汗などの「虚熱」を伴うことがあります。ただし、これらの症状だけでは判断できません。経過や全身状態、舌・脈などを合わせて見立てます。
【補陰・潤燥を意識する薬膳素材】
薬膳では、素材を次のように位置づけます。
・白きくらげ:滋陰・潤肺の素材。戻して十分に加熱し、スープや煮込みへ。
・百合根:養陰・潤肺の素材。食用のものを蒸し物やお粥へ。
・黒ごま:精血を養い、腸を潤す素材。すりごまを少量、いつもの料理に。
・梨:生津・潤燥の素材。冷たいものが苦手なら、煮梨という選択も。
「滋陰」は陰を養うこと、「生津」は津液の生成を助けること、「潤燥」は乾燥を潤すこと。重なりはありますが、着目する点は異なります。
まずは白きくらげと梨の煮物、百合根のお粥など、食べやすい一品から。
食用の素材を選び、乾物は製品表示に従って戻し・加熱してください。アレルギーにも注意を。軟便や胃もたれがある日は無理に増やさず、量や調理法を調整しましょう。
食事に加えて、こまめな水分・保湿・十分な睡眠も大切です。
保存して、秋の養生にお役立てください🌿
※本投稿は主に中医学の伝統理論・薬膳上の位置づけを紹介するもので、食品の治療効果を保証するものではありません。
※※咳や乾燥が続く場合は受診を。息苦しさ・血痰がある場合は早めに医療機関へ。漢方薬は医師・薬剤師に相談し、水分・食事制限がある方は主治医の指示を優先してください。
BASE KAMPO PHARMACY
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