07/29/2026
体脂肪が減ったとき、その脂肪はどこへ行くと思いますか。汗、ではありません。
答えは「息」です。2014年にBMJが示した計算では、脂肪10kgのうち約84%=8.4kgが二酸化炭素として肺から、残り約16%=1.6kgが水として出ていきます。減量でいちばん働く排出器官は肺なんです。ただし深呼吸で痩せる話ではありません。吐く二酸化炭素の総量を決めるのは、その日の活動量です。
そのうえで、いちばん大切な鍵は地味です。「質の高いカロリーの赤字」をつくること。同じカロリーでも、タンパク質は消化時に20〜30%が熱として消え、糖質は5〜10%、脂質はごくわずか。そして血糖値が上がるとインスリンが出て「貯蓄モード」になり、脂肪の分解が抑えられます。
では糖質を切ればいいのか。代謝病棟でカロリーを揃えた研究では、ケトジェニック食でも体脂肪の減りは増えませんでした。魔法があるのは食べ方の名前ではなく、赤字のほうです。タテキの見解では、マイナス300kcalくらいが健全なライン。極端は体を壊します。
脂肪を燃やす本丸は、エンジンであるミトコンドリア。そのマスタースイッチPGC-1αは、早歩き(効果量1.01)でも5分の高強度インターバル(1.29)でも大きく高まり、両者に有意差はありませんでした。冷水シャワー・断食・サウナは、直接燃やすのではなく土台を整える役割です。
明日からの一手は、早歩きから。隣の人と会話できるペース(ゾーン2)で。体という「かまど」の火を、まずご自身の手で灯してみてください。
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